1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/03(金) 19:32:22.94 :5MCYTnF6o
果南「そうだなぁ……。
初めは、変な人だなぁって印象だった。
こんな小さな町のことだから、私たちは自分の周りの同世代の人たちには大体皆面識があるんだ。それは親しげな反面、どこか新鮮味にかけるところもあって───
だからこの浦の星女学院に転校生が来る、しかも外国人とのハーフ!って言う情報は、私たちに特大の衝撃を与えたわけで。千歌なんてもう大興奮で、
「転校生さんが来たら誰よりも早く一番美味しいみかんを持っていかなきゃ! ああでも、相手はぐろーばるな人なんだからこんなちゃちなもの要らないって断られちゃうかも……! だったらこうしてみかんにリボンとか巻いてデコレーションして……」
とか何とか、もう落ち着かせるのは不可能だったね。でも千歌だけが特別だったわけじゃなくて、(千歌はちょっと気持ちの表現がオーバーだけどね……)周りも皆浮足立ったような雰囲気に包まれてたのを覚えてるな。私もちょっとウキウキしてたと思う。
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果南「そうだなぁ……。
初めは、変な人だなぁって印象だった。
こんな小さな町のことだから、私たちは自分の周りの同世代の人たちには大体皆面識があるんだ。それは親しげな反面、どこか新鮮味にかけるところもあって───
だからこの浦の星女学院に転校生が来る、しかも外国人とのハーフ!って言う情報は、私たちに特大の衝撃を与えたわけで。千歌なんてもう大興奮で、
「転校生さんが来たら誰よりも早く一番美味しいみかんを持っていかなきゃ! ああでも、相手はぐろーばるな人なんだからこんなちゃちなもの要らないって断られちゃうかも……! だったらこうしてみかんにリボンとか巻いてデコレーションして……」
とか何とか、もう落ち着かせるのは不可能だったね。でも千歌だけが特別だったわけじゃなくて、(千歌はちょっと気持ちの表現がオーバーだけどね……)周りも皆浮足立ったような雰囲気に包まれてたのを覚えてるな。私もちょっとウキウキしてたと思う。