2023年03月11日 18:00 矢口美羽「美味しいから大丈夫ですよ」 元スレ 全てのレス 1: ◆4z2E.PK0ZYHD:2015/03/16(月) 03:08:03.24 :hm3JnJkv0 三村かな子「うーん、でもその美味しいはちょっと違うと思うな……」 矢口美羽「でも結構いいと思うんですよ。私の考えたかな子さんの新しい芸名……」 美羽「三村パイナッポゥ」 かな子「やっぱり違うよね」 読む →
2019年11月17日 19:30 矢口美羽は炎上したい 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/11/17(日) 17:07:46.50 :W2ztksZ60 美羽「…あっ、夢見さん!」 りあむ「…………えっ!?ぼ、ぼくに何か用!?」 美羽「はい!ちょっと教えて欲しいことがあるんです!」 りあむ「えっ……ぼくなんか教えられることなんて無いと思うケド」 美羽「いいえ!夢見さんが適任だって皆さんが言っていますから!」 りあむ「…みんなって?」ワクワク 読む →
2018年10月07日 18:00 泰葉「楽しく,美味しく」 関連SS 泰葉「私の冒険」 泰葉「トルコライスは愛・・・ですか」 泰葉「お魚を食べると頭が良くなる?」 泰葉「おでかけの日に」 泰葉「楽しく,美味しく」 泰葉「仲良し大作戦」 泰葉「災い転じてなんとやら」 岡崎泰葉のもぐもぐやすは第8回・最終回 元スレ 2:名無しさん@おーぷん:2018/10/07(日)17:07:43 :BUi 【お好み焼き屋〜月島山之御影】泰葉「・・・・・・・」美羽「・・・」店員「ご注文決まったらお呼びくださーい!」目の前に大きい鉄板がありその向こう側には矢口美羽ちゃんがいる。何故こんな事になっているのかと言うと。話は一時間前に遡る。〜〜〜〜 読む →
2017年12月20日 15:00 【デレマス】アナスタシア「…」文香「…」のあ「…」2 関連SS 【デレマス】アナスタシア「…」文香「…」のあ「…」 【デレマス】アナスタシア「…」文香「…」のあ「…」2 元スレ 全てのレス 1: ◆Vplw0JzeVOUt:2017/12/20(水) 00:19:01.63 :YApQZhy40 美羽「…」 アナスタシア「…」 文香「…」ペラッ のあ「…」 美羽「…」 美羽(…沈黙が苦手だから今からギャグを言います) 美羽(勝負…!) ※デレマス二次創作Sです。キャラ崩壊とかあるかもしれません 読まなくてもいいけど前のやつ→https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513000935 読む →
2017年12月12日 00:35 【デレマス】アナスタシア「…」文香「…」のあ「…」 関連SS 【デレマス】アナスタシア「…」文香「…」のあ「…」 【デレマス】アナスタシア「…」文香「…」のあ「…」2 元スレ 全てのレス 1: ◆Vplw0JzeVOUt:2017/12/11(月) 23:02:16.15 :1Tz+1Vax0 美羽「…」 アナスタシア「…」 文香「…」ペラッ のあ「…」 美羽「…」 美羽(…沈黙が苦手だから今からギャグを言います) 美羽(勝負…!) ※これはデレマスの二次創作SSです。 キャラ崩壊などがあるかもしれません 読む →
2017年07月10日 07:00 モバP「美羽が誕生日なんだ」未央「そうだね」 元スレ 全てのレス 1: ◆saguDXyqCw:2017/07/10(月) 00:00:20.21 :YdT44Byj0 モバP(以下P)「矢口美羽がそろそろ誕生日なんだ」 未央「なんでフルネームで言いなおしたの?」 P「ぐっちーへのプレゼントをどうしようかと思ってな」 未央「呼び方を統一してくれない?」 P「みうみう?」 未央「なんで新しく増やしたの?」 P「プロデューサーは好きに呼んじゃだめか!?」 未央「好きにしなよもう」 P「冗談は置いといて」 未央(仕切り直した) 読む →
2017年06月19日 02:55 本田未央「Re:サンセットノスタルジー」 元スレ 全てのレス 1: ◆saguDXyqCw:2017/06/18(日) 19:44:48.27 :5UUNa7QZ0 つないだ両手は、汗でしっとりと湿っていた。 イベントの舞台袖。眩いスポットに上がる直前。 登場のBGMが、かかり出していた。 何度経験しても、この瞬間は緊張する。胸の高鳴りが体を伝って直接鼓膜を揺らす。誰にも気付かれないようにゆっくり唾を飲む。 客席からの熱気。お客さんたちが待ち望んでいるのを感じる。 その期待に応えられるだろうか。本当に、少しだけその不安がよぎる。 だけどそれは表には出さない。 変わりに、両手を強く握り返した。 「二人とも」 声をかけると、両側から私の顔を覗いてきた。 ぱっちりと開いた大きな瞳と、強い意志を感じさせる釣り目がちな瞳。 私は二人に頷いた。 「さあ、行くよ」 二人がそれぞれに返事を返してきた。とっても力強く、心強く。 高いヒールの靴で一歩前に踏み出し、私たちはお客さんの前に飛び出した。 お客さんの歓声が上がる。 精いっぱいの笑みを浮かべ、両手を高く振りながら私は言った。 「みなさーん。私達、ニュージェネレーションでーす!!!」 読む →
2017年04月11日 21:05 八神マキノ「ストライプショック」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しが深夜にお送りします:2017/04/07(金) 19:15:10 :h2K1DU8s ―3月某日朝・事務所ロビーにて―マキノ「おはよう」ガチャむつみ「おはようございますっ!」マキノ「朝から元気が良いわね。昨日はちゃんと寝たの?」むつみ「はいっ!冒険には体力が大事ですから!ぐっすり寝て朝ごはんもいっぱい 食べました!」マキノ「殊勝な心がけね。まだあなただけかしら?」むつみ「もうすぐ来られると思いますけど……」 読む →
2016年05月31日 02:50 美羽「笑顔の彼方、恋模様」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/30(月) 21:46:21.06 :4Zrg7mX50 きっと、わたしはこれからも迷ったり悩んだりすると思う。 でも、大丈夫。 歌うことも。 踊ることも。 話すことも。 ぜんぶぜんぶ、わたしなんだから。 読む →
2016年04月08日 01:15 友紀「アハハハハハ」美羽(ユッキーさんが壊れた) 元スレ 全てのレス 1: ◆saguDXyqCw:2016/04/07(木) 22:47:06.05 :ZA8fEiaM0 四月・上旬 美羽(うー、海外の長期ロケがあったから、事務所に来るの久しぶり) 美羽(みんなに会えるの、楽しみだなー) 時子「あら、美羽じゃない」 美羽「時子さん! お疲れ様です」 時子「海外ロケに行ってたんでしょ、御苦労さま」 美羽「そうなんですよ」ア、オミヤゲドーゾ 時子「ロケはどうだった?」アリガト 美羽「大変だったけど、楽しかったですよ! 色んな物も見れましたし。サボテンとかパンダとかライオンとかとか」 時子「どこへロケに行ったのよ、貴方?」 美羽「でも、あれですよね……楽しかったですけど、夜一人になったとき、なんだか寂しくなっちゃって……」 時子「……ふうん?」 美羽「そんなとき、時子さんもなりませんか……とーきこきょーを想う事が!」ドヤッ! 時子「黙りなさい」ペシンッ 美羽「痛いっ!」 読む →
2015年09月14日 23:40 友紀「美羽ちゃんも一緒に、野球観戦に行かない?」 関連SS 【デレマス】姫川友紀「美羽ちゃん。あたし、プロデューサーのこと――」 友紀「美羽ちゃんも一緒に、野球観戦に行かない?」 姫川友紀「プロデューサー。あたし、プロデューサーのこと――」 美羽「明日はバレンタインデーですねー」友紀「そうだねー」 元スレ 全てのレス 1: ◆saguDXyqCw:2015/09/14(月) 21:05:21.12 :ludgYOqS0 下記作品の続きとなっております 【デレマス】姫川友紀「美羽ちゃん。あたし、プロデューサーのこと――」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431955912/ こちらを読んでないと分かりづらい所もあるのでご注意を 2: ◆saguDXyqCw:2015/09/14(月) 21:07:47.06 :ludgYOqS0 ――事務所 モバP(P)「あ~あ……」 友紀「プロデューサー。大きく口開けて、お疲れだねー」 薫「せんせぇお疲れー?」 美羽「お疲れ様ですねー」 P「う、見てたのか?」 友紀「そりゃあ同じ部屋にいるんだから。気がつかない方が難しいよね」 薫「せんせぇ、すっごく大きく口開けてたよー。アーって 」アー 友紀「あははは。そっくりだよ薫ちゃん!」 P「やめろって、もう」 読む →
2015年08月15日 23:30 モバマス・戦国公演 ~豪商茶人伝~ 関連SS モバマス 歴史・古典 シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/08/09(日) 21:17:18.93 :BpRn7i6L0 ・このSSは、戦国時代を舞台にした作品です。 ・史実とは異なる点があります。ご注意ください。 ・配役は「戦国公演」をベースにしていますが、作者の勝手な配役も含まれます。 3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/08/09(日) 21:18:25.71 :BpRn7i6L0 ~堺 今井屋~ 「おっす! やってる?」 槙原志保「いらっしゃいませ!」 「今日もすごいお客さんだな。志保ちゃん、この店いつ来ても繁盛してるね!」 志保「いえいえ、そんなことないですよ。それで、今日は何にします?」 「いつものを頼むよ」 志保「はい! いつものお茶とお団子二本ですね。かしこまりました!」 4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/08/09(日) 21:18:59.62 :BpRn7i6L0 「お~い! お茶のおかわりちょうだい!」 志保「は~い! いま、いま持ってきますね!」 「こっちはみたらし団子ね!」 志保「はいは~い!」 「三色団子おねがーい!」 志保「いまお持ちしますよ~」 女中「きゃあ!」ガシャン 志保「どうしました!?」 5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/08/09(日) 21:19:45.75 :BpRn7i6L0 女中「申し訳ありません志保様。お皿を割ってしまって」 志保「怪我はないですか?」 女中「大丈夫です」 「お~い! お団子の注文通ってる~?」 志保「申し訳ございません、少しお待ちくださ~い!」 志保「じゃあ、お皿は気を付けて片づけてくださいね」 女中「はい……」 6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/08/09(日) 21:20:26.45 :BpRn7i6L0 ~その夜~ 志保「ふう……今日も疲れちゃったなぁ。 お店が繁盛するのは良いことだけど、ちょっとお客さんの数が多すぎるよ」 志保「いっそのこと、もっと人を雇おうかな? でも、それだともっと売上を伸ばさなきゃならないし……」 志保(こういう時、お義父さんならどうするんだろう……) 読む →
2015年06月14日 01:20 莉嘉「美羽ちゃん、一緒に時子さんから大人を学ばない?」 元スレ 全てのレス 1: ◆saguDXyqCw:2015/06/13(土) 21:45:28.16 :xoYD0a+v0 美羽「えっ? どういうこと莉嘉ちゃん」 莉嘉「もー、美羽ちゃんにっぶいなー。時子さんから、大人の魅力がとんなものかを、学ぶって事だよ」 美羽「それは分かるんだけど……なんというか、よりによってというか……何で時子さんから?」 莉嘉「大人を学ぶには、時子さんが良いって未央ちゃんから聞いたの!」 美羽「未央ちゃんが?」 莉嘉「そう」 美羽「そもそも、なんで未央ちゃんとそんな話に?」 莉嘉「んーとね。初めはお姉ちゃんとミニライブをやった時なんだけど――」 ――― ―― 美嘉『お疲れ様でーす!』 莉嘉『お疲れ様でーす!』 読む →
2015年05月20日 08:30 【デレマス】姫川友紀「美羽ちゃん。あたし、プロデューサーのこと――」 関連SS 【デレマス】姫川友紀「美羽ちゃん。あたし、プロデューサーのこと――」 友紀「美羽ちゃんも一緒に、野球観戦に行かない?」 姫川友紀「プロデューサー。あたし、プロデューサーのこと――」 美羽「明日はバレンタインデーですねー」友紀「そうだねー」 元スレ 全てのレス 1: ◆saguDXyqCw:2015/05/18(月) 22:32:02.99 :SjGlaVZM0 ―――― 友紀「ふあぁ……朝?」 友紀「うう、なんか頭がズキズキするよ……少し気持ち悪いし」 友紀(? 台所から、なんか良い匂いがするな)スンスン 美羽「あ、ユッキーさん、起きました?」 友紀「あれ、美羽ちゃん?」 美羽「お台所借りましたよ」 友紀「うん、それはいいけど……」 読む →
2015年03月04日 10:45 モバP「かにだ」 加奈「かにですか」 元スレ 全てのレス 1: ◆ZWAJnJ4q9E:2015/03/03(火) 23:49:46.35 :J9ZUHLvxo 今井加奈(16) 加奈ちゃんの誕生日なので短編をいくつか用意しました。 おめでとう加奈ちゃん。 2: ◆ZWAJnJ4q9E:2015/03/03(火) 23:57:06.32 :J9ZUHLvxo #1 新ユニット発足 P「今日二人に集まってもらったのはほかでもない」 P「新ユニット発足についてだ」 加奈「新ユニットですか」 仁奈「新ユニットでやがりますか」 P「そうだ」 加奈「3rdアニバーサリーでしたっけ」 P「そうだ」 仁奈「加奈おねーさんとユニットでごぜーます?」 加奈「珍しい組み合わせですね」 P「いや、別段珍しくはない」 加奈「そうですか?」 P「ああ、前回(かな☆かな☆ふぁんしー)もそうだったように、今回も名前つながりだからだ」 加奈「加奈」 仁奈「にな」 P「そう」 加奈「かな☆にな☆キョンシーとかですか?」 P「語呂だけ合わせてもその化け物感隠せてないぞ」 仁奈「キョンシーの気持ちになるですよ……」ピョーンピョーン P「仁奈、直立したまま跳ねるな。怖い」 市原仁奈(9) 読む →
2015年03月02日 15:05 モバマス・戦国公演 ~石山合戦~ 関連SS モバマス 歴史・古典 シリーズ:目次 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/01(日) 21:29:02.51 :DCcBOZuf0 ・このSSは、戦国時代を舞台にした作品です。 ・作者の滅茶苦茶な脚色が含まれます。ご注意下さい。 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/01(日) 21:30:23.41 :DCcBOZuf0 ~岐阜城・広間~ 柴田勝家(桃井あずき)「あちゃあ、遅刻かな?」 丹羽長秀(藤原肇)「いえ、大丈夫ですよ」 あずき「それにしても、いきなり軍議だなんて、お館様は何を考えているのかな?」 肇「さあ? 思いついたら即行動というのは、いつものことではありませんか?」 あずき「それもそうだね」 「ふふふ……お二人とも、お待たせしました」 あずき「その声は!」 読む →
2014年06月06日 06:05 ちひろ「この、女ったらし!!」モバP「ひどい!!」 元スレ 全てのレス 1: ◆ZWAJnJ4q9E:2014/05/31(土) 03:28:38.89 :dYGqecs4o ちひろ「前々から疑問に思ってたんですけど……」 P「なんでしょうか?」 ちひろ「なんでPさんって、100何人というアイドルを、スカウトしてこれるんですか?」 P「そりゃ、がんばってるからですよ」 ちひろ「そういうことではなく!可愛くて、アイドルになろうという意思があり! 一部例外を除いて頑張り屋で!運動のセンスも光る才能もある!そんな女の子をどうやって見つけてきてるんですか!?」 P「……がんばってるからですかね」 ちひろ「全然わかんねぇよ!!!!」チヒィ! P「ちひろさん!?」 ちひろ「ああすみません、取り乱しました。少なくとも、何か意識して行ってることとかあるんじゃないでしょうか?」 P「そりゃもちろん、可愛い女の子がいたら片っ端からスカウトするようにしてます」 ちひろ「よく通報されませんね」 P「それはもう、慣れましたから」 ちひろ「(何に慣れたんだ、何に)」 P「まぁ、俺がアイドルをスカウトできているのも、ひとえに努力のたまものですよ。努力」 ちひろ「努力ねぇ……」 杏「うっさいなー。仕事中くらいもっと静かにできないの?」 P「お前が言うな」 ちひろ「これぇえええ!!」 杏「……!?」 キーン P「何ですか、急に大声出して」 ちひろ「杏ちゃんですよ杏ちゃん!自らアイドルとか絶対志願しなさそうなタイプ! なんでこの子をスカウトできたんですか!?」 P「あー……それはですね」 2: ◆ZWAJnJ4q9E:2014/05/31(土) 03:32:23.50 :dYGqecs4o 双葉杏(17) 読む →
2014年04月25日 00:30 美羽「みうさぎノートと」加奈「今井メモ!」 関連SS ありす「あ、リス」美羽「ふっw」 美羽「みうさぎノートと」加奈「今井メモ!」 元スレ 全てのレス 1: ◆.Mr/yML.F.:2014/04/24(木) 20:38:07.77 :ooII2tQCo 美羽 「う~ん…どうしようかな…」 美羽 「やっぱりもう少しお笑い路線で…んーでもネタが思いつかないし…」 美羽 「可愛い路線だけで行ってみたり…でもそれだけじゃ物足りないかな…う~ん…」 加奈 「うーん、やっぱりもっといろんなこと知らなきゃダメだよね!」 加奈 「いろんな秘密を勉強して、頼れるお姉ちゃんにならないと!」 加奈 「…でも、どんなことを学んでいけばいいのかな…?」 加奈 「ふぅ…おはようございまーす!」 美羽 「あっ加奈ちゃん、おはよー!…うーん…」 加奈 「おはよー、美羽ちゃんだけ?…あれ、どうかしたの?」 美羽 「あっ、大したことじゃないんだけどね?私、何だか悩んじゃって…」 2: ◆.Mr/yML.F.:2014/04/24(木) 20:41:31.87 :ooII2tQCo モバマスの矢口美羽と今井加奈でSSです。 この二人が同時に来てくれた嬉しさで書き上げました。 まったりとやっていきます。 みうさぎは加奈が年上だってことに気づいてません。今回のセリフでそう言っていたので… 前回のみうさぎ ありす「あ、リス」美羽「ふっw」 少しだけ↑の作品のネタを使っていますが、読まなくても全く何の問題もないです。 読む →
2014年03月21日 18:15 ありす「あ、リス」美羽「ふっw」 関連SS ありす「あ、リス」美羽「ふっw」 美羽「みうさぎノートと」加奈「今井メモ!」 元スレ 全てのレス 1: ◆.Mr/yML.F.:2014/03/21(金) 16:16:40.24 :iICZf6Jqo ありす 「…」 美羽 (えっ…今ありすちゃんボケた、ボケたよね?) 美羽 「ねぇ、ありすちゃん」 ありす 「なんですか?」 美羽 「今ダジャレ言ったよね?」 ありす 「はい?」 美羽 「だって、『あ、リス』って」 ありす 「美羽さん」 美羽 「ダジャレじゃなかった…?」 ありす 「頭大丈夫ですか?」 美羽 「馬鹿にしてるのかな?」 読む →
2013年10月15日 15:05 神谷奈緒「アイドルメーカー」 元スレ 2:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:45:09.92 :lTmaqxQs0 『『『はじめましてっ!私達ニュージェネレーションですっ!』』』 地元の千葉から電車で1時間とちょっと、新作のアニメDVDをチェックに来たアキバの 街頭テレビで聞き覚えのある声を聞いた。思わず目をやると、そこにはカメラに向かって 満面の笑顔で手を振る元気な妹分の姿があった。 『ほらほら、しまむーもしぶりんももっとアピールアピール!』 『ちょ、ちょっと未央おちついて……あとその変なあだ名やめて……』 『し、島村卯月で~す……!えへへ……』 また調子にのりやがって……でも自分だけじゃなくて、同じグループの子達もちゃんと 目立たせようとカメラの前に引っ張っているのは褒めてやる。ああいう遠慮のなさは、 アイツの長所だからな。短所でもあるけど…… 3:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:46:22.99 :lTmaqxQs0 「ちゃんとアイドルがんばってるんだな、未央……」 半年前、「私アイドルになる!」って宣言したのを思い出す。どうして未央がそう決意 したのかは知らないけど、小さい頃から何かと世話を焼いていた妹分の為に、あたしは 手を貸してやる事にした。どのみち最終的にコイツはあたしに頼ってくるし。 「で、お前どうやってアイドルになるつもりなんだよ?」 「え?アイドルって渋谷か新宿をぶらぶらしてたらスカウトされるんじゃないの?」 真顔で答える未央に頭痛がした。どうせそんな事だろうと思ったぜ。確かにそういう ルートもあるかもしれないが、それはごくごく限られた人間のみが遭遇する神イベント だぞ。お前みたいなごくごく普通の人間にはまずありえない話だ。 4:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:47:36.66 :lTmaqxQs0 「む~、奈緒ちゃんは私がアイドルに向いてないって言いたいの~!? これでも学校では セクシーグラマー未央ちゃんって通り名で人気者なんだよ~!」 ぷく~っと頬を膨らませて怒る未央。知ってるよ、その通り名を自分自身で付けて吹聴 している事もな。まあ未央は昔から人懐っこくてどこでもムードメーカー的な存在だから、 クラスでも人気者なんだろうとは思うけど。 「お前がアイドルに向いてるかどうかはあたしには分からないけど、少なくとも街で突然 声をかけられるようなスター性は感じないな。あたしも詳しくはないけど、最初は地道 に養成所に通ったり、事務所に応募したりするんじゃねえの?」 「う~ん、やっぱりそうなのかぁ~。あんまメンドくさそうなのは嫌なんだけどな~」 あたしの部屋のベッドにごろんと横になる未央。お菓子とかこぼすなよ。せっかく昨日 シーツ替えたばかりなんだから。 5:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:48:39.65 :lTmaqxQs0 「……もしかして奈緒ちゃん、こないだ美羽と一緒に遊びに来た時にシーツの柄が 子供っぽいって笑ったの気にしてたの?」 ……そんな事ねえよ。たまたまだよ。 「ごめん、気にしてたのなら謝るよ。奈緒ちゃんアニメ好きだもんね。私も可愛いと 思うよ、ピ○チュウ柄のシーツ……」 「だからたまたまだって言ってんだろ!! いい加減にしないと放り出すぞ!! 」 なんでそんな時だけ真顔なんだよお前!! それから別にポ○モンが好きでもいいだろ!? 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/20(木) 21:09:37.76 :xv8khySto 神谷奈緒(17) 本田未央(15) 島村卯月(17) 渋谷凛(15) 矢口美羽(14) 6:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:50:29.69 :lTmaqxQs0 「いや、でも千葉県民としてはピカ○ュウよりふ○っしー推しといた方がいいんじゃない? 美羽が最近ハマってるらしいよ。私にはあれの良さがよくわかんないんだけど……」 「相変わらず迷走してんだなあいつ。普通にしとけばそこそこ可愛いのに……」 未央と二人でため息を吐く。今日はいないけど、私と未央の共通の知り合いに矢口美羽 という後輩がいる。礼儀正しくて悪い子じゃないんだけど、どこかずれていて突飛な言動 であたし達を悩ませる。最近は自分らしさを追い求めて迷走しているらしい。 7:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:52:16.18 :lTmaqxQs0 「美羽の事はとりあえず脇に置いとこう。で、アイドルの話に戻るけどさ、どういう ルートでアイドルになっても、どっちみち歌やダンスのレッスンはしなきゃいけないわけだ。 だったら養成所でレッスンしてアイドルになるよりは、先に事務所に所属してから レッスン受けた方がモチベも維持できるんじゃねえか?」 「お、ナイスアイデア!さすが奈緒ちゃん、頼りになるよ!」 がばっとベッドから起き上がる未央。どうせ飽きっぽいお前の事だし、地道なレッスン ばかりだと長続きしないだろ。ただそのルートはアイドルになってから大変そうだけど、 単純なこいつはそこまでは考えてないだろうな…… 「よし、そうと決まれば早速応募だ!やっぱりトップアイドルになる為には有名な事務所 かプロダクションじゃないとね!」 いつの間にかあたしのPCを立ち上げて、意気揚々とアイドル事務所を調べる未央。 こいつの行動力の早さには敬服するな。アイドルになるのはそう簡単な道のりじゃないと 思うけど、未央が元気だとあたしも何だか嬉しくなってくる。あたしは苦笑しながら、 そんな彼女を眺めていた。 8:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:53:11.40 :lTmaqxQs0 ――――これが半年前の話。あれから二人で色々調べて、あちこちの事務所に応募して、 20件目でようやくひっかかったと思いきや、そこから地道な営業活動やレッスン漬けの 日々が続いたらしく、よく電話やメールで愚痴っていた。しかし未央は持ち前の気力と 明るさでそれを乗り越えたようで、最近ちらほらテレビや雑誌で見るようになった。 「しかしあいつ、本当にアイドルになっちまったんだなあ……」 アイドルになって未央は東京の寮に入ったからあまり会えなくなったけど、それでも たまに連絡をくれる。アイドルになってもあまりにも変わらなさすぎるから、こいつ本当 にアイドルになったんだよな?と疑っちまう。変に気取ったりキャラを作ってないあたり、 意外とアイドルに向いていたのかもな。 9:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:54:09.78 :lTmaqxQs0 『未央ちゃんはアイドルになって、何かやりたい事とかあるのかな?』 『そうですねえ。私は……』 司会者に話をふられて、むむむと考え込む未央。そして顔を上げた瞬間、不敵な笑みを ニヤリと浮かべた。あ、やばい。あの顔はロクな事を考えてない顔だ…… 『私がトップアイドルになったら、東京デ○ズニーランドを千葉ディ○ニーランドに 改名して……』 『それ以上言っちゃダメ!色々とあぶない気がするよ未央ちゃん!』ドタバタ 『未央は冗談ばかり言うんだから。すみません、次の質問をお願いします……』ドタバタ 『むぐ~!むぐぐ~!』 ……よく千葉県民の総意を代弁してくれたと拍手を送りたいところだが、お前は政治家 か大統領か!とツッコむ。あまり余計な事言うとアイドル生命終わるぞ。 10:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:55:13.29 :lTmaqxQs0 「がんばれよ、未央。あたしは応援してるぞ」 少し遠い所に行ってしまったような気がする妹分を少々寂しく思いつつ、小声でエール を送ってあたしはその場を離れた。さてと、あたしもそろそろ帰ろうかな。帰ったら宿題 して、それからアニメ見て…… 11:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 20:58:11.73 :lTmaqxQs0 「君、ちょっといいかな?」 「え?」 あたしが家に帰ってからの予定を考えていると、突然後ろから声をかけられた。振り 返るとそこには、20代後半くらいのスーツを着たマジメそうな若い男の人が立っていた。 あれ?これってもしかして…… 「さっきテレビに出ているウチのアイドルをずっと見てたけど、もしかして興味あるの かな?よかったら君もあの子達みたいに、アイドルやってみない?」 「は、はあ!? 」 一瞬何を言われたのかよく分からなくて、思わず素っ頓狂な声をあげちまった。未央に 教えた『ごくごく選ばれた人間のみが遭遇する神イベント』がまさか自分に訪れるとは、 全く想像出来なかった。あたしの人生にこんなイベント必要ないぞ! 13:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/20(木) 21:02:37.82 :lTmaqxQs0 ちなみに、これがあたしと今後長い付き合いになるPさんとの出会いとなる。この後 なんだかんだ色々あってあたしはアイドルになるわけだけど、とりあえず第一声は 「は、はァ!?な、なんであたしがアイドルなんて…っ!てゆーか無理に決まってんだろ! べ、べつに可愛いカッコとか…興味ねぇ…し。きっ、興味ねぇからな!ホントだからなっ!!」 「あ、ちょ、ちょっと!」 呼び止める声もろくに聞かずに、あたしはよくわからない事を喚き散らして全力で逃げた…… 21:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:00:41.09 :4v8U4EPZ0 *** 「えーっ!? 逃げちゃったんですか!? それ絶対もったいないですよ!! 」 次の日、家に遊びに来た美羽に私は昨日の件を話した。美羽は黒く大きな瞳をくりくり 動かしてオーバーなリアクションをとる。かわいいなあちくしょう。 「見知らぬ男に声かけられたら普通は逃げるだろ。大人しくついて行く方が無理だぜ?」 「でもでもその男の人、未央さん達の事を『ウチのアイドル』って言ったんですよね? だったら本物のスカウトさんだったんじゃなかったんですか?」 「それもウソかもしれないだろ。ほら、つい最近もあっただろ?アイドルのマネージャー になりすまして振り込め詐欺した事件とか。簡単に信じちゃダメだぞ」 美羽の頭を軽くなでてやる。こいつは少し危なっかしいんだよな。 22:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:01:55.90 :4v8U4EPZ0 「でもきっと、その男の人は本物だったと思いますよ?だって私がスカウトさんだったら 奈緒さんに声かけますもん!奈緒さんだったら可愛いアイドルさんになれますよ!」 「はいはいありがと。そんな事言って、あたしがいつも慌てふためくと思ったら大間違い だぞ。大方未央に吹き込まれたんだろう?」 「むー、奈緒さんノリ悪いです。私は未央ちゃんがいなくなって寂しい思いをしている 奈緒さんに、少しでも元気になって欲しいだけなのに……」 あたしそんなに落ち込んでるように見えるか?むしろ未央がいなくなって寂しいのは 美羽の方だろ?お前の家ウチから結構遠いのに、ここ最近毎日来てるじゃねえか。 23:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:02:51.17 :4v8U4EPZ0 「私は未央ちゃんと毎日メールしてますから大丈夫です。それに見て下さいよ!ついに 私もスマホデビューしたんですよ!画面も見やすくてとっても便利です!」 ドヤ顔で最新のスマホを私に見せつける美羽。てゆうかお前まだガラケーだったのか。 美羽が千葉県最後のガラケー中学生だったかもしれないのに、惜しい個性をなくしたな。 「はっ……!? し、しまった、安易に携帯を買い換えたばかりに私は自分らしさを……」 わりと本気でへこむ美羽。かわいいけどちょっとかわいそうだからフォローするか。 「なあ美羽、そんな個性がなくてもお前はじゅうぶんに……」「でもいいんです!! 私には ふ○っしーがいますから!」 しかし私がなぐさめる前に、美羽は自力で立ち直った。おお、強くなったな美羽。奈緒 お姉ちゃんは嬉しいぞ。しかしふ○っしーのどこがいいんだ?私もネットでちょっと 調べたけど、アイツの可愛さがイマイチよく分からないよ。 24:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:03:54.25 :4v8U4EPZ0 「じゃあ私が奈緒さんにふ○っしーの魅力についてレクチャーしてあげましょう!まずは 彼の名を一躍有名にした『ふ○っしーダンス』です!」 美羽はそう言うと、部屋の中で突然縄なしの二重跳びのような奇妙なジャンプを始めた。 それはダンスなのか?あたしには空中でバタバタしてるだけにしか見えないけど。 「はあ……はあ……こ、この素晴らしさが伝わらないとは……こうなったらとっておきの 必殺技を披露するしかありませんね……」 肩で息をしながら何やら身構える美羽。どうでもいいけど、あんまりあたしの部屋で バタバタ暴れないでくれ。母さんが下にいるんだよ。 25:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:04:48.25 :4v8U4EPZ0 「ではいきます!ヒャッハーッ!! 梨汁プシ」「やめろバカ野郎―――――っ!! 」 女としてどころか人間として終わってる史上最低のパフォーマンスをなんとか止めて、 その後あたしは懇々と美羽に説教をかました。しかし例のパフォーマンスの何がいけない のかを具体的に説明出来ず、美羽を改心させる事は出来なかった。てか説明できるかっ!! しかしなんてこった、未央がいなくなって美羽がこんなに悪化していたとは…… これ 以上美羽があんな千葉県非公認マスコットの悪影響を受けないためにも、あたしは年長者 として美羽を更正せねばならないと強く決意した。 26:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:06:02.28 :4v8U4EPZ0 *** 『う~ん、だったら美羽もアイドルにしちゃおっか?あの子見た目は可愛いし良い子だし、 きっとウチの事務所の面接通ると思うよ』 その晩、あたしは未央に電話をかけた。こんなつまらん事でアイドルの未央に電話を かけるのは悪いと思ったけど、美羽が未央と毎日メールしてるって知ってあたしも少し おしゃべりがしたくなった。 「アイドルってそんな簡単になれるもんなのか?美羽はかわいいけど普通の子だぞ?」 『んっふっふ~♪ わかってませんな奈緒さんは~』 小ばかにしたように笑う未央に若干イラつきながらも、私は次の言葉を待つ。しかし こんなやりとりすらも、あまり会えなくなった今では楽しかったりする。 27:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:08:09.10 :4v8U4EPZ0 『最近はガッチガチにレッスンで鍛えたエリートじゃなくて、クラスの人気者ポジション くらいの自然な子がアイドルの主流なのだよ。ファンとの距離が近いアイドルが、今の アイドルのトレンドらしいよ』 得意気に話す未央。ふーん、確かに言われてみればそうかもな。一昔前のアイドルは 近寄り難いオーラをビシバシ放ってる印象があったけど、ニュージェネを見てると結構 ファンサービス頑張ってるみたいだし。あの渋谷って子はちょっと怖いけど。 『しぶりんはちょっと気難しいところもあるけど、でもとっても良い子だよ。ま、私に かかればどんな子だって問題なくなかよしこよしさ!』 えっへん!と電話口で威張る未央。どこに行っても未央は未央だなと、ついつい私も 笑顔になる。未央に任せておけば美羽も大丈夫かな。 28:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:09:01.82 :4v8U4EPZ0 「それじゃあ美羽にすすめてみるよ。資料とか応募書類とか送ってくれる?」 『アイアイサー♪ プロデューサーさんにもしっかり伝えておくよ!ついでに奈緒ちゃん の分も送ろうか?』 「バ、バカ!あたしがアイドルなんてガラじゃねえよ!も、もう切るぞ!」 昨日の事を思い出して思わず慌ててしまう。思えば未央がアイドルになるのを手伝って いる時も、未央はあたしにもアイドルを勧めてきた。からかってるんだろうとまともに 聞いちゃいなかったが、でも今のアイドルになった未央が言うと本気っぽく聞こえる。 29:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:10:06.80 :4v8U4EPZ0 『ちょい待ちちょい待ち!実は私も奈緒ちゃんに聞きたい事があったんだよ!』 「な、なんだよ……?」 未央に止められて会話を続行する。この時さっさと切っとけば良かったと、あたしは後々 後悔することになる。 『奈緒ちゃん、昨日の昼過ぎくらいに秋葉原にいた?』 「ど、どうして知ってるんだ……?」 いきなり聞かれてうまくごまかすことが出来ずに、そのまま肯定してしまう。何で未央 がそんな事知ってるんだよ…… 30:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:11:08.41 :4v8U4EPZ0 『いやさ、昨日ウチのプロデューサーさんが秋葉原でスカウトやってたらしいんだけど、 そこで前髪パッツンの眉毛がチャーミングな小柄な女の子に声かけたらしいんだよ。 そしたら顔真っ赤にしてもの凄い早さで逃げられたらしいんだけど、もしかして奈緒 ちゃんじゃなかったのかな~って思って……』 「おやすみ未央!! 美羽の資料と書類頼むな!! 」 『え……?ちょ……』 未央の質問を華麗にスルーして電話を切って、ついでに電源も切っておいた。ふう、 何とかうまくごまかせたぜ…… …………って、んなわけねえだろあたしのバカ―――――ッ!! あんな返し方したら 認めたも同然じゃねえかチクショ―――――ッ!! しかしどうやらあの男の人は、美羽の 言った通り本物だったらしい。あたしなんかに声かけるならもっと未央達の為に働けよ!! 31:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:11:57.59 :4v8U4EPZ0 「しばらくアキバに行くのは控えよう……」 本物のプロデューサーに勧誘されたからって別にアイドルになるわけじゃねえけど、 でもちょっとはあたしも見込みがあるって事か……?いやいや!ないない!未央や美羽と 違ってあたしはそんなに可愛くもないし、背だってちっちゃいし…… 「バカバカしい、寝るか……」 深いため息をついて、あたしはもぞもぞと布団に潜った。とりあえず未央の時みたいに 美羽の自己PRとか考えてやらないといけないな……あいつの趣味ってメールだっけ…… スマホに替えたならLINEにしておくか……それからふ○っしーは梨だけに無しだな…… 32:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/21(金) 17:13:44.93 :4v8U4EPZ0 後日、美羽は未央の事務所にアイドル候補生として所属した。未央がそうしてきた様に、 美羽もこれから東京でデビューに向けてレッスン生活を送るらしい。地元や親と離れる事に 不安がないか心配だったけど、未央もいるし事務所の子とも仲良くしているみたいだから 大丈夫かな。 …………さすがに二人ともいなくなると、あたしもちょっと寂しくなってきたな。 38:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:38:39.13 :RMbNPFRS0 *** 「ええと、○△スクール……ここだな」 ある日の休日、あたしは東京にあるそこそこ有名なレッスンスクールの前に立っていた。 ……いや、別にアイドルになりたいとか思ったわけじゃねえぞ?ただアイドルってどんな レッスンをやってるのかなって気になっただけで。だったら直接未央達がいる事務所に 行けばいいじゃんって思うだろうけど、そこまでの勇気はあたしにはないし。 39:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:39:36.30 :RMbNPFRS0 「見学は自由か。ちらっと見させてもらおっと。ええと、受付は……」 「ちょっとゴメン、そこどいて―――――っ!! 」 「うおっ!? なんだなんだ!? 」 あたしがスクールに入ろうとしたら、建物の中からバタバタとピンク色の頭の女の子が 飛び出して来た。その背中には、ぐったりした様子の女の子が乗っかってる。 40:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:40:21.22 :RMbNPFRS0 「お、おい!どうしたんだ一体!その子大丈夫なのか?」 「アタシもわかんないよっ!とにかく急いで病院に連れてかないとっ!」 「はぁ……はぁ……」 流れに任せて思わず声をかけてしまった。とりあえず持っていたハンカチで背中の子の 額の汗をふいてあげる。一応息はしているみたいだけど、顔色は青に近い。 41:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:41:21.78 :RMbNPFRS0 「みかー!センセが車回してくれたよー!」 するとあたし達の前に一台のワゴン車が停まり、中から金髪のギャルっぽい女の子が 顔を出した。『みか』と呼ばれたピンク頭の女の子は、すぐに背中の女の子を車に乗せる。 「ささ、アンタも乗って!」 「へ?あたしも?なんで?」 「いいから!」 あたしは彼女にぐいっと手を引かれ、そのまま車内に押し込まれた。どうやらひどく 混乱しているみたいで、まともな状況判断が出来ないらしい。こうして部外者のあたしを 乗せて、車は病院に向かって発進した。 42:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:42:45.28 :RMbNPFRS0 「ふぅ~……ところでアンタ誰?」 「スクールのコじゃないよね?どっから来たの?」 「それはこっちのセリフだよ!あんた達こそ誰だよ!? 」 車に乗って一息ついた所で今更かよ!と遅すぎるツッコミをした。こうしてあたし達は 病院に着くまでの間に軽く自己紹介を交わした。ピンク頭が美嘉、金髪が唯という名前 らしい。そして後部席でぐったりしているのが加蓮。全員○△スクールの生徒だそうだ。 これが加蓮と私の出会い。加蓮のせいで、いや、加蓮のおかげであたしはアイドルに なる事となった。美嘉と唯もこの後同じ事務所でアイドルをやる事になるけど、加蓮と 出会わなかったら、あたしは一生アイドルにならなかっただろうな――――― 43:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:43:43.70 :RMbNPFRS0 *** 「加蓮はさ、あまり体が丈夫じゃないんだ。それでスクールの中でもハブられてて……」 病院のロビーで加蓮を待っていると美嘉が教えてくれた。病弱な加蓮はレッスンも休み がちで、たまに来ても途中でバテて休む事が多いらしい。そんな加蓮がいじめの的になる のに時間はかからなかった。 「かれんマジメでいっしょーけんめーガンバってんだけど、カラダがダメみたい。それで グループ分けとかでハブにされて、ムキになってムリしちゃってさ……」 今日のレッスンの様子を唯が教えてくれた。唯や美嘉の心配する声も無視して、加蓮は ぶっ通しでダンスレッスンを続けて倒れたらしい。どうやら加蓮は線の細い華奢な見た目 に似合わず、負けず嫌いで気の強い性格らしい。 44:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:44:55.63 :RMbNPFRS0 「実はアタシらも加蓮と仲良しってわけじゃないんだ。ただイジメとかイヤだから加蓮を そっと守ってるんだけど、でも加蓮には余計なお世話だって怒られちゃってさ……」 美嘉が寂しそうに笑う。自分以外はみんな敵ってやつか。そんな奴の為にここまでして やるなんて、あんた良いやつだな。 「そ、そんな事ないよ!ただアタシはスクールの先輩としてほっとけないだけで……」 顔を赤くしてわたわたと慌てる美嘉。派手な見た目と違ってマジメ? 「みかはおねえちゃんだもんねー☆ リアル妹ちゃんが東京に行っちゃって寂しいから、 かれんを妹がわりにしてかわいがってるのー☆」 「よ、余計なこと言うな唯!そ、そんなんじゃないし!」 ケラケラ笑う唯を、あわてて黙らせようとする美嘉。……ん?東京に行っちゃった? あんたら地元の子じゃないのか? 45:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:46:13.67 :RMbNPFRS0 「んーんちがうよ?ゆい達は埼玉からかよってるの。ゆいとみかと、ここにいないけど ゆずちゃんって子の3人で『たまギャル同盟』を結成してるのだ☆」 「ちょ、そんな同盟入ったおぼえないし!な、奈緒もなんだよ!その『あ~、埼玉ね……』 みたいな視線は!これだから東京のコは……」 いや、悪気はなかったんだけど、あんたら見てると妙に埼玉出身って納得しちゃってさ。 それから言ってなかったっけ?あたし千葉だよ。 54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 20:57:46.02 :6rsfbqExo 北条加蓮(16) 城ヶ崎美嘉(17) 大槻唯(17) 喜多見柚(15) 46:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:47:00.84 :RMbNPFRS0 「え!マジで!? ふ○っしーがいる千葉!? 」 唯が目を輝かせて食いついた。お願いだからそいつと千葉を結びつけないでくれ…… 「あ~、県外組か~。だったらウチのスクールは止めといた方がいいと思うよ。ウチの スクール東京のコが多いからさ、県外のコはハブにされやすいんだ……」 美嘉がぽりぽりと頭をかいて説明してくれた。なんだそりゃ?そこそこ実績のある スクールだって聞いていたのにガッカリだな。まぁ加蓮をいじめてるって聞いた時点で、 あまり良いイメージはなかったけど。 47:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:48:30.14 :RMbNPFRS0 「み~かちゃ~ん、加蓮さんの荷物もってきたよ~」 あたし達がしゃべっていると、茶髪のショートカットの女の子がバッグを持って入って 来た。どうやらこの子が柚ちゃんらしい。あ~、埼玉っぽいわ…… 「ん?だれお姉さん?加蓮さんのお友達?」 「いや、レッスン見学希望の者だ。流れに身を任せていたら、なぜかここに来ることに なっちゃったけど……」 きょとんと首をかしげる柚ちゃんに、あたしは軽く自己紹介をした。どうやら柚ちゃん はあたし達の2つ年下らしい。未央と同級生か。 「ふ~ん、とりあえずよろしくね奈緒さん。ところで加蓮さんまだ病室にいるの?」 柚ちゃんが病室を覗き込もうとしたのとほぼ同じタイミングで、病室のドアが勢いよく 開いた。思わず柚ちゃんはびっくりして尻もちをつく。 49:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:49:33.29 :RMbNPFRS0 「うわっ!? か、加蓮さん……?」 「……人のバッグに勝手に触らないでくれない?」 ドアの前にへたり込んだ柚ちゃんからバッグをひったくるように奪い取って、加蓮が トレーナーの先生に付き添われて病室から出てきた。初対面のあたしでも分かるくらい、 もの凄く機嫌が悪い。そのまま加蓮はあたし達の所に歩いて来た。 「いつも言ってるけど余計な事しないでよ。ちょっと休めば大丈夫ってアタシ言った よね?それなのにあんた達が大げさに騒ぐから、病院まで行く事になったじゃん」 殺意のこもった目で美嘉と唯を睨む加蓮。なんだこいつ?この二人がどれだけお前の 事を心配していたのか分かってるのか? 50:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:50:33.19 :RMbNPFRS0 「それとも何?アタシの付き添いのフリして、あんた達がレッスンサボりたかっただけ じゃないの?そんな事の為にダシにされるの迷惑なんですけど」 「ち、ちが……!! アタシ達はそんなつもりじゃ……!! 」 「かれん!! それ以上言うとゆいも怒るよ!! かれんを車まで運んだのはみかなんだからね!! 」 しかし二人の言葉に聞く耳を持たず、加蓮は冷たい目で鼻で笑った。なまじ美人な分 ものすごく腹が立つ。ついでにあたしの事は眼中にないらしい。 51:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:51:56.41 :RMbNPFRS0 「とにかく安い同情なんていらないから。あんた達がいなくたって、アタシは一人で やれるから。お節介もやりすぎたら相手を傷つける事になるんだよ?」 加蓮はそれだけ言い残すと、トレーナーの先生に一礼してさっさと病院を出て行った。 病院の出口付近で加蓮の母親と思われる人が丁度駆け付けたが、加蓮は母親の手を振り ほどいて一人で帰って行った。 「なんなんだ……あいつ……」 もう腹が立つのを通り越して、ただただ呆れるだけだった。病弱だとかいじめられてる だとか、そういう事情があるにしてもあの態度はないだろ。親の顔が見てみたいぜ全く! 52:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 17:55:24.74 :RMbNPFRS0 「この度は娘がご迷惑をおかけして、本当に申し訳ございませんでした……」 あ、これはこれは加蓮のお母様。そういえば先ほどお見えになられていましたね…… その後あたし達は加蓮ママに謝り倒されて、何か釈然としない気持ちで解散した。あれ? そう言えばあたし今日何しに東京に来たんだっけ? まぁ、そんなわけで加蓮の第一印象は最悪だった。あの頃の加蓮はとにかく態度と性格 と根性が悪かった。あたしも正直二度と会いたくないって思ったけど、次に再会したのは それから一週間後だった――――― ……って、早えなおいっ!これもあたしの運命ってヤツか? 56:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:41:07.11 :RMbNPFRS0 *** 「へ?今週末のニュージェネのミニライブ?」 『うん★ よかったら奈緒も一緒に行かないかな~って思ってさ★』 あれから数日後、美嘉が電話をかけてきた。どうやらニュージェネ初のミニライブに あたしを誘っているらしい。 57:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:42:32.66 :RMbNPFRS0 「どうしてあたしなんだ?唯とか柚ちゃんと一緒に行けばいいじゃねえか。この前の事 なら、別にあたしは気にしてないからさ」 『いや~、チケットが一枚しかないんだよね~★ 唯と柚にも、今回のチケットは奈緒に 譲ってあげてって頼まれちゃってさ★』 「あたしなんかに余計な気を回さなくてもいいのに……まさかそのチケット、あんたらが わざわざあたしの為に買ったとかじゃねえだろうな?」 『まっさか~♪ アタシらもそこまでお人好しじゃないよ★ アイドルの家族は毎回ライブ の優先チケットとプラス1枚タダでもらえるんだよ~★』 ……ん?アイドルの家族?そういえば美嘉の妹って埼玉を離れて東京にいるんだっけ? な~んか似たような境遇の知り合いが二人ほどいるんですけど…… 58:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:43:21.26 :RMbNPFRS0 『あ、ヤバ……』 「なあ美嘉、そういえばお前の苗字って何だっけ―――――?」 59:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:44:33.86 :RMbNPFRS0 *** 「ウソ!? あの城ヶ崎莉嘉の姉ちゃんだったの!? でも確かに言われてみれば似てるな……」 『ううぅ、いつかはバレるって覚悟してたケド、自分でしゃべっちゃうなんて……』 未央から聞いたことがある。城ヶ崎莉嘉は未央達と同じCGプロの中学生アイドルで、 ニュージェネと同時期にデビューしたカリスマちびギャルだ。今回のミニライブでも、 何曲かニュージェネと共演するらしい。 71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 23:06:58.12 :6rsfbqExo 城ヶ崎莉嘉(12) 60:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:45:39.63 :RMbNPFRS0 「何で妹が先にデビューして、姉はまだレッスンスクールに通ってるんだ?普通逆だろ?」 『あ、アタシにも色々事情があったんだよ!だいたい街でいきなりスカウトされて、その ままホイホイとアイドルになれるわけないじゃん!』 美嘉の話を要約すると、半年ほど前に美嘉と妹の莉嘉は、渋谷でアイドルにスカウト されたらしい。美嘉は断ったが莉嘉がすっかり舞い上がってしまい、そのままスカウト したプロデューサーを家に連れて帰り、その日のうちに両親の許可を得たという。 61:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:47:45.40 :RMbNPFRS0 『アタシも莉嘉とPさんにずっとアイドルにならないかって誘われてるんだけどさ、でも 何にも知らない状態でアイドルになって、地元離れて東京で寮暮らしするのはちょっと コワくてさ。それでまずは一度スクールに通ってみて、自分がアイドルとしてホントに 通用するのか確かめてから改めてスカウトの話を考えようと思って……』 少し恥ずかしそうに、ごにょごにょと小さい声で話す美嘉。いや、その気持ちよ~く 分かるぞ。普通の人間なら街でいきなり『アイドルにならないか?』なんて声かけられ たら逃げるよな!思いっきり全速力で逃げるよな! それに自分がアイドルとしてホントに通用するのか確かめたいって気持ちも分かる。 美嘉もあたしと同じで、どちらかと言えば保守的らしい。あたしがスクールを見学した のも、美嘉と似たような理由からだし。もしアイドルになるとしたら、あたしもまずは スクールや養成所に通ってから実力をつけると思う。 62:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:49:22.99 :RMbNPFRS0 『……なんか奈緒、ずいぶんアタシに共感してくれてるケド、もしかしてアイドルの 知り合いとかいたりする?それかスカウトされたりとか……』 ああ、その通りだよ。可愛い妹分は二人ともアイドルで、しかもその内の一人は今回の メインを張ってるよ。それにスカウトも経験済みだ。未央達のプロデューサーに会いたく ないから行く気はなかったが、実はお前と同じ優先チケットをあたしも2枚持っている。 未央と美羽が同じ日に送ってきやがった。 「なあ美嘉、そのチケットは唯にあげてくれ。あたしは自分の分と柚ちゃんのチケットを 持って行くからさ。せっかくのライブだし、4人で楽しもうぜ―――――」 63:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:50:14.86 :RMbNPFRS0 *** そしてニュージェネのミニライブ当日。会場前に行くと、美嘉達はすでに待っていた。 「お~い!奈緒~!こっちこっち~★」 「なっちゃ~ん!ちゃーっす☆」 「奈緒さ~ん!おひさっ♪」 ごめんごめん、待たせちゃったかな。はい、これ柚ちゃんのチケットね。あたしもムダ にならなくて良かったよ。 「へへっ、ありがとっ!実は今日のライブすっごく行きたかったんだ!」 チケットを持って大喜びする柚ちゃん。かわいいなあもう。 64:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:51:38.81 :RMbNPFRS0 「いや~、でもチョービックリしたよ!まさかなっちゃんがニュージェネの未央ちゃんの 知り合いだったなんて☆ しかも候補生の美羽ちゃんとも仲良しなんでしょ?」 唯がキラキラした目であたしを見る。いや、あいつらはアイドルでスゴイけどあたしは ただの一般ピーポーだからな?そんなまなざしを向けられても困るぞ。 「そういえば莉嘉が前に言ってたっけ。未央ちゃんと美羽ちゃんにはステキなお姉ちゃん みたいな人がいて、その人が色々手伝ってくれたからアイドルになれたらしいケド、 それってもしかして……」 さ、さあ行こうか!会場前でだべっててもお客さんのジャマになるし、未央達も首を キリンみたいになが~くして待ってるかもしれないしな!あたしは会話を強引に切って、 三人をぐいぐいと中に押し込んだ。 65:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:52:48.92 :RMbNPFRS0 *** <ワーワー <リンチャーン!! <ミオチャーン!! <ウヅキチャーン!! 『みんな―――――っ!! もりあがってる―――――っ!? 』 『私達も最後までせいいっぱい頑張りますから、応援よろしくおねがいします!! 』 『それじゃ次の曲いこうか。今度は私がセンターだから、よろしく』 デビューしたばかりのアイドルのライブにしては、なかなか盛り上がってるのではない だろうか?いや、えらそうな事言ってるだけであたしもよくわかんないけどさ。会場は 後ろまで満席で、ファンの人達はサイリウム片手に盛り上がってる。 66:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:55:55.31 :RMbNPFRS0 「美羽も元気そうだったな。ちょっとは自分らしさを見つけたかな……」 今回のミニライブのメインはニュージェネだが、バックダンサーやコーラスで候補生の 美羽もステージをちょこまかと走り回っている。やや緊張しているものの、ライブの パフォーマンスは他の候補生の子達と楽しそうにやっていた。 「しっかし未央のヤツ、よくあれだけ踊って歌って体力が続くな。昔っから体力バカ だったけど、あれほどとは……」 「莉嘉もスゴく未央ちゃんの事をソンケーしてたよ★ 莉嘉と未央ちゃんって事務所で 同じパッションチームらしいんだけどさ、未央ちゃんがチームのリーダーやってる みたいだよ★ ニュージェネでもムードメーカーだし、スゴイよね~★」 あ~、そういえば美羽がそんな事言ってた。確か美羽もパッションだった気がする。 そんでクールのリーダーが渋谷さんで、キュートのリーダーが島村さんだっけか。 ニュージェネはCGプロの代表メンバーが集まったグループでその一人が未央だなんて、 あいつも立派になったなあ…… 67:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:58:35.37 :RMbNPFRS0 「しぶり―――――んっ!! がんばって―――――っ!! 」 「しまむ―――――っ!! カワイ―――――ッ!! 」 唯と柚ちゃんは大喜びで声援を送ってる。その隣であたしと美嘉は静かにサイリウム を振っていた。実の妹と妹分がアイドルのあたし達は、逆に距離が近すぎて応援する のが恥ずかしい。未央と美羽もあたしにウィンクしてくるし、莉嘉ちゃんはさっきの ステージで『おねえちゃーん!! 』と大声で叫んだ。お互い気苦労が絶えないよな…… 「未央達も渋谷さんに、ちょっとはクールな所を分けてもらえばいいのに……」 あたしはステージで歌っている渋谷さんを見ながらそう思った。島村さんや未央と 比べて渋谷さんはちょっと愛想が無い気がするけど、プロのアイドルとしてしっかり パフォーマンスをしている。この子がこのグループを引き締めてるんだなと感じる。 68:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 22:59:53.98 :RMbNPFRS0 『どうもありがとう。それじゃあ次は卯月の曲だよ』 やがてパフォーマンスを終えた渋谷さんがセンターから外れる。すると一瞬彼女は 視線をさっと客席に向けて、かすかに微笑んで小さく手を振った。油断していると 見落とすくらいの一瞬の動作で、気付いた人もほとんどいないだろう。 「親御さんとか友達が来てるのかな……?」 あたしは気になって、何となく渋谷さんが手を振った先に目をやる。するとそこには 意外な人物が笑顔で手を振りかえしていた。 69:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/22(土) 23:01:59.85 :RMbNPFRS0 「ウソ……?なんであいつがここにいるんだよ……?」 あたしは思わず自分の目を疑った。あたしや美嘉が未央や莉嘉ちゃんと知り合いの 様に、あいつも渋谷さんと知り合いなのか?あたしの目線の先には、病院で会った時 とは別人のような明るい笑顔で楽しそうにサイリウムを振っている、 ―――――北条加蓮がいた。 78:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:02:51.09 :21zTXdeV0 *** 「おい!」 「え……?もしかしてアタシ?」 ライブ終了後、あたしは美嘉達に先に帰ると伝えて加蓮を追いかけた。途中で見失い かけたけど、会場外でなんとか追いついた。 「ええと……誰だっけ?」 きょとんとする加蓮にあたしは思わずずっこけた。そうだよな、病院で会った時も、 お前あたしのことずっとガン無視してたもんな…… 79:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:04:00.44 :21zTXdeV0 「あ~ちょっと待って、なんかアンタの事思い出せそうかも……」 加蓮はそう言うと目を細めて両手でカメラマンみたいに四角いワクを作り、あたしの 目線のちょっと上あたりに照準を定めた。 「ああ、思い出した。こないだ埼玉の子達と病院に来てたゲジ眉ちゃんだ」 「どこ見て認識したんだよっ!? それからゲジってねえ!! ちょっと濃いだけだよ!! 」 相変わらず無礼極まりない奴だな。これが素ならどんだけ性格悪いんだこいつ。 80:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:04:46.73 :21zTXdeV0 「だってアンタの名前知らないし。アンタはアタシのコト知ってそうだけど」 ジロっと鋭い目を向ける加蓮。どうやら既にあたしはこいつに敵認定されてるようだ。 大方、美嘉達の一味だと思われているんだろうな。 「あたしは神谷奈緒だ。しっかり覚えとけ。それから美嘉達の事もちゃんと呼んでやれよ。 埼玉の子達って大ざっぱすぎるだろ」 「そんなのアンタに関係ないでしょ。それでアタシに何か用なの?」 うぐ……そういえば勢いで呼び止めちまったけど、何を話せばいいか考えてなかった。 先日の病院の件については大いに文句を言いたいがあたしは部外者だし、先程の渋谷さん とのやりとりについて聞くのはプライバシーを詮索してるみたいで失礼だし…… 81:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:05:54.79 :21zTXdeV0 「ハ……ハンカチ……」 「は?」 「そうだハンカチだ!お前あたしのハンカチ持って帰っただろ!あれお気に入りなんだ から返せよ!」 我ながらこんな事しか言えないのが情けないぜ。とりあえずは何でもいいからしゃべら ないと。別にお気に入りでも急ぎでもないし多分今は持ってないだろうけど、また後日 返してくれてもいいし…… 82:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:07:18.45 :21zTXdeV0 「ああ、あれアンタのだったんだ。てっきり城ヶ崎姉のだと思ってたから今日返そうと 思ってたんだけど、会場で会わなかったから今度のレッスンで渡そうとしてたの。 ちょうど良かったよ」 持って来てたのかよ。意外と律儀だな。加蓮はゴソゴソと自分のバッグの中を探すと、 綺麗な布で包まれた小包をあたしに差し出した。なんだこれ?あたしのポ○モンハンカチ は、加蓮の手によって進化を遂げたのか? 「一応中身確認してくれる?後で違うって言われてもアタシも困るしさ」 「お、おう……」 めんどくさそうに髪を掻き上げる加蓮の前で、あたしはおそるおそる手渡された小包を 解いた。そこには丁寧に折りたたまれた、シワひとつないあたしのハンカチが入ってた。 83:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:08:15.63 :21zTXdeV0 「あたしのハンカチこんなにキレイだったっけ……?包んでいる布が高そうだから、そう 錯覚して見えるだけか……?」 「その布もあげるよ。どうせお見舞いに包んであったものだったからタダだし。てゆうか いい歳してアニメ柄のハンカチってどうなの?アタシがあげた布をハンカチにした方が いいんじゃない?」 「う、うっせ!いいだろ別に!好きなんだからよ!」 そう言って無邪気に笑う加蓮は、悔しいけどとっても美人だった。こんな笑顔も出来る なら、すぐにでもアイドルになれそうなのにな。 84:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:09:41.51 :21zTXdeV0 「一応お礼は言っとくよ、ありがと。そんじゃね」 一通り笑うと、加蓮はさっと身をひるがえして帰って行った。さすが渋谷さんの友達 だな。未央や美嘉達と違ってクールでサバサバしてる。でも不思議と悪い気はしない。 「な、なあ、もうひとついいか……?」 「何?まだ何かあるの?」 やや怪訝な表情で振り返る加蓮。この流れでついでに言っとこう。 「余計なお節介なのは分かってるけどよ、美嘉達本当に心配してたんだぞ?あたしが 口出す事じゃないって分かってるんだけどさ、お前があんな態度じゃ美嘉達だって 救われねえよ。今みたいにさ、馴れ合わなくていいから礼くらい言ってやれないか?」 加蓮を背負って大慌てしていた美嘉を思い出す。美嘉も気にしてないって言ってたけど、 やっぱりおかしい事はおかしいだろ。美嘉達も同じスクールの生徒同士言いにくいなら、 あたしがはっきり言ってやるよ。 85:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:10:45.27 :21zTXdeV0 「ウザ、アンタ教育指導の先生かアタシの親なの?部外者のアンタに善人気取りで説教 されても、暑苦しくて鬱陶しいだけなんですけど」 ほんっと性格悪いよなお前。それにあたしも自分が善人だと思ってねえよ。アンタが 美嘉達とケンカしようがハブられようが知らねえけど、こうしてあたしのハンカチを 持って来たって事は筋は通すつもりだったんだろ?だったら部外者のあたしじゃなくて あいつらにきっちり筋を通せよ。 86:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:12:07.12 :21zTXdeV0 「……あ~あ、お礼一回分カロリームダにした。あの子達から聞いてると思うけど、 アタシこう見えてカラダ弱いんだよ?あんまり働かされるとしんどいんだけど」 「へっ、そんだけ減らず口が叩ければ十分だろうが。それにどうせ病院に行くなら、その ひん曲がった根性と性格をまっすぐに直してもらえ」 あたしが言い返すと加蓮はびっくりしたように目を大きく見開いて、それからわなわな 震えだした。お、怒ってる怒ってる。これで病院での借りは返したぜ。 87:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:13:30.87 :21zTXdeV0 「うっさいゲジ眉っ!! バーカバーカッ!!」 「だからゲジ眉じゃねえって言ってんだろうがっ!! この性悪女っ!! 」 お前クールぶってるくせにボキャ貧だな。バーカバーカって、小学生かよ。 「チビッ!! アニオタッ!! ふ○っしーっ!! 」 てめえ言ってはいけない事を言ったな!? ふ○っしーだけは許せねえっ!! 88:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:14:20.72 :21zTXdeV0 「ふ○っしーっ!! ふ○っしーの中身っ!! 」 「うるせえっ!! 東京だってに○こくんってヤバいキャラがいるだろうがっ!! 」 いつの間にか大声で罵り合ってるあたし達を取り囲むように人だかりが出来ていた。 加蓮はそれに気付くと、最後にあたしに力いっぱいあっかんべーして逃げて行った。 「よっしゃ勝った!おとといきやがれバッキャローッ!」 あたしは加蓮の逃げて行った先に向かって大声で言った。あたしに挑もうなんて100年 早いんだよ小娘が!! 89:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:15:05.35 :21zTXdeV0 <ヒソヒソ……ヒソヒソ…… 「あの子ふ○っしーの中の人らしいよ……」 「おまけにアニオタなんだって……いや、ふ○っしーオタク?」 「ふ○っしーのくせにに○こくんにケンカ売るとか ありえないよね……」 …………あ・の・ク・ソ・ガ・キ、今度会ったら絶対に泣かすっ!! 90:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:16:19.11 :21zTXdeV0 「……何やってんの奈緒?先帰るって言うから用事かと思えば、加蓮とケンカしてたの?」 「かれんライブきてたんだ。どーしてなっちゃんとかれんがケンカしてんの~?」 「お、お前らいつの間に!? 」 ふと振り返ると、背後に美嘉と唯と柚ちゃんが呆れ顔で立っていた。やめろぉっ!! そんな目であたしを見るなあっ!! 「いや、あんな加蓮さんはじめて見たからアタシ達もびっくりしちゃってさ……いつも クールでちょっとコワいのに、子供っぽい所もあるんだなって思って……」 柚ちゃんがまじまじと言った。そうなのか?あいつまんまガキだったぞ。 92:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 16:18:31.99 :21zTXdeV0 「それより奈緒、ライブが終わった後にニュージェネが握手会してたけど、アンタも 行って来たら?アンタが帰ったって言ったら未央ちゃんがっかりしてたよ。たぶん まだやってると思うけど……」 何で今更未央と握手なんてしなくちゃいけないんだよ…… でも今日のライブの感想 とお疲れくらいは言いに行くか。せっかくの未央の晴れ舞台だしな。 ―――――それに会いたいコもいるし 100:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:52:18.34 :21zTXdeV0 *** 「あちゃ~、終わってたかあ~……」 あたしが会場に戻ると、既にステージの撤去作業が始まっていた。現場のスタッフさん に混ざって、美羽達候補生の子も音響機材や客席のイスを片付けてる。新人はライブの他 にもああいう事もしないといけないんだな…… 「ホラ君!そこでボサっと突っ立ってないでこれ運んで!」 「ぅえっ!? あたしっ!? 」 声をかけられたとほぼ同時に、現場のチーフっぽいオッサンにドラムセットの太鼓を 押し付けられた。どうやらあたしを候補生の子と勘違いしているらしい。 101:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:52:52.79 :21zTXdeV0 「あ、あの、あたしは……「早くして!時間おしてるんだから急いで!」ハイッ!! 」 ついついオッサンの勢いに任せて、あたしも元気に返事しちまった。こないだ病院に 行った時にも思ったけど、あたしって意外と流されやすいのか?こうして小一時間、 あたしは現場のスタッフさんと候補生の子達に混じってステージ撤去作業に汗を流した。 102:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:53:46.30 :21zTXdeV0 ――― 「いや~悪かったなお嬢ちゃん、俺はてっきりアイドルの子かと思ってたよ。ろくに確認 もせずに最後まで手伝ってもらってホントにすまなかった!! 」 片付け終了後になって、ようやくあたしに気付いた美羽がチーフのオッサンに説明して くれた。いや、あたしもそのまま流されて手伝ってたからお互い様ですよ。 「私はてっきりスタッフさんかと思いましたよ!頭にタオル巻いて腕まくりしてガンガン 片付けていたから、全然奈緒さんだって気付きませんでした!」 美羽がニコニコしながら言った。お前はもっと早く気付いてくれよ……片付けてる途中 でちょっと楽しくなっちゃって、スタッフになりきってたあたしも悪いけどさ。 103:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:54:33.89 :21zTXdeV0 「お嬢ちゃんアイドルにしとくにはもったいないな。ウチの現場で働かないか?なかなか 手際も良いしウチの若い奴らを教育してやってくれよ。お嬢ちゃんみたいな可愛い子が 入ってくれたら、俺も嬉しいからよ」 「か、かわっ!? な、なに言ってんだよオッサン!! それにあたしはアイドルじゃねえよ!! 」 どーん!! とオッサンをステージから突き飛ばして、あたしは全力疾走で会場から逃げた。 結局何しに戻ったんだっけ?まぁ、久しぶりに美羽に会えたからいっか。 104:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:55:16.46 :21zTXdeV0 「ちょっと待ってくださ~い、奈緒さ~ん!」 あたしが会場の外で一息ついていると、美羽が追いかけてきた。おお、そういえば言い 忘れてたな。今日のライブお疲れさん。カッコ良かったぞ。 「あ、ありがとうございます!えへへ……じゃなくて、私達これからライブの打ち上げ なんですけど、良かったら奈緒さんも来ませんか?大丈夫です、アイドルの親御さん とかも参加しているので、奈緒さんも気兼ねなく参加出来ると思いますよ!」 「え?いいよあたしは……あたしはただお前と未央の知り合いってだけで、ごく普通の ファンと変わらないんだからさ。場違いもいいところだよ」 「そんな事ありませんっ!! 」 あたしが遠慮すると、美羽は怒ったように強く否定した。 105:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:56:22.32 :21zTXdeV0 「奈緒さんのおかげで私はアイドルになれたんです!未央さんもさっき奈緒さんにすごく 会いたがっていたんですよ?私達にとって、奈緒さんは特別な人なんです!」 若干涙目になって、必死であたしに訴えかける美羽。はあ……、お前にそこまで言われ たらあたしも断れないよ…… 「わかったよ。そんじゃ未央の顔だけ見て帰るよ。それにさっきボランティアした分 くらいは飲み食いしてもバチ当たらねえよな?」 「奈緒さん……!! 」 美羽の頭を優しくなでてあたし達は会場に戻った。お人好しだなあたしも…… 106:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:57:49.64 :21zTXdeV0 *** 「それではみなさん、今日のライブお疲れ様でした!ここでわたくし事務員の千川ちひろ が、ライブの成功を祝って乾杯の音頭を取らせていただきます。カンパ~イッ!! 」 「「「「「「「「「「カンパ~イッ!! 」」」」」」」」」 アイドルやその親御さんやスタッフさんが集まって、ステージ裏の多目的ホールみたい な部屋で打ち上げパーティーが始まった。未成年のアイドルがメインなのでお酒はなくて、 ジュースやお菓子や出前でとったピザが並んでいる。なんかこういうのって部活動のノリ みたいでいいな。 「……なんでお前もいるんだよ。唯達と帰ったんじゃなかったのか?」 「……アタシもそのつもりだったんだけど、莉嘉に呼び戻されちゃった。それにパパも ママもこっちにいるし、帰ってもゴハンないからこっちで食べようと思って」 会場の隅で目立たないようにジュースを飲んでいると、同じく壁にもたれてポッキーを ポリポリやってる美嘉に出会った。お前は莉嘉の姉ちゃんなんだから堂々としてろよ。 107:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/23(日) 23:58:53.78 :21zTXdeV0 「無茶言わないでよ。うっかりあの輪の中に入って莉嘉のプロデューサーに出会ったら、 また勧誘されちゃうじゃん。莉嘉はもちろんパパもママも乗り気だし、ここで断って フンイキ悪くしたらサイアクっしょ……」 お前も色々大変なんだな。あたしも似たような理由で未央に近づけないんだけどさ。 多分Pさんはあたしの事を覚えてないと思うけど、もし覚えてたら色々ハズいし。 「それって自意識過剰なんじゃないの?会ったくらいでアイドルに勧誘されないよ。 それか開き直ってプロデューサーにアイサツして来たら?そしたら奈緒がアイドルに なる運命なのかどうか、ハッキリすると思うからさ★ 」 「その言葉そっくりそのまま返すぜ。それについさっき、あたしにはコンサートスタッフ の素質がある事が明らかになってな。そっちからもスカウトが来てんだよ」 なにそれ?と美嘉が呆れ顔で言って、お互い笑い合う。あたしも美嘉もどうやら姉属性 らしいな。美嘉はリアル姉だけど、あたしは未央と美羽の面倒を見ているうちにいつの間 にかお姉ちゃんっぽくなってたらしい。美嘉といると話が尽きない。 108:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:00:00.88 :B67wv3Om0 「あ、こんな所にいた!もう奈緒ちゃん!私に何も言わずに帰るなんてヒドくない!? 」 やがてあたし達に気付いた未央が、島村さんと莉嘉ちゃんを連れてこっちに来た。よお 未央、こうして会うのは久しぶりだな。さっきのライブカッコよかったぞ。 「ねえねえ未央ちゃん、この人が伝説の『アイドルメーカー』なの?」 未央の隣にいた島村さんがあたしを見て言った。は?何だよアイドルメーカーって。 109:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:01:16.39 :B67wv3Om0 「そうだよ!ここにおわす神谷奈緒大先生は、この私本田未央と候補生の矢口美羽の才能 をいち早く見抜き、このアイドル業界へ送り込んだエライお方なのだ!神谷先生の手に かかれば、どんな女の子だってたちまちアイドルになれるであろう!」 出まかせ言ってんじゃねえぞコラッ!? なんだよその黒幕的なポジションはっ!! お前は あたしをどういう風に紹介してるんだよっ!? 「わー☆ スゴーイ☆ サインちょーだい神谷センセ!」 「わ、私も握手してもらっていいですか……?」 目をキラキラ輝かせてサインペンを持ってくる莉嘉ちゃんと、おずおずと手を出す島村 さん。まさかアイドルからサインと握手を求められるとは思わなかったぜ……ボケなのか マジなのか全然わからん。特に島村さん…… 110:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:02:01.39 :B67wv3Om0 「ねーねー奈緒ちゃーん☆ ウチのお姉ちゃんもアイドルにしてくれないかな~?アタシ とPくんがいくらおねがいしても、お姉ちゃんアイドルになってくれないんだよ~」 上目遣いであたしにお願いする莉嘉ちゃん。心配ないよ、あたしの見立てだと美嘉は もうすぐアイドルになるから。ついでに唯と柚ちゃんも一緒じゃないかな。 「ホント?やったー☆ Pくんにおしえてあげなくちゃ!」 「ちょっと!? テキトーなコト言わないでよ奈緒っ!! 莉嘉がホンキにしちゃうじゃん!! 」 あたしはお姉ちゃん属性だから、可愛い妹の頼みは断れないんだよ。それに唯達も いれば安心だろ?いい加減お前も腹括れって。 111:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:02:54.32 :B67wv3Om0 「あの……、神谷さんはアイドルにならないんですか?」 おずおずと聞いてきた島村さん。あたしはそんなガラじゃないよ。未央と美羽を客席 から見てるだけで十分だって。 「またまたあ~☆ そんな事言って奈緒ちゃん、ウチのPさんに秋葉原で勧誘されたん でしょ?今日だっていつもよりオシャレしてるし、内心期待してたんじゃないの?」 おいぃイッ!? 余計な事言うなよチャンミオオォオッ!! それにあたしだって、こういう 場所に来る時くらいは服に気を遣うよ!それでもGパン履いて来たけど…… 112:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:09:43.88 :lMyv5UWT0 「え?神谷さんプロデューサーさんにスカウトされたんですか!? すごいです!事務所の アイドルでスカウトされたのって、凛ちゃんと莉嘉ちゃんしかいないんですよ!? 」 「あとお姉ちゃんね☆」 「う、うるさい莉嘉!だまってて!」 目を丸くして興奮気味に話す島村さん。え?そうなの? 113:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:13:51.51 :lMyv5UWT0 「ウチのプロデューサーってアイドル育てるの上手だって有名らしいんだけどさ、本当に 凄いのはアイドルの素質を見抜く目が抜群に良いんだって。だから応募もしてないのに プロデューサーに声かけられた奈緒ちゃんも美嘉ちゃんは、私達応募組からしたら 雲の上の人なんだよ?」 「いやいやいやおかしいって!ほら、よくあるじゃん!前から歩いて来た人が自分に声を かけてきたと思ったら後ろにいる人でしたみたいな!多分あれだって!」 「そ、そうそう!アタシはアレだよホラ!『将を射んとすればまず馬を射よ』だよ! 莉嘉をアイドルにスカウトする為に、ついでにアネキもスカウトしとくかみたいな!」 未央の言葉をあたしと美嘉は全力で否定する。てかあたし達、なんでこんなに卑屈に なってるんだよ。ついでによくそんな言葉がすらすら出てくるな…… 114:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:15:23.17 :lMyv5UWT0 「なんの話?面白そうだから私も混ぜてよ」 あたしらがギャーギャー騒いでいたその時、凛とした澄み切った声が未央の後ろから 聞こえた。とっさにあたしは素に戻る。そうだ思い出した、あたしはこのコに会いたいと 思ったから、わざわざ会場に戻って来たんだ。 「もう、しぶりんどこ行ってたのー?打ち上げ始まっちゃったじゃんかー!」 「ごめん、友達を誘おうと思ってたんだけど帰っちゃったみたいでさ。電話して呼び 戻そうとしたんだけどダメだった」 スマホを右手にぷらぷらさせながら、渋谷さんがあたし達の輪の中に入ってきた。 ……ん?友達?なぜかあたし、渋谷さんの友達に猛烈に心当たりがあるんですけど。 115:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:16:39.92 :lMyv5UWT0 「あの負けず嫌いの加蓮が大泣きするなんて珍しいな。何かあったのかな?」 不思議そうに首をかしげる渋谷さん。やっぱりあの女かああぁぁぁあああっ!! よし、そうと決まればあたしがやる事はひとつしかない。あたしはゆっくり呼吸を 整えると、渋谷さんの前に向き合った。 「渋谷さんっ!! 」 「え……?何?ていうか誰?」 ちょっと引き気味の渋谷さんを気にせず、あたしはその場で勢いよく床に手をついた。 116:1 ◆kSOXxiO/gY:2013/06/24(月) 00:18:41.67 :lMyv5UWT0 「すみませんでしたああああああああああっっっ!!!!!! 」 正直加蓮を言い負かした事は全く後悔していないが、渋谷さんがわざわざ打ち上げに 呼ぼうとしていたくらいのコだから、あの子は渋谷さんにとって特別な存在なんだろう。 あたしの土下座なんて大した価値はないけど、ここは謝らないと気が済まない。 「ちょ、ちょっと、え?何……?とりあえず土下座やめてくれないかな……?」 「加蓮が帰ったのはあたしのせいなんだ!ホントにすまなかった!」 その後、美嘉と未央に無理矢理起こされて、打ち上げ会場の注目を集めてしまったので、 混乱する渋谷さんとあたし達はそそくさと人目のつかない控室へ移動した――――― 読む →
2013年06月06日 19:05 モバP「ウサギまみれ」 関連SS モバP「猫だらけ」 モバP「犬づくし」 モバP「ウサギまみれ」 元スレ 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/04(火) 20:22:12.77 :o7YqrjOt0 P「戻りましたー!」 ちひろ「おかえりなさーい!」 P「いやいや、今回も大変だった....」 ちひろ「で、どうだったんですか?」 P「思った以上にバッチリですよ!」 美羽「お客さんたち喜んでくれましたね!」 頼子「....ええ、そうですね....」 レナ「私もつい興奮しちゃったわ!やっぱりライブっていいわね!」 P「みんなお疲れ様、とってもいいライブだったぞ」 ちひろ「なんだかんだで3組目の動物ユニットですよね」 P「ですね」 ちひろ「犬、猫ときてウサギとは....プロデューサーさんったら♪」 P「べ、別に変な意図はないですよ....」 ちひろ「本当ですかぁ?」 P「もちろんです!この『ドライラビッツ』はもっと健全な感じなんですからっ!」 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/04(火) 20:30:09.76 :Lk1G7THoo ウサギ乾いてるんです? 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/04(火) 20:30:13.91 :kDSNc+bdo 一番大切な人がいない気がするウサ 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/04(火) 20:30:24.06 :TTvCrJTCo ミミミン……ミミミン…… 13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/04(火) 20:38:01.62 :7VEnDp2yo 矢口美羽(14) 古澤頼子(17) 兵藤レナ(27) 読む →
2013年03月02日 07:05 モバP「ウサコちゃんが行方不明?」 元スレ 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/03/01(金) 17:59:30.80 :1iwM1siYo 未央「そうそう、亜里沙さんがいつもハメてる右手のアレ」 P「一体どこで……」 未央「トイレに入る前に、お手洗いにそのまま置き忘れちゃったみたいで」 P「気がついて戻った時には失くしていた、と。亜里沙さんは?」 未央「えっと、私の後ろに……いるんだけど」 P「えっ?」 亜里沙「………」 読む →
2013年02月02日 11:06 晶葉「ほぅ、君が噂のロ◯コンか」 モバP「」 関連SS 薫「ねぇねぇ!せんせぇってロ◯コンなの?」 モバP「」 紗南「やっぱりPさんってロ◯コンなんだね」 モバP「」 晶葉「ほぅ、君が噂のロ◯コンか」 モバP「」 凛「へぇ…ロ◯コンだったんだ……」 モバP「」 元スレ 全てのレス 1:昨日のつづきっす。きょうでおわり。:2013/02/01(金) 10:21:38.04 :f/svn3JY0 勧誘編 晶葉 モバP「な、な、な、なにいってるるるんですか!貴方は!?わ、私は紳士ですよ!?恥を知りなさい!!!」 晶葉「ふふっ…その反応!やはり間違いないようだな………」 モバP「き、きみ!は、は、ひゃなしを聞きなしゃい!!初対面だよね!?僕たち!?」 晶葉「薫……と言ったかな?クレープ屋……どうて…………」 モバP「あばばば!!うわあああああああっっ!!」 モバP(き、聞いてたのか!?この娘……何者なんだ……!?あ、俺のファンですかね?たぶんそうだって思うな!) 晶葉「公衆で少女の胸を揉みしだいたかと思えば、別の少女を追いかけ回す……ふふっ、君はこの辺りではすっかり有名人だよ!」 モバP「」 読む →