2023年10月14日 21:00 ありす「アナログゲーム?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/06/10(水) 20:49:25.35 :YUssRFFI0 《事務所》 ありす「そんな子供っぽい遊び、するわけないじゃないですか。」 みく「じゃあありすちゃんはやらないのかにゃ?」 ありす「やるわけないでしょう。」フン! モバP(以下P)「……『5』。」パラッ アーニャ(ネコミミ)「シャスチ……『6』、です。」パラパラッ のあ(ネコミミメイド)「『7』。」パラララララララ P・アーニャ『ダウト。』 みく「残念にゃ…」トボトボ ありす「色々とちょっと待ってください。」 読む →
2023年05月11日 09:30 のあ「みく、みく」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/05/15(金) 17:09:48.28 :Kr+NtVAw0 みく「なんだにゃ」 のあ「…じゃん、けん、ぽん」グー みく「…みくの勝ちにゃ」パー のあ「……ええ、そうね」スッ のあ「……アーニャ…やはり……」ボソボソ アーニャ「ダー……ええ……」ボソボソ みく「ちょっと待つにゃあ」 読む →
2022年12月02日 21:00 のあ「鍋をするわよ」みく「あの」 元スレ 全てのレス 1: ◆QbMLM0d8YE:2015/12/25(金) 23:43:44.32 :rMynayom0 みく「なんで、帰ってきたらみくの部屋に炬燵が持ち込まれているのにゃ」 のあ「聖夜に鍋をするなら……必要」 みく「いや、絶対に必要ってわけじゃないでしょ。というか、鍵かけてなかった?」 アーニャ「コタツ、いらないですか?」ヌクヌク みく「あーにゃんはなんで満喫し切ってるにゃ……」 アーニャ「この半纏、ミナミがくれたんですよ」ニコニコ みく「聞いてないし……」 読む →
2022年08月08日 22:30 モバP「あれは…のあさんと、765プロのっ…!?」 元スレ 全てのレス 1: ◆6NAZYztgck:2016/02/14(日) 01:19:42.68 :5f02KWlw0 某ラーメン店 のあ「……」チュルチュル ???「……」ズルズルズルッ モバP(以降P表記)「あれは…あの後姿は…」 のあ「んくっんくっ…」ゴクゴク ???「んっ…」ゴキュゴキュゴキュ モバP「かのミステリアスでマイペースな765プロのアイドル、四条貴音!?」 のあ「ふぅ~…ごちそう様でした」トン 貴音「…まこと、美味でした」トン モバP「どうしてあの二人はカウンターに隣同士で座っているんだ?」 読む →
2022年04月30日 07:00 【モバマスSS】とときら学園を見よう 元スレ 全てのレス 1: ◆yz988L0kIg:2016/02/11(木) 20:50:52.24 :exNmHWvKO 千秋さんとのあさんが事務所でとときら学園を見るお話です。 2: ◆yz988L0kIg:2016/02/11(木) 20:51:26.18 :exNmHWvKO 千秋(トレーナーさんの体調不良で急遽レッスンがなくなってモバPさんにそれじゃあ今日はだらけるレッスンだって言われて休憩室に連れてこられたけど何をすればいいのかしら……) 千秋(ソファに座っているだけって退屈で案外難しいものね) 千秋(せっかくテレビがあるんだしなにか見ようかしら)ピッ 千秋(………あんまりテレビって面白くないわね) 千秋(この録画機器の中、何が入っているのかしら)ピッ 千秋(他の人のLIVEの映像とかが入っていれば参考になるのだけれど)ピッピッ 千秋(うちの事務所のアイドルが出ているテレビ番組ばっかりね、当たり前か) 千秋(とときら学園……そういえば佐城さんも出ていたわね) 千秋(…………ま、まぁ普段見ない番組を見ることで歌や演技の幅が広がるかもしれないわね、見てみましょう)ポチッ 愛梨『とときと〜』 きらり『きらりの〜』 『とときら学園〜』 千秋(佐城さんだけ猫耳と鈴をつけているから後ろにいてもなんだか目立つわね) 千秋(こういう同じ衣装でもアクセサリーを工夫して目立つ手法もプロデューサーが考えるのかしら) 千秋(勉強になるわ) のあ(またお休みだけど特にすることもないからただでおやつが食べられてテレビが見られる事務所に来てしまったわ) のあ(今日は先客がいるみたいね) 読む →
2022年04月14日 16:00 前川みく「お別れの日……?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/21(水) 00:34:05.75 :ViKa6HW+0 ―――― ―――――――― みく「ねえねえPチャン」 P「あー、なんだ? 手短に頼めるか」カタカタ みく「なんか今日ずーっと忙しそうにゃ。かまってよー」 P「悪い、今日はずっと忙しいぞ。色々手続きがあってな」カタカタ みく「むー……」 読む →
2021年09月24日 15:00 【モバマス】のあえもん 元スレ 全てのレス 1: ◆iFoMEEmYmMcf:2016/01/07(木) 23:08:41.99 :YmOytsSF0 みく「だーかーらー、常温放置で1日経過した鯖を一気飲みするのは芸人の仕事だって何度言ったらわかるのにゃ!」 のあ「みく……それは、『逃げ』よ。猫アイドルとしての」 みく「あーっ、もうやってられないにゃ!解散にゃ、『にゃん・にゃん』は解散にゃーっ!!!」 P「何だー?まーだみくは魚が食べられないのか」 みく「いや、今嫌がってるのはそこじゃないにゃPチャン!よく見るにゃ、この死んだ目をした鯖を!」 のあ「……じゃあこの鯖が嫌ならこっちのピチピチの鯖缶を一気に」パコン みく「そーうーじゃーなーいーーーっっっ!!」 P「全く、しょうがないなぁみくは」 読む →
2021年07月29日 21:00 武内P「正直、動物は苦手です」 元スレ 全てのレス 216:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/08/21(火) 14:43:49.28 :FJIN7o3jo みく「えっ!? そうなの!?」 武内P「はい」 みく「苦手って、どうして?」 武内P「何故か、とても警戒されてしまいまして」 みく「じゃあ、ネコチャンは!?」 武内P「……」 武内P「……申し訳、ありません」 みく「……!?」 読む →
2021年04月12日 21:30 高峯のあ「みくは前川みくだにゃ」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/11(木) 23:19:46.06 :gCiHMQAQO のあ「みくはお魚が大好きにゃ」 モバP「……………………」 のあ「Pチャンにはお仕事よりお魚を穫ってきてほしいにゃ」 モバP「みくが…………みくが壊れたぁぁぁぁ!!」 読む →
2021年02月10日 21:00 モバP「あっ、前川さん」みく「えっ」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/08/05(水) 00:11:27.79 :4jk+QXD60 一発ネタのさらに一発ネタ。 キャラ崩壊。 P「ちょうど良かった。前川さんに確認することがあってな」 みく「……ああ、ええっと、それはこうでいいにゃ」 P「よし分かった。スケジュールも調節しておく」 みく「それよりPチャン?急にどうかしたにゃ?」 P「いや、だから仕事の確認を」 みく「そこじゃなくて、呼び方のことだにゃ」 読む →
2020年12月14日 12:00 楓「のあちゃん」のあ「…」 元スレ 全てのレス 1: ◆5/VbB6KnKE:2014/09/21(日) 20:12:50.01 :LY2s5ym50 楓「のあちゃーん」ユサユサ のあ「…」ブラブラ 楓「のあー」プニプニ のあ「…」ムニムニ 楓「たかみねーたかみねー」グルグル のあ「…」 楓「……」グルグルグルグル のあ「………」ガシッ 読む →
2020年10月18日 09:35 【モバマス】柚「奈良の魅力を教えて!」 のあ「無いわ」 元スレ 1:名無しさん@おーぷん:20/10/18(日)03:36:24 :U0S 柚「ねぇ、Pサン?」P「何だ?」柚「Pサンって確か、奈良県出身だったよね?」P「あぁ」柚「アタシ、修学旅行で関西に行ったことがあるんだけどさ」P「そこで奈良も行った、と?」柚「ウン。それでね?」P「寺と神社と鹿ばっかりだったから、他に観光するものはないかって?」柚「うんそうそう…って何で分かるの?」 読む →
2020年03月31日 00:35 高峯のあ「牛丼並……玉子とみそ汁もつけて」 関連SS 高峯のあ「牛丼並……あっ大盛りで」 高峯のあ「和風牛丼並……あっあとから揚げ」 高峯のあ「(プレミアム牛めし……あっあと焼のり)」 高峯のあ「牛丼大盛り……つぇ、つゆだケで……っ!」 高峯のあ「牛丼並……4つでいいかしら?」 高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編②】 高峯のあ「牛丼並……玉子とみそ汁もつけて」 元スレ 全てのレス 1: ◆AL0FHjcNlc:2020/03/30(月) 21:08:43.53 :pVyNxzTm0 ●注意● ・短編形式 ・日常系SS ・のあさんのキャラ、口調、クールなイメージが『著しく』崩壊します ・独自解釈している点が多々ありますので、ご了承下さい ●登場人物● 高峯のあ、他 3:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2020/03/30(月) 21:12:03.87 :pVyNxzTm0 ━━━━━━━━━━ 【吉野家?】 店員A「ご注文はお決まりですか?」 のあ「あっ、はい」 のあ「牛丼並……玉子とみそ汁もつけて」 のあ「……」 のあ「(フフッ……。名言よね、コレ)」 店員A「…………」 のあ「?」 店員A「よろしいんですか?」 のあ「えっ?」 店員A「ご注文は本当にそれだけでよろしいんですか!?」 のあ「っ!?」 のあ「アッ、ア、エ? えっ……」 店員B「驚かせてしまい申し訳ありません。しかし貴女は……」 店員B「貴女はなんと! 当店にお越しになられた100万人目のお客様なのですッ!」 のあ「!!!」 のあ「ヒ、100万人目……」 店員C「その特典として今回の代金は無料、つまり飽きるまで食べ放題ッ!!」 店員C「たくさんご注文していただいて結構でございますッ!!」 のあ「!?」 のあ「ほ、本当? いいんですか……?」 店員D「更に!!」 店員D「お客様にはこの特製のどんぶりを差し上げます!!」 のあ「ど、どんぶり??」 店員E「このどんぶりをご来店の際に持参していただければ、お客様には牛丼を無料で提供させていただけきます」 のあ「エッ!!」 のあ「そ、それってあの『キン肉マン』の作者に向けて、吉野家から感謝の証として贈られたっていう、あの都市伝説の……!」 店員E「我々からの、ほんの感謝の気持ちです」 のあ「(ッ!! 胴の部分に『高峯』って彫ってある! いつの間に!?)」 のあ「うそ……、ホントに……?」 店員F「そして更に!」 のあ「ま、まだあるの!?」 読む →
2019年12月05日 02:40 高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編②】 関連SS 高峯のあ「牛丼並……あっ大盛りで」 高峯のあ「和風牛丼並……あっあとから揚げ」 高峯のあ「(プレミアム牛めし……あっあと焼のり)」 高峯のあ「牛丼大盛り……つぇ、つゆだケで……っ!」 高峯のあ「牛丼並……4つでいいかしら?」 高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編②】 高峯のあ「牛丼並……玉子とみそ汁もつけて」 元スレ 全てのレス 1: ◆AL0FHjcNlc:2018/10/29(月) 11:45:16.66 :qdKH3wt/0 ●注意● ・短編形式 ・日常系SS ・のあさんのキャラ、口調、クールなイメージが『著しく』崩壊します ・独自解釈している点が多々ありますので、ご了承下さい ●登場人物● 高峯のあ ご近所 その他 6:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2018/10/29(月) 23:00:01.27 :qdKH3wt/0 ━━━━━━━━━━━━━━ 【事務所・中庭】 周子「そうなの?」 のあ「………」 周子「週7で吉野家通って、体は牛肉で出来ていて、生粋の吉ラーである、のあさんが……」 周子「就職の面接で『あなたを物に例えると?』って質問で迷うことなく『吉野家の牛丼』と答える、高峯のあさんが……」 周子「自分の存在を否定するんだ?」 のあ「……その表現は、些か的確ではない」 周子「うん?」 のあ「…………………………週、8」 周子「そっかそっか」モグモグ のあ「……そのどら焼き、ひとつ私も貰ってもいいかしら?」 周子「たーんと召し上がれ」 周子「で」 周子「どないしはったん? 一体」 のあ「………」パクッ のあ「話は簡明。事実とは得てして、深淵にあるとは限らない」モグモグ のあ「先日……」 読む →
2019年10月27日 19:00 【デレステ】高峯のあ「ギアス……?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/10/27(日) 14:33:33.82 :HKkExD8o0 カオル・ヴィ・ブリタニアガメイジル! キャンセルデゴゼーマス! ニナチャン、ハヤイヨー エヘヘー のあ「……」 読む →
2019年08月13日 10:30 のあ「少しいいかしら」楓「はい?」 元スレ 全てのレス 1: ◆2kYdz4f9wM:2019/08/13(火) 06:28:32.12 :bRz4Dwsk0 楓「なんですか? のあちゃん」 のあ「今、配り物をしているのだけど……これを貰ってくれないかしら」つDVD 楓「これは?」 のあ「自主製作のAVよ」 楓「……はい?」 読む →
2018年11月21日 21:30 高峯のあ「若い子のカラダのが良かった?」 関連SS 北条加蓮「アイドル『の』オモチャにするクスリ?」 高峯のあ「若い子のカラダのが良かった?」 元スレ 全てのレス 1: ◆FreegeF7ndth:2018/11/18(日) 11:09:20.08 :h1zBAv12o ●3行あらすじ モバP、加蓮と肉体関係を持っていたのが明るみになり、プロデューサーを首に(※) ↓ モバP、自棄酒で酔いつぶれているところを、のあさんに拾ってもらう ↓ そのまま一夜をともにする (※)の部分は下記で書いているので割愛します。 北条加蓮「アイドル『の』オモチャにするクスリ?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1530414890/ 以下本文 2: ◆FreegeF7ndth:2018/11/18(日) 11:10:08.69 :h1zBAv12o ● あなたを『プロデューサー』と呼べなくなる日がくるなんて、思いもしなかった。 読む →
2018年09月13日 00:55 のあ「私の声?」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/12(水) 23:20:11 :YQxBlivU ※世界観や細かいことは脳内自己解釈でお願いします。 2:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/09/12(水) 23:22:16 :YQxBlivU モバP(以下P)「ああ、ゲームやアニメに出演する時にお前の声を誰にやってもらうかって話なんだよ」のあ「そうね…みくとアーニャも吹替で声を貰ったのは知ってるわ」P「こっちもにゃん・にゃん・にゃんを売り出したいが、お前のイメージに直撃する声優が見つからんのが問題なんだ」のあ「難儀な話ね…」P「お前の要望はあるか?」のあ「水樹●々」P「待てや」 読む →
2018年09月10日 01:15 高峯のあ「猫の事務所」 関連SS 前川みく「猫の事務所」 一ノ瀬志希「猫の事務所」 高峯のあ「猫の事務所」 元スレ 2:名無しさん@おーぷん:2018/09/09(日)23:49:23 :z4y ケット・シー『人間になりたい、だって?』白猫『にゃー』ケット・シー『のあ。どうして君は人間になりたいなんて思うんだい?』白猫『にゃにゃん……にゃん』ケット・シー『……猫のままでもみくちゃんの側には居られると思わないかい?』白猫『にゃん……にゃにゃ。にゃーん』ケット・シー『確かに僕らは人間に比べると器用になんでもは出来ないね』ケット・シー『でも、猫だからこそ出来る事もある。違うかい?』白猫『……にゃ』ケット・シー『のあ。君ならあと三つも命を経れば人になれるよ。僕が保証する』ケット・シー『それを待つ事は出来ないのかな?』白猫『……にゃ』ケット・シー『……困ったね。それほどまでに堅い意志なのか』ケット・シー『君はまだ三つ目だ。僕の魔法と志希の薬で君を人間にしたとき、どんな事が起きるのか。僕にも想像がつかない』ケット・シー『それでも、君は人間になりたい……。いや、みくちゃんの側に居たいと願うのかな?』白猫『……にゃ』ケット・シー『……わかった。これもきっと運命なのだろう』ケット・シー『君の選択が……いつか意味を成すのだろうね』 読む →
2018年06月24日 23:10 モバP「担当アイドルの家庭環境が想像できない」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/06/24(日) 19:09:28.39 :jL0MBpz30 P「由々しき事態です」 ちひろ「そんな大げさな」 P「家庭は個人の土壌です。その人が育った理由が詰まってるんですよ。ファンからすれば気になるポイント、ひいては妄想しがいのあるポイントのひとつだと思うんです」 ちひろ「まぁ、人となりを見ればどんな家庭か想像できたりしますもんね」 P「そうなんですよ。例えば自らをカワイイと豪語するあのアイドル。さぞ愛されて育ったんだろうな、とか」 ちひろ「幸せな子になるよう名付けられました! って言ってましたもんね。両親の愛情が伺えます」 P「蒼いセンスなあのアイドルが育つなんて、どんな花屋なんだろうな、とか」 ちひろ「あれは本人由来だと思いますけど。たしかに想像は膨らみますね」 P「でしょう? その辺不詳のミステリアスな存在……というのも確かに魅力だとは思うんですが、うちのアイドルは……」ちらっ 読む →
2018年02月01日 14:00 池袋晶葉「逆月の兎」 関連SS 池袋晶葉「逆襲の谷」 池袋晶葉「逆説の楽」 鷺沢文香「逆光の園」 池袋晶葉「逆調の星」 池袋晶葉「逆睹の衣」 池袋晶葉「逆賭の衣」 池袋晶葉「逆感の僕」 池袋晶葉「逆月の兎」 池袋晶葉「逆胴の道」 池袋晶葉「逆火の倣」 池袋晶葉「逆悪の華」 池袋晶葉「逆比の山」 池袋晶葉「逆導の幸」 池袋晶葉「逆転の蹴」 池袋晶葉「逆柱の女」 池袋晶葉「逆循の音」 古澤頼子「逆馬の友」 池袋晶葉「逆襲の私」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/02/01(木) 01:04:40.62 :QQ2Ymo0i0 ~事務所ビル・屋上~ 高峯のあ「・・・」 鷺沢文香「・・・」 のあ「・・・・・・」 文香「・・・・・・」 のあ「・・・・・・・・・」 文香「・・・・・・・・・」 文香「・・・あの・・・」 のあ「・・・なに?」 文香「寒くありませんか?」 のあ「大丈夫よ」 のあ「・・・」 文香「・・・」 読む →
2017年11月20日 21:30 みく「にゃん・にゃん・にゃんのネコチャンラジオ!」 元スレ 1:このSSの登場人物は18歳以上です:2017/10/22(日) 10:13:08 :wGKXVypo0 みく「こんばんにゃー!今夜も始まりました。ネコチャンのネコチャンによるネコチャンのためのラジオ番組、にゃん・にゃん・にゃんのネコチャンラジオ、略して、ネコラジ!お相手はにゃん・にゃん・にゃんのリーダー、みくにゃんこと、前川みくと!」アナスタシア「ドーブライ ヴィーチェル!あーにゃんこと、アナスタシアと…」のあ「のあにゃんこと、高峯のあ」みく「以上のパーソナリティーに加えまして、本日はなんとゲストをお招きしてるにゃ!」アナスタシア「本日のゲストはこの方です!」凛「…………え、あの」のあ「私たちの事務所の仲間、渋谷凛よ」みく「凛チャン、ようこそにゃ!」アナスタシア「ダブロー パジャーラヴァチ!」凛「ちょっ…待って待って待って」みく「ん?」凛「え?なにこれ?ネコチャンラジオ?」みく「そうにゃ。ネコチャン向けに非公式で放送してるラジオ番組にゃ」凛「非公式!?えっ、ネコチャン向けって…?」 読む →
2017年10月06日 06:30 のあ「…みくのハンバーグ弁当を見つけたわ」 元スレ 全てのレス 1: ◆Dm8ArSIo3MOQ:2017/09/29(金) 00:59:39.73 :3oBds3Do0 みく「今日のレッスンきつかったにゃあ…無理だよダイレンジャーの名乗りポーズとか」ガチャッ みく「さぁて待ちに待ったお昼ご飯にゃ!今日はずっと楽しみにしてたハンバーグ弁当だもんねっ!」 のあ「…」ムッシャムッシャ みく「あ、のあにゃんおっはー」 のあ「おっふぁー」モッキュモッキュ みく「わぁ、美味しそうにハンバーグ食べてるにゃあ」 のあ「…」バクバク ナポ… みく「ってぇコラぁ!またみくのお弁当食べてるし!」フシャー! のあ「……心外だわ」 のあ「よく見なさい。みくのお弁当はこっちよ」 みく「あっ、ホントだ。…ゴメン。のあにゃん前科あるから早とちりしちゃったにゃ」 のあ「…気にしないでいいわ」 のあ「これを食べ終えたら、みくの分に取り掛かるところだったけど」 みく「危ねっ!間一髪だったよ!」 のあ「…ふぅ」コトッ のあ「…さてと」 みく「さてと、じゃにゃーい!何を当然のようにみくの分まで食べようとするの!」 のあ「…そこにハンバーグがあるから…かしら」 みく「欲望に忠実すぎるわぁ」 のあ「…みく」 みく「あげないよ?みくだって今日のお昼楽しみにしてたんだからねっ」 のあ「お茶が欲しいわ」 みく「知らないよ!」 読む →
2017年09月24日 12:00 前川みく「(のあチャンとPチャン付き合ってるらしいけど…)」 元スレ 全てのレス 1:墓堀人 ◆2C5kzhFqI.:2017/09/24(日) 07:41:30.58 :2W2UOK/60 Pと付き合いだしてからバカップル化した高峯のあが、前川みくのメンタルをゴリゴリ削るだけのお話です。 2:墓堀人 ◆2C5kzhFqI.:2017/09/24(日) 07:42:17.74 :2W2UOK/60 みく「そう言えば、のあチャンてPチャンと付き合ってるんだよね…?」 のあ「…………それは、交際している。という意味でいいのかしら?」 みく「うん…」 のあ「……そうね…ありふれた言葉で言えば交際、カップル、恋人…まあそんなところかしら…」 みく「あの…かな〜り不躾な質問になるんだけど……のあチャン達って恋人らしい事って出来てるの…?」 のあ「……どういう意味か分かりかねるわ」 みく「いや、だってホラ…のあチャンいっつもクールで無愛…無表情だし、いわゆる普通の恋人同士のイチャイチャ〜とか甘々〜な空気になってる姿を想像し辛いって言うか…その〜…」 のあ「…………なるほど、言いたい事は分かったわ。そうね……恋人らしい事………………ああ、○ックスならしてるわ」 読む →
2017年06月27日 23:25 NOA TAKAMINE ~ 見惚れるほどの復讐 ~ 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/27(火) 20:59:02.33 :JoYpG4Xc0 映画『ジョン・ウィック2』が7月に上映するので1を繰り返し見ていたら構想が出来てました。 ※映画『ジョン・ウィック』をシンデレラガールズの高峯のあが演じるssです。 ※特別出演に黒井社長とジュピター、アニメのシンデレラガールズのキャラクターが出てきます。 ※演じると言いながらもジョン・ウィックとは異なる場面があります。 ※アクションシーンをかなり省いているので、のあさんのガンアクションはジョン・ウィックを観賞して脳内変換をお願いします。 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/27(火) 20:59:35.20 :JoYpG4Xc0 《雨天・墓前》 ザァァァァァ……… 【高峯P ここに眠る】 ザァァァァァァ……… のあ「…………」 3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/27(火) 21:00:23.94 :JoYpG4Xc0 スタスタスタ… 冬馬「……大丈夫か、のあ」 のあ「……別れは、苦しいわね…」 冬馬「…愛した人との別れ、それと同じ苦しみの繰り返しが生きるって事なんだと俺は思う」 のあ「………」 冬馬「最高の女性に看取られて死んだんだ…お前の旦那は幸せだったと思うぜ」 のあ「………何しに来たの、冬馬」 冬馬「…友の様子を見に、な」 冬馬「……何かあったら声をかけてくれ…親友」 のあ「…ありがとう、冬馬」 冬馬「……達者でな」 ------------ -------- ---- 読む →
2017年06月18日 08:00 前川みく「蘇ったにゃ」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/06/18(日) 00:28:40.21 :tBqoFpPV0 女子寮 ゴロゴロ みく「いたずら~めしてふふふん♪」 みく「ごほうび~がふふふんふん♪」 みく「まつげが~ふふふふふ~ん♪」 みく「きゅ~うせ~っきん♪ な~んて甘い」 みく「こね♪こじゃ♪ ないのよ~」 のあ「にゃあ」シュンッ みく「!!!?」 読む →
2017年05月30日 18:00 モバP「高峯のあ お◯ぱい」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/30(火) 13:09:55.25 :+Ih4N30f0 P「ハッ!?」 P(やっべえ汚言症のお現象が出た) P(や、公序良俗に反する内容を口走ることを汚言症と呼ぶだけであり、断じてのあさんのおっぱいが汚いと言いたいわけではないよ) P(むしろ綺麗だと思う) P(絶対綺麗だわ) P(見たい) P(揉みたい) P(超揉みたい) 読む →
2017年04月28日 18:15 モバP「寝起きのあさん」 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/04/28(金) 14:34:50.12 :O9lCt7ym0 ガチャッ P「ただ今戻りましたー」 P「って、あれ?誰もいないのか...」 P「なんだ、せっかくお土産を買ってきたのに...んっ?」 のあ「......」 P「のあさん、いたんですね」 のあ「......」 P「ちょうどよかった、帰る途中でお土産を買ってきたんですよ、よかったら食べて...」 のあ「......」 P「のあさん?」 のあ「...すぅ...すぅ...」 P「おっと...寝てたのか...」 3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/04/28(金) 14:35:46.66 :O9lCt7ym0 高峯のあ(24) 読む →
2017年04月26日 10:10 前川みく「起きたら水の入ったペットボトルに囲まれてたにゃ」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/04/26(水) 01:01:41.49 :ljJVn8eK0 みく「……いや、なんで? というか、壁みたいになってるから出られないんだけど……」 みく「もしかして、猫チャンが水の入ったペットボトルが嫌いだとかそういう話?」 ??「その通りよ、みく」 読む →
2017年04月14日 01:40 高峯のあ「星に願いを」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/04/13(木) 23:16:14.02 :PxCHan+00 夜空を見上げ、目を凝らして星を眺む。 見果てぬ夢に胸を焦がし、届かないと知りながら手を伸ばす。 自嘲染みた溜息。 ああ、どうか。叶うことなら。 読む →
2017年01月08日 22:05 高峯のあ「牛丼並……4つでいいかしら?」 関連SS 高峯のあ「牛丼並……あっ大盛りで」 高峯のあ「和風牛丼並……あっあとから揚げ」 高峯のあ「(プレミアム牛めし……あっあと焼のり)」 高峯のあ「牛丼大盛り……つぇ、つゆだケで……っ!」 高峯のあ「牛丼並……4つでいいかしら?」 高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編②】 高峯のあ「牛丼並……玉子とみそ汁もつけて」 元スレ 1: ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 21:46:58.08 :A39YavOz0 ●注意● ・短編形式 ・日常系SS ・のあさんのキャラ、口調、クールなイメージが『著しく』崩壊します ・独自解釈している点が多々ありますので、ご了承下さい ・雑談はご自由に ●登場人物● 高峯のあ、他 2:☆1/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 21:49:17.19 :A39YavOz0 ━━━━━━━━━━ 【吉野家・テーブル席】 時子「………………」 のあ「……」 楓「」 泰葉「(な、な、なっ……!)」 泰葉「(何でですか!?)」 泰葉「(なんであの時子さんが相席にいるんですか!! 高峯さん、聞いてませんよ私達!?)」アセアセ 楓「(メールで急に『奢るから、吉野家に泰葉と二人で来て頂戴』と連絡があったと思ったら……)」 楓「(い、一体何があったんですか、のあさん? この緊迫した状況は)」 のあ「(………………)」 楓&泰葉「……」 のあ「(……………………)」 泰葉「(喋って下さい。本当に帰りますよ私達)」スッ のあ「(ゴ……、ごめんなさい。放心してたわ)」 のあ「(いつも通りに帰りに吉野家に出向こうとしたら……)」 のあ「(吉野家の扉の前で時子が張っていた。果たし状を送りつけ、今か今かと宿敵を待つヤンキーの如く)」 楓「(な、何故時子ちゃんが吉野家に……)」 のあ「(それで、目が合ったら物凄い剣幕で接近されて……、その……)」 ~~~~~~~~~~ 時子『……お腹空いてないかしら、貴女』 のあ『ハヒッ……す、空いてまスッ……!!』 ~~~~~~~~~~ のあ「(……って)」 楓「(完全に委縮してる……)」 泰葉「(し、仕方ないですよ。時子さんが相手だったら誰だってそうなります、私だってそうなります)」 泰葉「(しかも、時子さんは事務所での言動からして女王気質というか、唯我独尊、利己的。部類的にはかなり難しい性格の方)」 泰葉「(特に今回のようなケースだと、その真意を測りかねるというか、私達もどう動いて良いのやら)」 時子「………ちょっと」 のあ「ヒッ……!」ビクッ 楓「ヒッ……!」ビクッ 泰葉「ヒッ……!」ビクッ 3:☆2/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 21:50:33.55 :A39YavOz0 楓「(と、とにかく! 普通に接しましょう!)」 楓「(彼女の機嫌を損なわせるそれ即ち、全人類に長期戦を覚悟させる事態になります)」 のあ「(……慎重に行きましょう。一つの選択肢のミスが死を招くわ、凄惨な終焉を)」 泰葉「(アナタ達は時子さんをむき出しの核兵器か何かと勘違いしてませんか!?)」 時子「………ねえったら」 泰葉「は……、ハイハイっ。なんですか時子さん?」 時子「………注文は?」 泰葉「ッ! (注文か。良かった、至極当然の要求)」フー 泰葉「(……高峯さん)」チラッ のあ「(……ええ。任せて)」チラッ のあ「ス……、すみません。注文を」 店員「あっはい。お伺い致します」 のあ「牛丼並……4つでいいかしら?」 泰葉「あ、ハイ。私も同じ物で」 楓「私も同じでお願いします」 時子「………私もそれでいいわ」 店員「はい、少々お待ちください」スッ のあ「………」 泰葉「………」 楓「………」 時子「………」 のあ「………………」 泰葉「………………」 楓「………………」 時子「………………」 のあ「(…………)」 のあ「(…………帰りたい)」 楓「(ヤ、泰葉ちゃん……何か喋って、盛り上げてさしあげて)」 泰葉「(や、やめてください! ………………本当にやめてください)」 時子「(………)」 4:☆3/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 21:51:56.13 :A39YavOz0 ━━━15分後━━━ 泰葉「(……というか、注文すこし遅くないですか?)」 楓「(緊張で胃袋が口からボロンと出そうです……)」 店員「お待たせいたしましたー」 泰葉「(あっ、来た)」 店員「コチラ、ご注文の───」 店員「牛丼並、16杯になります」 店員B「お待たせいたしましたー」 ───ゴトッ! 泰葉「(───ッッ!?)」 店員「ご注文は全てお揃いでしょうか?」 のあ「ハ……はい」 泰葉「!?」 店員B「ごゆっくりどうぞー」スタスタ のあ「……………………」 時子「……」 のあ「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………やすは………っ」チラッ 泰葉「(な、涙目っ!!)」 時子「………泰葉?」 泰葉「ハ、ハヒッ……!?」ビクゥ! 泰葉「わ……、分りましたっ……私が、何とかしますから」 時子「…………」 泰葉「(な、何故16杯分も頼んだことになっているかは、ほとほと疑問ですが……)」 泰葉「(というか、こういう場合って店員は一度復唱するべきでは? 普通では有り得ないでしょう、4人で16杯なんて。俗な観察番組でもあるまいし)」 泰葉「(まあ、過ぎたことをあれこれ考えても仕方ない。オーダーミスとしてこのまま食べずに返品すれば良いだけの話……そもそも店員の取り違いなんだし。非は向こうに───)」 泰葉「(───えっ!?)」ギクッ 泰葉「と、時子さん!? 何で箸を付けてるんですか!?」ガタッ! 泰葉「しかも4つの器から少しずつ摘まんでる!? いや、牛臭いとか言ってる場合じゃなくて……!!」 泰葉「ッッ!?」 泰葉「ちょ、ちょっと二人とも!! いただきますのポーズ取ってる場合じゃないですよ!! ちょっと!!」 泰葉「いや、いやいやいや!! 私が何とかするっていうのは、『私が全部食べる』とかそういう意味じゃなくて!!」 泰葉「ちょっ……!!」 モグモグモグ ───カチャカチャ、パクッ 泰葉「ア……、アァ…………」 ────── ──── ── 5: ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 21:52:42.33 :A39YavOz0 ※状況 6: ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 21:53:31.92 :A39YavOz0 ご近所 登場人物・前半 7:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 21:54:54.75 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【事務所】 のあ「『LIVEバトル』?」 P「ええ、そうです。初耳でしたか?」 のあ「(……)」 P「ソロ、またはユニットが複数単位で競合する形式のライブイベントですね」 P「足並みを揃える一般のライブとは違い、全面的に個性と個性のぶつかり合いです」 のあ「(……)」ボー P「歌唱や踊りは勿論、演出家と相談して仕掛けや装置などの特殊効果で華を添えてもOKです」 P「とにかく相手より観客を魅了することを目標にして、磨き上げたパフォーマンスを披露します」 のあ「(……)」ボー P「ですが安心してください。なにも『バトル』といっても、実際に得点や優劣を競ったりするわけではありません」 P「今では他事務所との合同イベントや、同事務所内でのバーターや、真剣勝負と銘打って実はあらかじめ掛け合いやプログラムが組まれてるなんて事も多々あります。3番目が特に多いですね」 P「形だけでも『競い合い』を念頭に置いているので、分かりやすい指標を明確にし努力の方向性も定まりますし、創意工夫のパフォーマンスで新たな一面を発掘できることもあります」 のあ「(……)」ボー P「……LIVEバトルの相手は同じ事務所の木村夏樹・多田李衣菜のデュオです。ランクは遥かに上の相手……ですが」 P「ですが今回は、貴女の可能性に賭けて挑戦していきたいと思います」 のあ「(……)」ボー P「……高峯さん? ここまでは良いですか?」 のあ「(───ハッ!?)」ビクッ のあ「キ……聞いているわ」 のあ「世の縮図……美しく実る花も、剪定の元に成り立つ悲しき宿命」 のあ「弱肉強食……『たたかわなければ生き残れない』、という事ね」 26:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:28:21.47 :A39YavOz0 ━━━━夜━━━━ 【岡崎家】 楓「(……♪)」パクッ 泰葉「LIVEバトルですか」 泰葉「へえー。それにまあまあな規模のハコですね」 のあ「……」 泰葉「どの方と一緒に歌うんですか? つまり、お相手は?」 のあ「……言ってなかったわ」 泰葉「(ふつう言わない筈はないと思うんだけど……ううん)」 楓「(泰葉ちゃん、天つゆ取って下さい)」サクサク 泰葉「(あ、ハイ)」 のあ「……」 泰葉「あのLIVEって、すごいですよね。パフォーマンス」 泰葉「特殊効果と演出が、もう派手なんですよ」 のあ「……そうなの?」 泰葉「はい。例えば……、そうですね」 泰葉「割と無茶な要望も叶っちゃうんです。幸子ちゃんは野外ライブでスカイダイビングを行い上空から登場。小梅ちゃんはスリラーさながらのゾンビダンサーを大勢率いてカオスなライブを」 のあ「(……)」 泰葉「アナスタシアさんはインスタントスノーを使った煌びやかな演出を。あとニューウェーブの3人は泉さんの立案でプロジェクションマッピングを披露したりもしてましたね」 泰葉「美世さんが車をステージ最上部から落下させたときなんて、ただの事故でしたよ」 のあ「……」 泰葉「まあ、無難に演出家さんに任せている人も大勢いますけど。というかそっちが普通です」 楓「(泰葉ちゃん、ソース取って下さい)」サクサク 泰葉「(あ、ハイ)」 泰葉「のあさんは、何か要望とかはあるんですか?」 のあ「……」 のあ「……今のところは見当も付かない」 のあ「詳しく、他の子の話を聞かせて頂戴。参考にするわ」 泰葉「ええ、いいですよ」 のあ「………蘭子は?」 泰葉「蘭子ちゃん? あー、蘭子ちゃんは……」 泰葉「確か、ワイヤーアクションですね。イントロと同時に会場が暗転して、スポットが当たったと思ったら天から堕天───」 のあ「決まったわ」 泰葉「───えっ?」 のあ「私の、演出が」 泰葉「……!?」 楓「(泰葉ちゃん、抹茶塩取って下さい)」サクサク ────── ──── ── 27:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:29:02.99 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【事務所】 ───ガチャ 蘭子「闇に飲まれよっ!」(訳:おつかれさまですっ!) 蘭子「フフ……万代不易の理は環(マワ)り、降臨(キ)たるインフェルノの鉄の火は煉獄の如く、凄烈に我が身を焦がさん」 (●訳:今日はとてもいい天気で、暖かいですね! もうすっかり春の陽気です♪)」 蘭子「桃園の空の下、時代(トキ)の反乱(ウネリ)に御旗を掲げ、奸雄達は夢を馳せん。手に盃を、口に蜜を、腹に剣を、舞う花弁は近き日の戦火の……」 (●訳:お花見の季節ですね! そう言えば大人の皆さんがお花見の計画を……)」 シーン… 蘭子「……むぅ?」 蘭子「我が朋友(トモ)、いずこに……?」(訳:あれ、プロデューサー? いないんですか??)」 蘭子「……」キョロキョロ のあ「……」ジー 蘭子「(っ!?)」ビクッ 蘭子「ヒッ、ハ………た、高峯サンっ……!」 蘭子「ぃ、いい居たンデスネっ……」プルプル のあ「(……)」 蘭子「(ハァー、ハァー……)」ガクガク 蘭子「(あ、相変わらず格好良いっ、けど、怖いぃっ! い、意識が……)」ガクガク のあ「……」 蘭子「…………」プルプル のあ「……蘭子」 蘭子「ヒッ!」 蘭子「ハヒッ……は、はいッ!!」ビシッ! のあ「闇に、飲まれよう」(●訳:お疲れさま)」 蘭子「(!!!)」 のあ「(……)」 蘭子「あっ………」 蘭子「ぉぉぉ……、オッ、おおっ、おおおおつかれさ───」 のあ【───花風紊れて花神啼き……】 のあ【天風紊れて天魔嗤う───】 のあ【───花天狂骨───】 蘭子「(───!?)」 29:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:29:48.91 :A39YavOz0 のあ「……」 ───スタスタ 蘭子「ヒ、ひっ……」ビクッ! のあ【───届かぬ牙に 火を灯す───】スタスタ のあ【───あの星を見ずに済むように この吭を裂いて しまわぬように───】スタスタ 蘭子「ヘ……あ、アェ……?」プルプル のあ【───黒白の羅 二十二の橋梁 六十六の冠帯 足跡・遠雷・尖峰・回地・夜伏・雲海・蒼い隊列 太円に満ちて天を挺れ───】スタスタ 蘭子「ナ、ニ、ヲ……イ、言ッテ……???」ガクガク ───スタスタ のあ【───滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり 否定し 痺れ 瞬き 眠りを妨げる】 のあ【───爬行する鉄の女王 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ───】スタスタ のあ【───破道の九十 『黒棺』───】 蘭子「」 ───スタスタ のあ【───君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ……】 ───ズイッ! 蘭子「ウ、ア……ち、近………」 のあ「……」ジー 蘭子「タ、タカミ……ネ、サ…………」ガクガク のあ「……」ジー 蘭子「ン」 蘭子「……きゅう」グラッ ───ドサッ! のあ「っ!!!」 のあ「(ら、蘭子ちゃん!?)」バッ! のあ「(……!?)」 のあ「(口から泡を吹いて気を失うなんて……な、何故!?)」ユサユサ のあ「(せ、せっかく……)」 のあ「(せっかく頑張って、通じると思って……)」 のあ「(漫画で……それっぽい漫画で、いっぱい勉強したのに……っ)」グスッ 蘭子「」 ────── ──── ── 32:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:31:55.36 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【事務所 エントランス】 夏樹「……!」 夏樹「(ん)」 夏樹「(あっちから向かってくるのは、確か……)」 のあ「……」スタスタ 夏樹「……んんっ」 夏樹「お疲れさまです、高峯サン」 のあ「(!!!)」ピタッ 夏樹「っと……。そういえばアタシ、自己紹介してなかったか」 のあ「……」 夏樹「木村夏樹です。ヨロシクおねがいします」 夏樹「相棒と一緒にロックでクールに決めて、最高にアツいステージ目指してやってます」 夏樹「今度のライブも、お手柔らかに」 のあ「……」 夏樹「(……)」 のあ「……」 夏樹「あー……、そうだ、これ要ります? エナジードリンク」 のあ「……」 夏樹「今ウチら、このCMに起用されてて、事務所にノベルティ? 試供品? みたいのが余るほど置いてるんだよね」 夏樹「鞄の中にもさ、ホラ」ガシャッ のあ「……」 夏樹「(……)」 のあ「………頂くわ」 夏樹「あ、ハイ」スッ のあ「……ありがとう」 夏樹「……あ、ハイ」 ───スタスタ 夏樹「(……)」 夏樹「(クールだなー。無口、無表情、無愛想? ていうか……)」 夏樹「(掴みづりー……)」 のあ「(……)」 のあ「(部外者のチーマーかと思った)」 のあ「(………殺られるかと思った)」ドキドキ 34:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:32:29.85 :A39YavOz0 のあ「(大胆に上げた前髪が特徴的なあの子は、木村夏樹ちゃんかな)」 のあ「(事務所きってのロックアイドルだと涼ちゃんが言ってたわ)」 のあ「(あぁ……初対面にも厭わず挨拶してくるなんて、ロックだわ。伊達にギターは弾いてないってカンジね。是非ともお友達になりたい)」ドキドキ のあ「(ちょっと怖かったけど。でも根はやさしい子ね、たぶん)」 のあ「……」 のあ「(私のライブバトルのお相手って、夏樹ちゃんとその相棒? だったかしら)」 のあ「(あとで調べとこ。ふふふっ……緊張してきた)」 のあ「……」チラッ のあ「(ジュース、3本も貰っちゃった。近年稀に見る本当にいい子)」 ───カシュ ゴクゴクゴク のあ「(あ……美味し)」 のあ「(もう一本)」カシュッ のあ「(……ふふふっ♪)」ゴクゴク ━━━数十分後━━━ 【事務所 トイレ】 のあ「カッ、かはッ!!」プルプル のあ「ハァー、ハァー、ハァー、ハァー、ハァー」ガクガク のあ「おぇええっ!!」 のあ「うぐっっ、ウッ、う、フゥー、フゥー……!!」プルプル のあ「ンフッ、ふー、ふー……はぁー、はぁー……っ」 のあ「(ど、動機が!)」ドクンドクン! のあ「(は、激しくて、気持ち悪いっ! あのジュースを飲んでから、異常にっ)」 のあ「(……ッ!!)」 のあ「(毒!! 毒を盛られたッ……!!)」プルプル のあ「ハァー、ふぅー、ん……ふー、…………グスッ」 のあ「…………」 のあ「(ロック……ロック過ぎるわ。こんな大胆な先手を取ってくるなんて……)」 のあ「(バトルは……戦いはもう既に始まっているのね)」 のあ「(これが、業界の闇………上下関係というものを、ダイレクトに……っ)」 のあ「(夏樹、ちゃん…………)」グスッ ────── ──── ── 37:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:34:49.20 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【事務所 応接室】 卯月「皆さん、LIVEバトルの話でもちきりですね」 凛「ユニットで掛け合いとか考えるの、楽しいしね。一緒にネタやったり、乱入したり」 未央「基本、何やっても自由だからねぇ。いやー、私達も出たかったなぁ」 凛「まぁ、今回は割と大きな仕事被ったから……」 凛「手伝いには参加するけど、そう言えば2人も行くの?」 卯月「はい、私は昼上がりなので、その後すぐ行く予定です」 未央「私達も最初はガッチガチに緊張してたよねー」 未央「『フライド、チキーン↑』なんて掛け声まで考えてさ♪」 凛「懐かしいね、フライドチキン。今思うと……ちょっと変な掛け声だよね、ふふっ」 未央「しぶりんがソレ言う? 少なくとも『アルティザン・デュ・ショコラ』よりはテンポ良いと思うけど」 凛「えっ。誰、その案出したの」キョトン 未央「自分だよ!! なんかあと10個くらい蒼魔法の詠唱みたいな案も出してたよ!?」 ───ガヤガヤガヤ のあ「(……)」ジー のあ「(年度の初めだとお仕事やライブも増えるのね。それにしてもいいなぁ、あの3人)」 のあ「(ニュー……なんだっけ。ジェネ……、…………?)」 のあ「(でも、和気藹々と楽しそう。私もあの子達のようにユニットを組んでみたい)」 のあ「(いいなぁ)」ジー グゥゥ… のあ「(……)」スリスリ のあ「(フライドチキンかぁ。最近そういうの食べてないわ)」 のあ「(ちょうどお昼前だし、お腹もすいたし、ローソンに行こう。ファミチキ買ってこよ)」スッ のあ「……」スタスタ 凛「(……)」チラッ 凛「(高峯さん、ずーっと俯いて何考えてたんだろう?)」 凛「(哲学的に宇宙の真理を思考してたのかな?)」 凛「(あるいはサイボーグやアンドロイドみたいに、ずっと待機モードでじっとしてたとか?)」 未央「(いや、案外……ご飯の献立でも考えてたりして)」 卯月「(……?)」 39:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:35:23.47 :A39YavOz0 ━━━10分後━━━ 【ローソン】 のあ「ふぁ、ファミチキください……っ!」 ローソン店員(以下、店員)「………………」 店員「……は、ハイ?」 のあ「(───ッ!?)」ビクッ! 店員「えーっと……当店に『ファミチキ』は置いてませんが……」 のあ「えっ……、ヘ……ッ!?」 のあ「あっ!! ぁ、アー……アァー」 店員「え、『Lチキ』でしょうか?」 のあ「ア……は、ハィ」モゴモゴ 店員「お一つでよろしいでしょうか?」 のあ「ハ、ヘャい」 店員「……あ」 のあ「(ッ!?)」ビクッ! 店員「も、申し訳ありません。ただいま品切れ中でして、5分ほどお待ちいただければお作り致しますが……」 のあ「ぁ、え……ア……いや、ア、いいデス………そンな、申し訳ナイコト……」モゴモゴ 店員「えっ?」 のあ「エ、えっと……ぁ、じ、じゃあ……」プルプル ━━━10分後━━━ 【事務所 応接室】 のあ「……」カサカサ のあ「(……)」 【つくね棒】 のあ「……」モキュモキュ 未央「(こ、今度は真顔でローソンのつくね棒食べてる……)」 凛「(両手で丁寧に食べてる……なんか可愛い。ビーバーみたい)」 卯月「(……)」 ────── ──── ── 63:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:44:02.98 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【事務所 廊下】 ───スタスタ のあ「……♪」テクテク のあ「(あぁ、楽しい)」 のあ「(『ポケモンGO』、これはいま私の精神の支えと言っても過言ではないわ)」スタスタ のあ「(こうやってリアルに反映されるなんて、やっぱり世代としては感慨深───)」テクテク ドンッ!! のあ「ッ!!!」 *「あっ……ご、ごめんなさいっ…………ふ、フフフっ……♪」ヨロッ のあ「ァ……いいえ……」 *「……」 *「(ああ………っ! 高峯さんの匂い、感触、体温っ……!)」ドキドキ タタタタタッ のあ「(……)」ジー ━━━━夜━━━━ 【高峯家】 のあ「んー……」 のあ「歩きスマホ、やっぱり危ないかな」 のあ「事務所があまりにも便利にプレイできる環境なのだけれど………流石に控えるべき?」 のあ「以前、真奈美さんと美優さんに教えてもらって……」 のあ「楓さんと泰葉ちゃんと一緒にスマホを買いに行って……」 のあ「更に、紗南ちゃんと美玲ちゃんが事務所でやっているところを見かけたから……」 のあ「私も便乗して、あわよくばお近づきになろうとしたのだけれど……」 のあ「…………そういえば、最近めっきり見かけない」 のあ「……」 64:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:45:37.97 :A39YavOz0 のあ「歩きスマホ……。これはある種の社会問題でもあるし」 のあ「事務所の子に怪我でもさせちゃったら、大ゴトだわ」 のあ「今日なんて、同じくスマホを弄っていたであろう………あれは確か……」 のあ「紗枝ちゃんに2回、美波ちゃんに5回、奏ちゃんとは23回も偶然ぶつかったり、ぶつかりそうになったりしたし……」 のあ「まさに前後不覚になるほど熱中するというヤツかな。ポケモンに罪はないのに」 のあ「……でもやりたい、ポケモンGO。けどぶつかるのも怖いし」 のあ「………でも、ピカチュウさん欲しいし」 のあ「…………」 のあ「視線が下に向くからダメなんだ。どうにかして、注意を喚起すれば」 のあ「(…………)」 のあ「(……!)」ピーン! のあ「そう、だっ。アレ、確か、アレを身に付ければ……っ」ガサガサ のあ「前に、教習所で……!!」ガサガサ ━━━━翌日━━━━ 【事務所 エントランス】 のあ「……」テクテク のあ「…………」スタスタ 李衣菜「……」ジー 夏樹「(…………)」ジー 【E. 初心者マーク】 夏樹「(だりー。なぁだりー)」 夏樹「(アレ、何だか分かるか?)」 李衣菜「(…………)」 李衣菜「(……ちょっと意味がわかんない)」 夏樹「(……アタシもさ)」 ────── ──── ── ※E(Equipの略)……装備中という意味 67:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:46:28.86 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【続 エントランス】 のあ「……」テクテク のあ「…………」スタスタ 李衣菜「(……)」ジー 夏樹「(…………)」ジー 李衣菜「(あれは、高峯のあさん? 私たちのLIVEバトルのお相手の)」 夏樹「(ああ、そうだ。この事務所に所属してまだ半年ちょっとの、新人の)」 李衣菜「(エントランスをグルグル歩き回って……何してるんだろ? 何かに没頭してるようだけど)」 夏樹「(ああ。けど見て欲しいのはそこじゃあない)」 夏樹「(彼女の腹と背中。まるで奇抜なデザインシャツのロゴのように我が物顔で張り付いている、2色のステッカーだ)」 李衣菜「(……初心者マーク)」 夏樹「(そう、初心者マーク。正式名称は、初心運転者標識)」 李衣菜「(ど、どういう事……!?)」オロオロ 夏樹「(初心者マーク。あのステッカーやシールは本来自動車に付けるべき標識さ)」 夏樹「(間違っても人体に装備する代物じゃない。ここまではOKかい?)」 李衣菜「(う、うん)」 夏樹「(通常、アレを付ける意味は知ってるか?)」 李衣菜「(そりゃあね。運転初心者だから、周りの車に注意して貰うように分かりやすく───……)」 李衣菜「(───ハッ!!)」 夏樹「(……気付いたか、だりー)」 夏樹「(そう。あの標識を提示する車両を保護するよう、周囲の車両に注意を喚起するための物)」 夏樹「(運転手のプレッシャーになる幅寄せや割り込みを周りから行われないようにな。事故を未然に防ぐためさ)」 夏樹「(端的に、『自分は危険だ。近寄るな』という意味合いだ)」 李衣菜「(つ、つまりッ!!)」 李衣菜「(………ろ、ロック!!!)」 夏樹「(あぁ。しかも生半可じゃねえ)」 夏樹「(スティーヴィー・ニックス、レッド・ツェッペリン、キース・ムーン、ジム・モリソン………)」 夏樹「(エキセントリックでクレイジーにぶっとんだ伝説を残した奴らなら数多くいるが……)」 夏樹「(ロック界広しと言えど、かつて存在したか? あれほどダイレクトに、かつソフトに自らの危険性を誇示する奴は)」 李衣菜「(……っ!!)」 夏樹「(時代が時代なら、スターダムにのし上がり、この天下を5回くらいかるく統一出来ただろうぜ、彼女)」 夏樹「(……アタシ達ひょっとすると、トンデモないロックな人と一緒の事務所にいるのかもしれないぜ、だりー)」 李衣菜「(な、なんということだ……、なんということだ……)」ガクガク のあ「(……あっ! ぴ、ピカチュウさんっっ!!)」ビクッ 69:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:48:22.61 :A39YavOz0 李衣菜「(私達は、ただ……っ)」プルプル 李衣菜「(ただ、高峯さんがウロウロしてるエントランスの奥のエレベーターに乗りたいだけなのに………どうすればいいの、なつきち?)」 李衣菜「(このまま息を潜めていても、そのうち高峯さんに見つかって追い詰められて……っ)」 李衣菜「(……SATSUGAIされちゃうの?)」 夏樹「(落ち着け、落ち着くんだだりー。SATSUGAIはされない)」 夏樹「(だが、アタシも流石に対抗できないな。言動の予測ができない)」 夏樹「(というか……、フツーに気まずい)」 李衣菜「(ッ!! な、なつきちでも対抗できないの!? パッションなのに!?)」 夏樹「(パッションに過度なコミュ力を要求するもんじゃないぜ、だりー。ホント、損な役回りだ)」 夏樹「(……助っ人が必要だ)」 夏樹「(幸い時刻は早朝。まだ人も少ない。今ならまだ被害は最小限に抑えられる)」 李衣菜「(うん、そうだね。この事務所を血の海にするわけにはいかない)」 李衣菜「(まだ朝だけど、これからどんどん人が出社してくる。当然、小さい子も)」 李衣菜「(……私達が事務所を救わなきゃ。荒ぶるロックの化身から)」 夏樹「(この切迫した状況を打開できる助っ人を呼んでくるんだ。だりー、頼んだぜ)」 李衣菜「(うん!)」スタッ 夏樹「(あ、ちょっと待て)」 李衣菜「??」 夏樹「(アー……そうだな………、ンー…………)」 夏樹「(……出来ればプロデューサー、あるいは、その……、何事もなく自然に諭してくれそうな優しい大人ならグッドだ)」 夏樹「(とにかく、空気が読める人だ。空気が読める人。空気が読める人を連れてくるんだ。空気が読める人だぞ。任せたぜ、相棒)」グッ 李衣菜「(わかった! 待っててなつきち!!)」ダッ! 夏樹「(…………)」ジー 夏樹「(………………………)」ジー 夏樹「(……あの人、一体何なんだ?)」 夏樹「(何者だ? …………ホント何やってんだ、朝っぱらから。宇宙と交信でもしてんのか?)」 夏樹「(……ひょっとして、マジで凄い人なんじゃ───)」 李衣菜「なつきちーー!!」バタバタ 夏樹「(───!)」 夏樹「(思ったより早かったな、だりー)」クルッ 蘭子『フフフ……』 蘭子『我が魂を深淵から解き放つ者よ。血の契約のもと、汝の祈りに応えよう!!』 (●訳:夏樹さん、何かあったんですか? 私でよければ力になりますよっ!)」 李衣菜「とりあえず、近くを歩いてた闇の眷属を連れて来たよっ!!」ドタドタ 夏樹「(!?)」 夏樹「(バッ……!!)」ガタッ! のあ「(………逃げられた)」シュン ────── ──── ── 70:☆1/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:49:24.33 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【レッスンルーム】 ベテトレ「今日は基礎のビジュアルレッスンだ」 卯月「はいっ」 のあ「……」 ベテトレ「カメラを意識し、役を演じ、感情を表現する。歌に踊り、撮影に舞台……君達アイドルの根幹を成す技倆とも言える」 ベテトレ「二人でペアを組み、お互いを観察しあい今日は励んで欲しい。私から言う事は以上だ」 のあ「……」 ベテトレ「(……)」 ベテトレ「……島村。ちょっといいかな? 話がある」 卯月「はい、なんでしょう?」 ━━━━━━━━━━ ベテトレ「話は手短に済ませたい」 ベテトレ「高峯のことだが……今日はお前が先導して、彼女のビジュアルレッスンを付けて欲しいんだ」 卯月「わ、私が……ですか?」 ベテトレ「クールと言えば耳当たりは良いが……微笑ひとつ浮かべず、凍った仮面のように表情が乏しい高峯を、だ」 ベテトレ「高峯より経歴が長いお前の指導で、変化の兆しを見出して欲しい。今後の活動の為にも」 卯月「たしかに、無表情な人だとは思いますけど……」 ベテトレ「そうだ。お前と高峯はある種、対極の存在とも言える」 卯月「でも……私なんかに、優秀な彼女のような人の指導なんて出来るんでしょうか?」 ベテトレ「……島村。笑顔に定評のある島村」 ベテトレ「うちでは、笑顔No1はお前だ」 卯月「(……!!)」 ベテトレ「高峯を任せていいな?」 卯月「……や、やりますっ。わたし頑張りますっ!」 ベテトレ「そうか。よく言ってくれた」ポン ベテトレ「じゃあ私はデイトレードで気になる銘柄の値動きを見張っているから、あとはお前に任せるぞ。何かあれば自己の判断で対処してくれ」スタスタ ───ガチャ、バタン 卯月「よ……、よぉし!」 卯月「頑張ろう! 高峯さんを、笑顔に……」 74:☆2/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:56:12.27 :A39YavOz0 ━━━5分後━━━ 【レッスンルーム】 卯月「……と、いうわけで」 卯月「せ、僭越ながら今日は私が高峯さんのお手本になって、笑顔のレッスンをしたいと思います!」ドキドキ のあ「……」 のあ「(あぁ……島村卯月ちゃん、可愛らしいわ。明るい笑顔がチャーミングで、穢れを知らないってカンジで本当に素敵)」ドキドキ のあ「(是非ともお友達になりたい。しかも二人でレッスンなんて……っ)」ドキドキ のあ「(ヤバい、緊張してきた。緊張と興奮で心臓が痛い……)」ドクンドクン! のあ「ヨ……よろしく頼むわ。卯月」 卯月「は、ハイっ! 頑張りましょうっ!」 卯月「(う、うぅ。緊張します……)」ドキドキ 卯月「じゃあ……えっと、まずは一度、自然な形の笑顔を作ってみてください♪」 のあ「(……)」 のあ「……っ」ググッ のあ「…………っっ」ギリギリ 卯月「(っ!?)」ビクッ 卯月「お、怒ってます? 何か私、癇に障るようなことでも……」 のあ「……え?」 卯月「(ま、まさか……)」 卯月「(コレが、高峯さんのナチュラルな笑顔ッ!?)」 卯月「(歯をギラつかせて、眉間にしわを寄せて……テンションがハイになったアントニオ猪木みたいな顔してる……)」 卯月「あ、あのっ! 口角を上げるときに───」 のあ「……」ギリッ! 卯月「ヒッ!」ビクッ! 卯月「ソ……、その、口角を上げるときに、目を細めたり眉間にしわを寄せたり首を曲げたりせずに……ですね?」 卯月「もっと柔らかく、朗らかな感じで。リラックスして……」 のあ「……っ」ニタァ のあ「…………ヘッ」パカッ 卯月「」 卯月「(じ、邪悪な笑みッ!! て、体のいいオモチャという名の弱者を見つけた金持ちのヤンキーみたいな見下す眼光をしてる……っ!)」 卯月「(目をカッと見開いて爛々と輝かせて……正直怖い……こんなの笑顔じゃ───…)」 のあ「……」カチカチカチ! 卯月「フ、ヒッ……!」ビクッ! 卯月「う、うそ……」 75:☆3/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:57:34.21 :A39YavOz0 卯月「(わ、私が挫けちゃダメですっ! 笑顔なら……笑顔なら誰にも負けないっ!)」 卯月「よ、よーしっ! じゃあ私の真似をしてみて下さい、一緒にやりますよ!!」 卯月「イエイっ♪」ニコッ のあ「イ……いえーい」ニヤリ 卯月「ぴ、ピースっ♪」ブイッ のあ「ぴーす……」ゴゴゴゴゴ… 卯月「にょわーっ☆」ビシッ! のあ「のあー……」グググッ… 卯月「……」 のあ「……」 卯月「………………」 のあ「………」 ━━━1時間後━━━ 卯月「はは……、はっ…………っ」ポロポロ のあ「……」 卯月「た、たかみねさん……うぅっ……、グスッ……」ポロポロ のあ「……」 卯月「笑顔なんてぇ……!」 卯月「笑うなんてぇっ……!」 卯月「誰でもっ!」 卯月「出来るもんっっ!!」ダッ! 卯月「うわあぁぁーーーーーーーーーーーん!!」ダダダダッ! ガチャ! ───バタン!! のあ「…」 ────── ──── ── 76:☆1/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 22:58:48.51 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【岡崎家】 のあ「……」 楓「(……♪)」ズルルー 泰葉「……」 のあ「……笑顔とは」 のあ「………なんぞや」ハー 泰葉「な、なんですかいきなり」 楓「(泰葉ちゃん、わさび取って下さい)」ズズズー 泰葉「(あ、ハイ)」 のあ「……この事務所に所属した当初から、悩んでいる事よ。これは」 のあ「………ハァ」 泰葉「表情、ですか」 泰葉「失礼かもしれないですけど、確かに高峯さんは硬いですものね」 泰葉「でも、プロデューサーさんも言ってましたけど、そこも貴女の魅力だと思いますよ」 のあ「…………」 のあ「……事務所の子達と、友達になりたい」 泰葉「……エッ。あれ、今そんな話でしたっけ?」 楓「(泰葉ちゃん、辛味大根おろし取って下さい)」ズルズル 泰葉「(あ、ハイ)」 のあ「なりたい……なりたい……」 泰葉「な、なればいいじゃないですか」 のあ「私のような、コミュ───……」 のあ「……ひきこ───……」 のあ「……」 のあ「………とにかく難しいのよ。世代が違うし」 泰葉「いま何を言いかけました?」 のあ「……寡黙の女王は、孤高の運命。馴れ合いをよしとせず、ただ無情に過ぎ行く悠久の刻と歩むだけ」 泰葉「そのキャラを理由にしたらダメですよ。貴女が『寡黙の女王』キャラで通して頑張っているのはなんとなく察して来ましたけど……」 のあ「……………………」 のあ「…………………………………………」 のあ「…………………………………………だって……っ」グスッ 泰葉「ご、ごごごめんなさい!! 言い過ぎました……つらいですよね、ごめんなさい」 楓「(泰葉ちゃん、自然薯おろし取って下さい)」ズズー 泰葉「(あ、ハイ)」 楓「……♪」ズズー 78:☆2/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:03:56.35 :A39YavOz0 楓「泰葉ちゃん。ホラ、なにか快刀乱麻を断つアドバイスを」ズズー 泰葉「うぅん、そうですね」 泰葉「月並みですけど、会話から始めましょうよ」 のあ「……私の方から?」 泰葉「難しいのであれば、相手の出方を伺いましょう。むしろ誘うのなんてどうですか?」 泰葉「趣味が合えば一番ですけど……会話のきっかけって、ほんとうに何気ない些細なものなんです」 泰葉「化粧とか、服装とか。年下狙いなら、付けている小物とか。変化を観察するのも大事ですね」 泰葉「ナンパじゃないですけど、そういう部分を褒められると、女の人って結構嬉しいんですよ?」 のあ「……小物」 泰葉「小物でいえば、ブランドの物だとか、版権物だとか、ご当地のゆるキャラだとか」 泰葉「堅い印象の高峯さんだと、そういうギャップで興味が湧く子もいるんじゃないですか?」 のあ「(そういえば……前には伊吹ちゃんとか奈緒ちゃんがそんなカンジだったかしら)」 泰葉「ああ、そうそう。事務所で最近流行っているんですけど、『ぴにゃこら太』っていう───」 のあ「(……小物……アクセサリー……)」 のあ「(版権物……ゆるキャラ……。なにかウチにあったかな……)」 のあ「(年下の興味を引くような……)」 のあ「(…………)」ボー 泰葉「……高峯さん、聞いてました?」 楓「(泰葉ちゃん、刻みネギ取って下さい)」ズズー 泰葉「(あ、ハイ)」 80:☆3/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:09:21.30 :A39YavOz0 ━━━━翌日━━━━ 【事務所 応接室】 卯月「……」ジー 凛「……」ジー 未央「……」ジー のあ「(……)」 のあ「(……)」チラッ 未央「ゥッ!!!」ビクッ! 未央「(ちょ、ちょっ……!! なにアレ!? なにアレ!!!)」ヒソヒソ 凛「(し、知らないよ。何でテーブルに……というか高峯さんの目の前にあんなのが置いてあるの?)」ヒソヒソ 未央「(あれ、明らかに高峯さんの私物だよね?)」 凛「(なにあのキモチ悪いキャラクターの……フィギュア?)」 凛「(いやでも、あのサイズでキーホルダーっぽいけど)」 未央「(さっきから横目でチラチラこっちの様子をうかがってるんだけど……。なに、どうすればいいの?)」ヒソヒソ 凛「(いや……無理。近寄りづらいよ、いつにも増して。私達が部屋から出る以外無いよ選択肢は)」ヒソヒソ 未央「(うーん……でもあのキャラクター、どっかで見たことあるような……)」 未央「(弟がこの前見てた漫画で………あれ、キン肉マン? 違う、バッファローマン?)」 凛「(なんだ、知ってんじゃん。ほら話しかけてきてよ)」 凛「(ボーリング一緒に行った時も、前々から高峯さんとゆっくり話してみたいって言ってたじゃん。夢が叶うよやったね未央)」 未央「(無理無理無理だよ!! バッファローマンで話が広げられる気がしないよ!!!)」 凛「(死ぬ気で行けば大丈夫だって。未央、パッションでしょ)」 未央「(死なす気!? パッションだからって過度なコミュ力を期待しないで!! )」 未央「(ホント無理だって!! ヤクザの会合の余興で“純情Midnight伝説”を歌わせるような暴挙だよ!?)」 凛「(イケるって未央なら。ちゃんとツーショット撮ってあげるよ。写真のタイトルは“SCPとの邂逅”で良い?」 未央「(ハァ!?)」 卯月「(高峯さん……っ)」グスッ のあ「……」チラッ のあ「……」ドキドキ ────── ──── ── 81:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:10:36.90 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【高峯家】 のあ「……会話。会話ね」 のあ「思い返せば、自発的に事務所の人達に話しかけるって機会は少なかったかも」 のあ「でも、私みたいに話題の引き出しが少ないと、続かないのよね。会話って」 のあ「あぁ……難しい。でもLIVEバトルする多田李衣菜ちゃんと木村夏樹ちゃんとは仲良くなっておきたい、せめて」 のあ「うーん」ペラッ のあ「この写真の子が多田李衣菜ちゃんね」 のあ「派手なプリントTシャツ。服装やアクセサリーをカジュアルに合わせて、クールな雰囲気を醸し出して……でも、どこか幼く可愛い印象」 のあ「ああ、彼女もロックなアイドルね。なんか少し前の裏原とかを窪塚洋介と一緒に気取って歩いてそうなカンジ」 のあ「ヘッドホンを肩にかけて更に耳に付けてるけど……なんだろう。これが今の流行りなのかな」 のあ「ロックな話題…………」 のあ「無理だわ。そっち系の音楽はあまり馴染みがないし」 のあ「……!」 のあ「でも、伊吹ちゃんや小梅ちゃん達と関わったように、映画の話題の時みたいに……」 のあ「……『フリ』をすれば……」 ━━━翌日・早朝━━━ 【事務所 応接室】 李衣菜「~~~……♪」シャカシャカ 李衣菜「~~~~~……♪♪」シャカシャカ ガチャ! ───バァン!!! 李衣菜「うひゃっ……!?」ビクッ! 李衣菜「な、なにっ!? だ、誰………扉を蹴破って……」 のあ「………………」 李衣菜「あ、アナタは……!!」 李衣菜「ろ、ロックの化身……、高峯のあさん!!」 のあ「(……)」 82:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:11:17.65 :A39YavOz0 李衣菜「っ!?」 李衣菜「そ、その肩に担いだラジカセは!?」 のあ「ヨ……ヨー……チェケラー……」 李衣菜「ら、ラッパー!?」 のあ「リ……李衣菜、ヨー李衣菜……、イイカンジの曲リッスンしてんじゃーん……」 李衣菜「えっ!? この距離で漏れた音聞こえてました!?」 のあ「オ……おぉ、そりゃあもう、ハート震えてビート刻むほどかなりキてたぜ……」 李衣菜「あっ!! そ、そうだ!! サイン……じゃなくて、えっと……!!」 李衣菜「あ、あのっ! どうしたら、高峯さんのようにロックになれますか!?」 のあ「わ、私みたいにロックに……? そ、そりゃ……なん、なんつーか、私はロックで、ロックは私みたいなトコあるし……ソノ……」 のあ「言葉じゃなくて……ソノ……、要は、ノリ?」 李衣菜「ノリ……!!」 のあ「も、もうちょっとロックな格好した方がいいかも……その……ほら、もっとシルバー巻くとか……」 李衣菜「シルバー……!?」 のあ「ホ、ホラ……その、シルバー……鎖? 鎖とか、その……束縛的なイメージで……何にも縛られることない自由へのアンチテーゼ……みたいな……?」 李衣菜「アンチテーゼ……!!」 のあ「ジ、じゃあ……ほら、もう私、そろそろ行くから……ちょ、ちょっとどいてネ……」スタスタ 李衣菜「えっ、いま来たばかりなのに!? ってアレっ!? ちょ、えっ……ど、何処に行くんですか!!」 李衣菜「それ、非常用梯子ですよ!?」 のあ「エッ……イヤ……その……私レベルのロックとなると……その、クセになってんの。非常用梯子から出入りすんの」 のあ「シ、新聞の一面に取り上げられてこそ、その……私の中では、ロックみたいなトコがあるから」 李衣菜「!! そ、そうか、高峯さんは存在そのものが非常事態のような人だから……」 のあ「あ……アディオス李衣菜……私達、もうソウルメイトだから……次からは言葉はいらないから……」 のあ「ぁっ」ツルッ ───ヒュンッ!! 李衣菜「……!!」 ───ガチャ 夏樹「おーっす。だりー?」スッ 夏樹「…………………………………………………………だ、だりー?」 李衣菜「ひぐっ……うぅっ………、……な、なつきちぃ……」ポロポロ 李衣菜「ロックだあぁ……、なんっていうか、ロックのよくばりセットみたいな人だぁ……」 夏樹「……?」 ━━━━━━━━━━ 【吉野家】 のあ「……アー」グスッ のあ「…足挫いた……なにやってんだろ……私…」 ────── ──── ── 83:☆1/4 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:11:53.89 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【レッスンルーム】 マストレ「……おほんっ」 マストレ「じゃあ今日の予定分を始めようか」 卯月「(……あの青木麗さんが直々に指導してくれるなんて……き、緊張しますっ)」ドキドキ のあ「(……この人があのトレーナー4姉妹の長女、青木麗さんかぁ……か、格好良いなぁ)」ドキドキ マストレ「……まず、島村に高峯。先日は妹が申し訳ない事をした」 卯月「え? (青木)聖さんがですか?」 マストレ「ああ。勤務中に抜け出してデイトレードに興じるなど言語道断」 マストレ「私が直に灸を据えて今後はあのような事が無いように絞っておいたから、それで手打ちにして欲しい。本当に済まなかった」ペコッ 卯月「あっ、い、いいえ」 マストレ「だが、妹の言う事も一理ある」 のあ「?」 卯月「笑顔のことですか?」 マストレ「ああ」 マストレ「君達アイドルにとって笑顔をはじめとした表情は必要不可欠な要素だ」 マストレ「高峯。人との関わりにおいて、最も多く視界に入る部分は何処かな?」 のあ「(……)」 のあ「ク……くちびる」 マストレ「そう顔、つまり表情だ」 のあ「……」 マストレ「機微・顔色・面貌。初対面の時、コミュニケーションを図る時、否が応でも目に映る」 マストレ「妹も言っていただろうが、ことアイドルという職業は色々な意味で顔を売る仕事だ」 マストレ「人並み以上に表情を使う場に直面し、そしてそれを自在に操り印象付ける技術が求められる」 85:☆2/4 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:12:53.76 :A39YavOz0 マストレ「話は少し逸れるが、それはある種、ライブにおけるパフォーマンスであっても同じことだ」 マストレ「高峯は近いうちに、LIVEバトルを控えているらしいな?」 のあ「……ええ」 マストレ「(……)」 マストレ「高峯。妹達からも評価は聞いているが、君は歌と踊りに関して、必要な基礎は勿論、技術ですら高いレベルで習得している」 マストレ「脱帽だよ。新人にしては上出来……いや、むしろ新人であるのが不思議なくらいだ」 卯月「(さ、流石は高峯さん……!)」 のあ「(ふ、フフ……嬉しい、卯月ちゃんもコッチみてる……♪)」ドキドキ マストレ「……だが、ハッキリ言わせて貰おう」 マストレ「君の歌も踊りも『感情』が全く無い。表情の変化が乏しい、という意味も当然兼ねてだが」 マストレ「全てが単調。まるで命令されたプログラム通りに動くロボットのように、そこに感情を見出すことは出来なかった」 のあ「(ッ!?)」グサッ! マストレ「……島村。君達アイドルにとって最も大切なものは何かな?」 卯月「え、え~っと……」 のあ「(ろ、ろぼッ……!?)」プルプル 卯月「……ファンの皆さん、ですか?」 マストレ「そうだ。無論これは『ファンのために身を投げ打ち尽くせ』、という非情な意味ではない」 マストレ「ファンとの意思疎通……。そのために君達は自分の意図・感情を歌や踊りにのせて表現する」 マストレ「躍動感や悲壮感を、仕草や声色や拍子で形作る。謂わば、歌と踊りも全て君達の『感情』なのだ」 マストレ「ファンを想い、感情を籠め、親近感を醸し出し、一体感を生み出し、一個のアイドルとしての完成形に近づいていく」 マストレ「……高峯のあ、君は非凡で稀有な存在だ。しかしそれだけじゃあ足りない、ダメなんだ」 のあ「(ぉ……ぉぉ……っ)」プルプル 卯月「(高峯さん? け、血色が……)」 86:☆3/4 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:15:06.98 :A39YavOz0 マストレ「高い技術は当然必要だ。だが、ただ魅せるだけでなく伝わらなければ意味がない」 のあ「(ぁ、あふっ……うくっ……)」プルプル のあ「(フゥー、ふぅー…………ウッ、ぐっ……!)」プルプル のあ「(ふぅー、ふぅー……フッ、ふぅー……っ!)」プルプル マストレ「高みに上れば上るほど、自然と変容し遠退いていくものもある」 マストレ「憧憬の心は畏怖の念に。羨望の眼差しは嫉妬の視線に。孤高の歌姫は……いつしか孤独の存在に」 マストレ「皆は口を揃えて言う。『アイドルとは星が煌めくように美しく眩いが、手の届かない存在』『アイドルとは偶像であり、住む世界が違う』、と」 マストレ「……だがそれらは、『アイドルとファンの心の乖離』を正当化する言葉では断じてない」 マストレ「アイドルとは、常にファンと共に在らなければその存在価値を失ってしまう」 マストレ「ファンとの意思疎通を図る君達の表情は、いつでも重い意味を持つということを心に留めておきなさい」 卯月「は、はいっ!」 卯月「(麗さん、かっこいい……)」 マストレ「それで、だ……。話を戻そうか、表現についてだ」 マストレ「歌や踊りに感情を籠める為には、その起伏を絶妙に表現することだ」 マストレ「振り付けの流れや動き、歌唱法による音程や声量の抑揚、拍節の変化もだが……、それこそ初歩として、『顔の表情』を伴うことが重要になってくる」 マストレ「喜怒哀楽の表情、機微の基礎を習得する。それがビジュアルレッスンだ」 卯月「なるほど……!」 マストレ「最初にも言ったが、君達アイドルにとっては歌と踊り以外にも、ドラマ・CM・モデル撮影・オーディション・スポンサーやクライエントに対しての挨拶……」 マストレ「様々な仕事の場で表情を使い分ける技術が求められる」 マストレ「太陽のように屈託のない笑顔とまで言わずとも、せめて営業スマイルくらいは身に付けておいて損は無いだろう」 マストレ「基本形は笑顔だ」 マストレ「島村は笑顔に関しては満点だな。あとは状況に応じた感情の表出と、欲を言えば歌と踊りの技術も向上させれば、より洗練されたパフォーマンスが出来るだろう」 卯月「は、はいっ!」 卯月「……っ!!」チラッ マストレ「……?」 マストレ「(なんだ……? 島村が高峯を前のめりで凝視している……)」 87:☆4/4 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:19:18.73 :A39YavOz0 ━━━2時間後━━━ マストレ「?」 マストレ「どうした高峯。そんなトコロに突っ立って」 マストレ「島村はもう戻ったぞ…………ん?」 マストレ「なんだ? 何か用か?」 「フっ……ク……グスッ……」ポロポロ マストレ「あぁ。レッスンの続きか」 マストレ「うん。なかなか真に迫ってるぞ、哀哭と垂泣の調子を崩さず、台詞でもつけてみろ」 「カ……っ」グスッ 「ガ……感情移入ぅ、親近感っ……ヒグッ」 「……ゾ、ぞれら、それらはぁっ、ぎ、技術の低さを……ズズッ、ごッ、ごまがじでいるだけに、ズ、ずぎ、すぎな、いィィィっ……」ポロポロ 「ヒッ表情、作りばァーっ、フッ……、じ、じゅ、純然たるデグっ…デクニッグぅ……。じ、自身のっ、ないベッ、内面をっ、ォォォ……!」ポロポロ 「すっ、ストレートに、曝け、出すスタイルも、あ、あァァ、る、ケドぉ……グスン……、ゾ、そーいうのはァ、わ、わだっ、わだじの趣味ではっ、な、無いィィィッ……!」 「……グスッ! ぅ、ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥウウ!!」ズズッ マストレ「……うん、いいぞ。だいぶ良くなった」 マストレ「少しオーバーすぎる部分も否めないが、そこは追々慣らしてくことにしよう」 マストレ「……いや、なんだ。最初は私も少し言い過ぎたかと思ったよ。別に高峯の人格を否定しようというワケではないんだ」 マストレ「無機質な表情もお前の持ち味の一つだ。それを貫くのも良しだが……」 「ウ゛ウ゛……! ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ゥ……、ヒグッ、!、グスッ……!」 マストレ「高峯。そろそろ演技はストップだ」 マストレ「2時間ぶっ続けで疲れただろう。今日はそのくらいで……」 マストレ「………………」 マストレ「……高峯? ほら、もういいから。早くしないと…………」 マストレ「…………た、高峯………………?」 マストレ「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」 マストレ「ぁっ」 マストレ「ァ……ちょ、ちょっと、ちょっとここで待っていてくれ」 マストレ「い、いま私が島村を連れてくるから……い、いいな? わ、分かったか? 絶対外に出るんじゃないぞ? 絶ッ対外に出るんじゃないぞ??」 マストレ「すす、すぐ戻ってくるから。あ、あと何か飲みたいものとかあるか? ……その、なんか奢るから、ウン……いま島村に助けを請……いや、連れ戻してくるから……、し、島村、ちょ、ちょっと待てッ……」ダッ! ダダダダッ!! ガチャ! ───バタァン!! 「…」グスッ ──── ── 88:※参考画像:2016/11/13(日) 23:19:53.19 :A39YavOz0 91:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:22:10.51 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【事務所 応接室】 夏樹「……で?」 李衣菜「まー、話題に事欠かない人だからねえ。高峯さん」 夏樹「あの容姿と風格だしな。クセの多いこの事務所でも、(色々と)頭一つ飛び抜けてるだろ」 夏樹「デビューも早いし、アタシらもあっという間に追い抜かれるかもなぁ……」 李衣菜「真奈美さんと美優さんは『意外に普通なカンジ』って言ってたかな?」 夏樹「へえ……。理由が気になる」 李衣菜「一緒にゴハン食べて世間話でもしてたりしてね」 夏樹「(あの人何食うんだろーかな………電気で動いてそうな人だけど)」 李衣菜「アーニャちゃんは、『似たものを感じる』ってさ」 夏樹「似たもの、ね。趣味とか?」 李衣菜「高峯さんのシュミって何だろ? 意外にロマンチックな趣味とかだったりして」 夏樹「さあ」 李衣菜「みくはねー。なんか『ノーコメント』だって」 夏樹「なんだソレ……、あの二人って接点あったっけ?」 李衣菜「一緒に地方イベントまわったって」 夏樹「ふぅん。でも聞いた所、そんなに大きな仕事はまだしてない感じだったな。まだ半年弱だから当然か」 李衣菜「恐ろしいほどになんでもカンペキにこなせそうな人なのにね」 李衣菜「案外不器用だったり……なーんて」 夏樹「まさか」 李衣菜「………でさ?」 李衣菜「この間、あの4人も高峯さんのコトを話してたんだけどね?」 夏樹「?」 李衣菜「映画鑑賞部」 夏樹「涼、小梅、あと伊吹に奏か。ああ、たしか一緒に映画鑑賞したんだっけか、高峯さんと」 92:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:24:16.84 :A39YavOz0 李衣菜「高峯さんに対してのコメントが三者三様でオモシロかったよ。あ、四者四様か」 夏樹「へえ。涼はなんて?」 ~~~~~~~~~~ 『高峯サン?』 『んー……噂に聞くほどは堅いカンジはしなかったぜ。取っ付き難い性格かと思ったんだけど』 『ただやっぱり一緒にワイワイ騒いでつれそうってタイプでもないかな。んんー……年の差もあんのかなぁ』 ~~~~~~~~~~ 夏樹「あの面倒見が良い涼が、珍しく距離を測りかねてるな」 李衣菜「まあ、私だったら初対面でもフィーリングでバーン! ってイっちゃうけどね」 夏樹「奏は?」 ~~~~~~~~~~ 『……高峯さん?』 『あの人はね………「世界」なの』 『退屈ではないけれど満たされない、踏み出す勇気は無いけれどもどかしい………晴れ晴れとせず微睡んでいた私のメランコリーな世界を、あの人は一瞬で、見たことのない色に染め上げた……。まるで、雲に抱かれ、朧気な漆黒の夜を切り取るように姿を見せた、眩惑する月のよ─── ~~~~~~~~~ 夏樹「小梅は?」 李衣菜「んん? 小梅ちゃんは……」 ~~~~~~~~~~ 『えっ……? た、高峯、さん??』 『また映画、一緒に見たいな……♪ あと、あの子も言ってたけど……』 『色々とすっごく面白い人、だって。見えないはずなのに見られているようなフシギなカンジだって……』 『ふふふっ、うん……良い人、だと思う。あの子も気に入ってたし……』 ~~~~~~~~~~ 夏樹「………なんつーか、やっぱあの人、なんか持ってるよな。いろいろ引き寄せるっつーか」 夏樹「カリスマ? いや、なんかそれ以上に人を惹きつける不可抗力の…………重力?」 李衣菜「でさ、でさ? 伊吹さんが言ってたんだけどね?」 夏樹「ん?」 ~~~~~~~~~~ 『あー、高峯さん?』 『そだねー……うーん……』 『映画の人物で表すと、【T-X】みたいな人だよね!』 ~~~~~~~~~~ 夏樹「グッ! むふっ……!」プルプル 李衣菜「ねえねえ、そのT-Xって何さ?」 夏樹「ふぅ………あー、T-X? じゃあまず『ターミネーター』って映画知ってるか?」 李衣菜「うん、シュワちゃんのでしょ? それくらい乳児でも知ってるよ」 夏樹「T-Xってのは、その第3作に出てくる、女型の───」 ━━━━その頃━━━━ 【岡崎家】 のあ「…………」 楓「ロボットですって、のあさん」 泰葉「(…………)」 ────── ──── ── 93:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:26:08.01 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【続 岡崎家】 のあ「……」 楓「ま、まあ落ち着いてくださいのあさん。所詮は噂ですよ」 楓「みんなも、冗談で言ってるに決まってます」 のあ「……」 泰葉「(完全に消沈してる)」 泰葉「(机に突っ伏して、微動だにしない。死んでるみたい)」 のあ「……」 泰葉「麗さんも言ってたんですか?」 のあ「……」ズリズリ 泰葉「そ、そうですか。でも悪い意味じゃないですよ、多分」 泰葉「その、うーん……」 泰葉「………………」 のあ「……」 泰葉「(か、楓さん。上手いアドバイスが見つからないです、タッチで)」 楓「(フフフ。安心してください泰葉ちゃん)」 楓「(ここはこの年上の高垣楓に……高垣楓と書いてデキる大人に任せてください)」 泰葉「(不安しかない)」 楓「……のあさん」ポン のあ「……」 泰葉「(……)」 楓「………………」 楓「一杯、やりにいきましょう」 泰葉「(やっぱり……)」 ━━━30分後━━━ 【居酒屋】 泰葉「あの……いいんですか? 私も入って」 楓「大丈夫ですよ。ホラ、泰葉ちゃんは『未成年』のシール張ってますから」ペタッ 泰葉「(居酒屋……こういう大衆的なところに入るのは、初めてかも)」 のあ「……」 94:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:29:49.46 :A39YavOz0 のあ「……私」 のあ「無機質な目とか、画一的な顔とか幼い頃からよく言われてはいたけど」 のあ「……まさか無機物に例えられるとは、夢にも思わなかった」 のあ「……つらい」 泰葉「…………」 泰葉「(楓さん……。高峯さん、珍しく本当に落ち込んでますよ)」 楓「すみませーんっ、ビールもういっぱいっ!」 泰葉「って、アレェ!?」 泰葉「ちょっと!! なに普通に飲んでるんですか!!」 楓「泰葉ちゃん。大人になれば、たくさんの悩みを抱え込んでしまいます。たくさん考え込んで、たくさんストレスを溜め込んでしまいます」 楓「なら、その悩みを吐き出し、考え込む時間を奪い、ストレスを発散させてあげましょう!」 楓「これこそ私の知りうる最大限のアドバイス!! デキる大人の処世術というヤツですっ!」 泰葉「ソレ根本的な解決には結びついてないですよね!?」 楓「さあ、のあさん! ビールをあびーるほど飲んで、明日への活力にしましょう!」 のあ「……ええ」グビッ 泰葉「(ああダメだ! やっぱりこの人に頼ったのが間違いだった!!)」 泰葉「(でも……、でもここはもう大人の独壇場っ、私の出来ることは何も……っ!)」 のあ「……のんだ」ケフッ 楓「スミマセンっ! ビールもう一杯!!」 泰葉「すみません! ラーメンサラダ下さい!!」 ━━━━翌日━━━━ 【岡崎家】 泰葉「……」 楓「……」 泰葉「……高峯さんは?」 楓「二日酔いで寝込んでます」 泰葉「(大人って、一体……)」 ────── ──── ── 95:☆1/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:30:51.14 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【岡崎家】 楓「……まあ」 楓「全てが完璧な人なんていませんよ」 楓「どこかしら欠点があるからこそ、愛嬌も生まれるというものですよ」 のあ「……」 泰葉「楓さんもあるんですか? なにか苦手なこと」 楓「アイドルの活動で限らせて言わせていただけば、歌と踊りと人間関係ですね」 泰葉「(それって致命的では……)」 泰葉「……あ」 泰葉「得意不得意と言えば……お二人は確認しましたか? 『成績表』」 のあ「……?」 楓「成績表?」 泰葉「あれ、ご存じないですか?」 泰葉「麗さんと聖さんの指導を受けているアイドルに半期毎で渡される、いわば習熟度評価のような形で点数とアドバイスを記した紙ですね」 泰葉「以前までは中学生までの子を対象に、通信簿のような形で渡していたんですけど……」 泰葉「一部大人の要望もあり、結局全員に渡されるようになったんですよ。ホラ、こういうの」ピラッ のあ「……そういえば……この間……」 楓「……渡された気がしないでも……」 のあ「……探してくるわ」スッ 楓「同じく」スッ 泰葉「(そういえば私も詳しくは目を通してなかった)」カサッ ━━━━5分後━━━━ 楓「無駄に凝ってますね。ここの装丁とか特に」 泰葉「無駄とか言ったらダメですよ。これを百人分以上も製作してくれているんですよ?」 のあ「……じゃあ、見せあいっこしましょうか」 楓「何だか、小学生の終業式を思い出しますね♪ HRに渡されて、皆で比べて……」 泰葉「そうですね、ふふふっ」 のあ「フフ……」 楓「(あっ)」 泰葉「(少し、笑った……)」 96:☆2/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:31:30.80 :A39YavOz0 ~~~~~~~~~~ ★Vo(ヴォーカル) 岡崎:7 高垣:5 高峯:8 ~~~~~~~~~~ 楓「の、のあさん良いじゃないですか!!」 泰葉「(わ、私より高い……!)」 のあ「(……)」ニヤ 楓「む~……、私はやっぱり低めですね。総評にも『声量や音程など、基礎からしっかり』と頂いてます」 泰葉「点数はたしか『3』が最低ですね。小さい子もいるので、1と2は意図的に付けてなかった気がします」 楓「病院の病室番号に、不吉な4や9を付けないのと同じですね」 泰葉「何故あえて不吉な例えをするんですか」 ~~~~~~~~~~ ★Da(ダンス) 岡崎:7 高垣:4 高峯:9 ~~~~~~~~~~ 楓「のあさん、すごい……!」 のあ「(…………)」ニヤニヤニヤ 泰葉「(ぐ、くっ……)」 泰葉「マ……まあ、全アイドル対象ですから明確な基準は無く曖昧で、あくまであの二人の目線の評価ですから」 泰葉「年齢層によって多少の誤差はありますよね」 楓「総評……『枯れ枝のような細腕細足は正視に耐えず。最低限筋肉・体力を付けるべし』……んー、太くなりすぎずですよね私の場合……」 のあ「総評……『体力・筋力共に問題なし、あとは柔軟性。技術の習得もめざましく、今後も邁進するように』 泰葉「楓さんは本当に、歌と踊りが苦手なんですね」 楓「うぅっ……、もう所属して1年……これでも結構頑張ってるつもりですが……」 97:☆3/3 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:32:48.28 :A39YavOz0 ~~~~~~~~~~ ★Vi(ビジュアル) 岡崎:10 高垣:10 ~~~~~~~~~~ 楓「や、泰葉ちゃん!」 泰葉「か、楓さんっ!」 楓&泰葉「すごいじゃないですかっ!!」 泰葉「やっぱり楓さん、モデル経験者なだけありますね。流石と言いますか」 楓「いやぁ。ただカメラの映りやすい角度とか表情の出し方とかメリハリとか、付け焼刃の知識がたまたま功を奏しただけですよぉ♪」 楓「泰葉ちゃんこそ、子役モデルの経歴は伊達じゃないですね」 泰葉「いえいえ。演技力には多少の自信はありますが、それが歌や踊りにも活きるとは思いませんでしたよ」 楓「またまたぁ♪ 謙遜しちゃって♪」 泰葉「楓さんこそっ。ふ、ふふふっ……♪」 のあ「…………」 楓「…………のあさん?」 泰葉「ど、どうしたんですか? まんじりともせず固まって」 泰葉「あまり良くなかったですか?」 楓「最低の3………いいえ、もしくは存在しない2、1……」 泰葉「言い過ぎですよ!? あ、あの……」 泰葉「辛いなら、見せなくても大丈夫ですよ。ご飯の用意し───」 のあ「……」スッ 楓&泰葉「!」 【 高峯:○ 】 楓「」 泰葉「ま、マル……?」 のあ「……これは、なに?」 のあ「空欄? 測定不能?」 のあ「それとも、好評価の意味の○?」 のあ「……総評がないけど」 泰葉「え、ええっとぉ…………」 のあ「もしくは…………」 のあ「………… 0?」 楓「…」 泰葉「…に、睨まないで下さい」 のあ「……睨んでないけど」 ────── ──── ── 98:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:35:07.72 :A39YavOz0 ── ──── ────── 【事務所 応接室】 卯月「あっ!」 卯月「未央ちゃん、そのキーホルダーって『ぴにゃこら太』ですか?」 未央「へへへーっ♪ この前、近くのゲームセンターで見つけちゃってさ?」 未央「弟が欲しいってせがんできたから、まあついでに2個取っちゃって」 卯月「わっ、ブニブニしてます」ブニブニ 卯月「可愛いなぁ……♪ これ、最近色々なグッズでてますよね?」 未央「ねー。正直私にはよくコイツの可愛さが分らないんだけど」 卯月「え、えぇぇっ! 可愛いですよっ!」 卯月「まあ確かに好みは分れるデザインだと思いますけど、綾瀬ちゃんとか、柚ちゃんとかも───」 のあ「(…………)」 ━━━━夜━━━━ 【岡崎家】 のあ「……」 楓「(……♪)」パクパク 泰葉「な……何ですか、この不気味なオブジェは」 泰葉「バッファローマン……!?」 泰葉「だ、ダメですよコレは………いくら寛容な皆さんでも、流石にドン引きされますよ」 のあ「……良い意味で?」 泰葉「どういう意味ですか!?」 泰葉「どれだけポジティブなんですか貴女は!?」 楓「(泰葉ちゃん、かつおぶし取って下さい)」 泰葉「(あ、ハイ)」 99:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:35:59.53 :A39YavOz0 のあ「……ゆるキャラ」 泰葉「コレは違いますね、少なくとも」 のあ「……ぴにゃこら太」 泰葉「ええ。それは先日私が言いました」 のあ「……聞いてない」 泰葉「あれ……ご、ごめんなさい。事務所で流行ってるんですよ、俗にいう『ブサカワ系』ってやつですね」 のあ「……持ってない」 泰葉「うーん……こういうグッズってどこに売っているんだろ」 泰葉「キャラクター雑貨のお店を覗いてみたりとか、あとは……」 のあ「……ゲームセンター」 泰葉「(……!)」 楓「(泰葉ちゃん、おたふくソースとマヨネーズ取って下さい)」モグモグ 泰葉「(あ、ハイ)」 ━━━━翌日━━━━ 【ゲームセンター in クレーンゲーム】 のあ「……」 カチャコン ウィィィン… のあ「……っ」ドキドキ ───スカッ のあ「…………」 のあ「……」ゴソゴソ のあ「……」 カチャコン ウィィィン… のあ「……♪」 ───スカッ のあ「………………………………」 ━━━1時間後━━━ 店員「お客様、あの……困ります」 のあ「チ……ちがいまス……、そのっ、ワ、私は何も……っ」ビクビク 店員「ゲーム機の筐体を揺らしたら、先程のように警報が鳴るので」 のあ「アゥ……」 店員「手で押したり、叩いたりするのはお止め下さい。マナー違反ですので」 のあ「…………ハィ」 のあ「……」シュン ──── ── 100:☆1/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:38:21.69 :A39YavOz0 ── ──── ────── ━━━━早朝━━━━ 【事務所 応接室】 ───ガチャ 夏樹「おはようございまーす………ん?」 のあ「……!」 夏樹「あ……おはようございます」 のあ「……」チラッ 夏樹「…………」 のあ「…………」 夏樹「……っしょ、と」ドサッ のあ「……」 のあ「…………」スススッ 夏樹「(遠ざかった)」 夏樹「(アタシ嫌われてんのかな。まあ、無言でいきなり隣に座るのもアレだったかな……)」 のあ「……」 夏樹「……」ペラッ のあ「……」 のあ「……夏樹」ボソッ 夏樹「うわッ!!!」ビクッ のあ「えっ?」 夏樹「あっ!! いや何でも……な、なんすか、高峯さん」 のあ「……この前のジュース、実に美味だったわ。魂を揺るがすほどに」 のあ「これ、お礼」スッ 夏樹「えっ、あ、あぁ……別にそんな…………あ、あざす」 のあ「プリン」 夏樹「(プリン……)」 ───ドスン! 夏樹「(…………)」 夏樹「(えっ、デカッ!? これプリンなのか!?)」ズシッ! 夏樹「(お、重ェ……なにコレ……大仏のイラスト? 奈良?)」 のあ「……」 夏樹「……」 のあ「…………」 のあ「………食べないの?」 夏樹「えっ!?」 夏樹「や、その……この大きさだし、帰ってから堪能しようかなぁと」 のあ「……そう」 夏樹「は、はい。ありがとうゴザイマス」 のあ「…………」 夏樹「(……お、落ちこんだ?)」 101:☆2/2 ◆AL0FHjcNlc:2016/11/13(日) 23:41:38.03 :A39YavOz0 のあ「……」スッ 夏樹「あれ、どうしたんすか?」 のあ「? もう帰るのだけれど」 夏樹「(まだ早朝なのに!? この人、まさかオフなのか………なんのために!?)」 夏樹「あっ。じゃあ、その……」ゴソゴソ のあ「??」 夏樹「これ、要ります? ミンティア」 夏樹「今ウチら、このCMに起用されてて、事務所にノベルティ……タダで貰ったソレが余るほど置いてるんだよね」 のあ「……」 夏樹「お礼の、お礼………ってことで」 のあ「お礼のお礼?」 夏樹「うん。お礼のお礼」 のあ「じゃあ私も……今度お礼するわ」 夏樹「ハハハ……期待しないで待ってます」 のあ「……ふふ」 夏樹「!!」 夏樹「(この人の笑う声、初めて聴いたな)」 のあ「………頂くわ」 のあ「……ありがとう。早速賞味するわ」ガチャ 夏樹「はい。お疲れサマです」 ───スタスタ のあ「(夏樹ちゃん……)」 のあ「(……やっぱり、良い子だわ♪)」カサカサカサカサッ のあ「(……♪)」パクッ のあ「(………)」バリバリバリッ、ボリボリボリッボリボリッッ!!! ━━━1分後━━━ 【事務所 トイレ】 のあ「カッ、かはッ……あっ、ぁ゛っ……、ヴッ! ガフッ、ふっ、ひっ……」ガクガク のあ「えっ、え、……おぇええっ!!」 のあ「うぐっっ、ウッ、あぅ、う、は、ハウウゥ……!!」プルプル のあ「(こ、呼吸が、出来ないっ……!)」ヒュー のあ「(気持ち悪い……、く、口の中に湿布を投げ込まれたかのよう……!!)」ヒューヒュー のあ「ウ、ウウゥ……っ」 のあ「ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ゥゥゥゥゥゥゥ…………!!」 のあ「ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ~~~~~~…………っっっっっ(慟哭)」 ────── ──── ── 読む →
2016年11月13日 22:25 高峯のあの華麗?なる日常 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/11/13(日) 21:35:31.59 :qm76RxbCO キャラ崩壊ありです。 「よくある日常」 スタッフ「お疲れ様でしたー!これにて本日の終了です!」 のあ「ふう…」 藍子「お疲れ様です高峯さん!」 藍子「このあと未央ちゃん…本田未央ちゃんと一緒に近くのカフェでお茶しようと思っているのですが、よかったら一緒にいかがですか?」 のあ「…」ジッ 藍子「あ、あの…」 未央「あーちゃんだめだよ、高峯さんは忙しいだろうし、私たちが足止めなんかしちゃ」 未央「ほんとにごめんなさい!ほら行こっ!」ダッ 藍子「あっ…すみません…お先に失礼します!」ダッ 読む →
2016年08月28日 22:20 高峯のあ「牛丼大盛り……つぇ、つゆだケで……っ!」 関連SS 高峯のあ「牛丼並……あっ大盛りで」 高峯のあ「和風牛丼並……あっあとから揚げ」 高峯のあ「(プレミアム牛めし……あっあと焼のり)」 高峯のあ「牛丼大盛り……つぇ、つゆだケで……っ!」 高峯のあ「牛丼並……4つでいいかしら?」 高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編②】 高峯のあ「牛丼並……玉子とみそ汁もつけて」 元スレ 全てのレス 1: ◆AL0FHjcNlc:2016/06/23(木) 21:16:42.04 :Txs7ah4c0 ●注意● ・短編形式 ・非シリアス ・のあさんのキャラ、口調、クールなイメージが『著しく』崩壊します ・独自解釈している点が多々ありますので、ご了承下さい ●登場人物● 高峯のあ、他 ※今回は過去作の補足的なお話になります。 2:☆1/2:2016/06/23(木) 21:18:23.76 :Txs7ah4c0 ━━━━━━━━━━ 【吉野家】 のあ「ぁっ、モ、持ち帰りで……」 バイト「……」 バイト「は、はい。かしこまりました、少々お待ち下さい……?」 バイト「(つ、つゆだけ……??)」スタスタ のあ「……」 のあ「(明日は、いよいよプロダクションの見学かぁ)」 のあ「(緊張するなぁ。平服で構いませんと言われたけれど……平服ってスーツよね?)」 のあ「(アイドルに興味はありませんか、と真面目そうな顔のあの人に声を掛けられたけど……)」 のあ「……」 のあ「(……よく考えれば、これって真っ当な就職活動なんだわ)」 読む →
2016年07月27日 06:05 高峯のあ「115mmの憧れ」 元スレ 全てのレス 2: ◆Ava4NvYPnY:2016/07/26(火) 23:32:33.08 :BS+DXwC20 私は、夜が好きだった。 星や月が好きなわけではない。夜が好きだった。 東京の夜は、私が十八だったころまで住んでいた故郷のそれよりもずっと明るい。 それでも、太陽がいなくなった後の世界は、私を優しく隠してくれる。 だからまるで思いもしなかった。 あんな声が、響くだなんて。 「――アイドルになりませんか?」 読む →
2016年07月11日 02:00 のあ「またガンプラをつくるわよ」みく「あの」 関連SS のあ「ガンプラをつくるわよ」みく「あの」 のあ「またガンプラをつくるわよ」みく「あの」 元スレ 全てのレス 1: ◆QbMLM0d8YE:2016/06/27(月) 22:06:55.18 :K6D3oMQW0 ・にゃん・にゃん・にゃんと奈緒がガンプラを作るSSです ・ガンプラを作ったことが無い人向けの講座っぽい感じです ・前作で紹介しなかったテクニックの紹介になります ・前作『のあ「ガンプラをつくるわよ」みく「あの」』 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454685934/ みく「雨だし部屋で遊ぼうって言ったのはみくだけど、なにそれ」 のあ「お泊りセットよ」ズッシリ みく「なんでキャンプ出来そうな大荷物なのにゃ! 何入ってるのにゃ!」 のあ「4日分の食料よ」 みく「今日泊まってくだけでしょ!? いつまで居座る気なの!?」 アーニャ「アー、ミク。紅茶に入れるジャムがないです」 みく「あーにゃんはくつろぎ過ぎにゃ!」 読む →
2016年07月11日 01:30 のあ「ガンプラをつくるわよ」みく「あの」 関連SS のあ「ガンプラをつくるわよ」みく「あの」 のあ「またガンプラをつくるわよ」みく「あの」 元スレ 全てのレス 1: ◆QbMLM0d8YE:2016/02/06(土) 00:25:44.33 :SQ0uZSEs0 ・にゃん・にゃん・にゃんと奈緒がガンプラを買って作るSSです ・ガンプラを作ったことが無い人向けの講座っぽい感じです みく「とりあえず、色々と説明して欲しいんだけど」 のあ「ガンプラとは、ガンダムシリーズに登場するモビルスーツなどを立体化したプラキット――」 みく「だれがガンプラの説明を頼んだのにゃ!」 みく「みくは、奈緒ちゃんと買い物に行くって言うから準備しようとしたの!」 みく「それが、なんでお米みたいに担がれているのにゃ!」 読む →
2016年05月07日 22:50 のあさんぽ に 関連SS のあさんぽ のあさんぽ に 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/07(土) 21:02:29.90 :NYduYLbzO のあさんぽ 高峯のあ「きょおーはてんーきーがーいいーからー」(スキップしながら) 前川みく「真顔でスキップはやめて。」 のあ「あ、のあさんぽ始まるわよ。」 ~のあさんぽとは、のあさんがさんぽをする番組である。以上。~ 読む →
2016年05月07日 01:20 のあさんぽ 関連SS のあさんぽ のあさんぽ に 元スレ 全てのレス 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/06(金) 22:45:27.30 :QgOvnDHpO のあさんぽ いち 高峯のあ「きょおーはてんーきーがーいいーからー」(ノリノリ) 前川みく「のっけから他の子の曲を歌うのかー。」 のあ「あ、のあさんぽ始まるわよ。」 ~のあさんぽとは、のあさんがさんぽをする番組である。以上。~ のあ「第一回のあさんぽよ。」 のあ「街をぶらぶら散歩して色んなものを発見していくわ。」 のあ「第一回ということでゲストもいないわ。」 みく「!?」 読む →
2016年05月02日 23:55 モバP「家電ロボアイドル高峯のあ」 元スレ 全てのレス 1: ◆l2nBPTtDz4bT:2016/04/29(金) 10:17:28.01 :xI9wpUGR0 ちひろ「と、いうわけで今日から新しい仲間が加わりますよ!」 モバP「新しいアイドルですか!」 ちひろ「ええ!家電アイドルです!ちょっとわけありですがね!」 モバP「わけあり……!?」 ドア「ガチャッ!」 のあ「「「「たたたたかかかみみみねねねののののあああよよよ」」」」ヴヴヴヴヴヴヴ モバP「めっちゃ振動してる!」 ちひろ「そうなんです、のあちゃんは(人型)家電アイドルなんです!」 モバP「はあ!?」 読む →
2016年04月24日 06:30 【モバマスSS】篠原礼のなぞなぞドン! 元スレ 全てのレス 1: ◆yz988L0kIg:2016/04/23(土) 00:21:44.30 :thlQ4apcO ・エロのスフィンクスこと篠原礼さんがなぞなぞを出題する番組です。 2: ◆yz988L0kIg:2016/04/23(土) 00:23:25.92 :thlQ4apcO モバP「という番組を企画したんですけどどうですか?」 礼「なぞなぞ? いいわね、モバP君まで惑わせてあげるわ」 モバP「だめですよ僕そういうの弱いんで」 礼「もっと惑わされて…いいわよ」 モバP「で、番組なんですけど毎回ゲストとして2組のユニットを呼んで戦わせるって感じですかね」 礼「冷たいのね…」 モバP「冷たくしないとほんとやられちゃうんでほんと」 礼「あなたはもう私に夢中。否定しても、心はYESと言ってるわ」 モバP「すいません礼さん僕もう!」 ちひろ「モバPさん!!!!!!」 モバP「はっ!!」 ちひろ「ちゃんと仕事の話をしてください!」 モバP「あぶねぇ、危うくエロのスフィンクスに喰われるところだった……」 ちひろ「エロのスフィンクスってなんですか……」 礼「ちひろさんなぞなぞよ。 男女が盛り上がってくるとさしたくなるものはなに?」 ちひろ「水を指してすみませんね。 でも勤務中なので」 礼「流石ね」 モバP「話を戻すんですけどそこで出す問題を出きれば礼さんに考えてほしいなぁと」 モバP「何個かこちらで用意するんですけどやっぱり自分で考えたものを自分で出題したほうが雰囲気が出ると思うので」 礼「モバP君はどんななぞなぞがいいかしら?」 モバP「テレビで放送できるやつでおねがいしますよ?」 礼「ギリギリを狙っていくわ」 モバP「ギリギリセーフのほうでお願いします」 5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/23(土) 01:07:11.95 :+NCF5cfm0 スフィンクスって間違えたら食うんだっけ 読む →
2016年03月26日 00:05 みく「部屋に戻ったら謎のダンボールが置いてあった」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/25(金) 22:56:53.00 :U570gNCoO みく「・・・・・・開けたくないな」 みく「開けなきゃいけないんだろうなぁ」 みく(ガサゴソ) みく、大変よ。この女子寮に恐ろしい殺人鬼、いや、猫アイドルのみを狙う殺にゃん鬼が忍び込んでいるわ。 私たちもいつ危険が及ぶかわからないわ。でもなぜか貴女は狙われないらしい。 だからこの同封している地図の順に見回って欲しいの。 みんなを守れるのは貴女だけよ。頼んだわ。 もし本当にどうしようもないピンチが訪れたら一緒に入れてあるこのスイッチを押しなさい。 それじゃあ本当に頼んだわよ。来なかったら引くほど泣くわよ。 大の大人がここまで泣くかってくらい泣くわよ。 高峯のあ みく「・・・・・・行きたくねぇ~・・・」 みく「でも行かなきゃのあにゃん号泣するんでしょ?」 みく「いやそれはそれで見たいけどさ」 みく「行くか。はぁ・・・」 読む →
2016年03月20日 11:00 高峯のあ「私達の……」鷺沢文香「3回目のラジオ……」森久保乃々「むぅーりー……」 関連SS 高峯のあ「私達が……」鷺沢文香「ラジオなんて……」森久保乃々「むぅーりー……」 高峯のあ「私達の……」鷺沢文香「3回目のラジオ……」森久保乃々「むぅーりー……」 元スレ 全てのレス 1: ◆jCuNTsyVe2Xz:2016/03/19(土) 20:12:03.67 :MPNW2l5Z0 前作 高峯のあ「私達が……」鷺沢文香「ラジオなんて……」森久保乃々「むぅーりー……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455179645/ ※ss自体は2回目ですが、ss内のラジオは3回目という設定です 文香「始まりましたね……」 乃々「……」 のあ「……」 文香「……」 乃々「……」 のあ「……」 読む →
2016年02月11日 19:40 高峯のあ「私達が……」鷺沢文香「ラジオなんて……」森久保乃々「むぅーりー……」 関連SS 高峯のあ「私達が……」鷺沢文香「ラジオなんて……」森久保乃々「むぅーりー……」 高峯のあ「私達の……」鷺沢文香「3回目のラジオ……」森久保乃々「むぅーりー……」 元スレ 全てのレス 1: ◆jCuNTsyVe2Xz:2016/02/11(木) 17:34:05.76 :culGleYg0 のあ「始まったわ……」 文香「……」 乃々「……」 のあ「……」 文香「……」 乃々「……」 読む →
2016年02月10日 17:00 【モバマス】のあ「《にゃん・にゃん・にゃん》の新メンバー候補、『新田美波』よ」 元スレ 全てのレス 2: ◆3k6CF1pPDg:2016/02/09(火) 23:40:17.94 :pMBKcOrp0 みく「……」 のあ「驚きで声も出ないようね、みく」 みく「いや、そりゃ驚くにゃ。いきなり美波チャンの写真を取り出して何を言うかと思えば……訳がわからないにゃ」 のあ「にゃん・にゃん・にゃんのリアクション担当としては、もう少し上のレベルを目指して欲しいわ」 みく「のあにゃん、みくって何時からリアクション担当になったの?」 読む →
2016年02月05日 00:40 高峯のあ「(プレミアム牛めし……あっあと焼のり)」 関連SS 高峯のあ「牛丼並……あっ大盛りで」 高峯のあ「和風牛丼並……あっあとから揚げ」 高峯のあ「(プレミアム牛めし……あっあと焼のり)」 高峯のあ「牛丼大盛り……つぇ、つゆだケで……っ!」 高峯のあ「牛丼並……4つでいいかしら?」 高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編②】 高峯のあ「牛丼並……玉子とみそ汁もつけて」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/21(木) 18:47:08.57 :RU1C1GAo0 ●注意● ・短編形式 ・非シリアス ・のあさんのキャラ、口調、クールなイメージが『著しく』崩壊します ・独自解釈している点が多々ありますので、ご了承下さい ●登場人物● 高峯のあ、他 6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/21(木) 18:51:55.12 :RU1C1GAo0 ── ──── ────── 【松屋 券売機】 のあ「(けれど、普通の物と100円違うだけで『プレミアム』?)」 のあ「(わ…、分からないわ。たかが100円如きの増額で大層な銘を打って、恥ずかしくないのかしら、松屋は?)」 のあ「……」 のあ「(松屋は初めてだから、やはりスタンダードな牛めしをまず頼みたかったけれど)」 のあ「(……けれど、気になる。どの要素を取ってプレミアムなの?)」 のあ「(……)」ジー のあ「(…………)」ジー 客「……」 客「………」 客「………ンンッ」 のあ「(!!)」 のあ「ぁっ……」 のあ「サ……、先、どうぞ…」スッ 客「あっ、どうも」 客「……」ピッ のあ「……」 読む →
2016年01月31日 08:05 モバP「高峯のあとの新婚生活」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/30(土) 23:13:31.00 :Oz99fLc30 モバP自宅 のあ「あなた、起きて。仕事の時間よ」 ユサユサ モバP「ん~、おはようございます」 のあ「おはよう。朝食はできているから。先に顔を洗ってきなさい」 モバP「はい」 のあ「美味しい?」 モバP「ええ! とっても! のあさんの作るご飯は、美味しいですね!」 のあ「そう。以前のイベントの時から、食べる事にも作ることにも、興味ができたわ」 モバP「最近、料理の本を随分と読んでますからね。俺としては、ありがたい限りで」 モバP「それでは、行ってきます」 のあ「あなた、忘れものよ」 モバP「え? 財布もハンカチも」 チュッ のあ「私の愛よ。いってらっしゃい」 読む →
2015年12月28日 16:05 高峯のあ「和風牛丼並……あっあとから揚げ」 関連SS 高峯のあ「牛丼並……あっ大盛りで」 高峯のあ「和風牛丼並……あっあとから揚げ」 高峯のあ「(プレミアム牛めし……あっあと焼のり)」 高峯のあ「牛丼大盛り……つぇ、つゆだケで……っ!」 高峯のあ「牛丼並……4つでいいかしら?」 高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編②】 高峯のあ「牛丼並……玉子とみそ汁もつけて」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/30(月) 18:26:23.55 :QVCnOH880 ●注意● ・短編形式 ・のあさんのキャラ、口調、クールなイメージが『著しく』崩壊します ・非シリアス ・独自解釈している点が多々ありますので、ご了承下さい ★にゃん・にゃん・にゃん要素は8%くらいです ●登場人物● 高峯のあ、他 6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/30(月) 18:32:33.79 :QVCnOH880 ── ──── ────── 【なか卯】 のあ「(………)」ソワソワ のあ「(ふ、ふふふっ。な、『なか卯』かぁ……!)」ドキドキ のあ「(た、たまには吉野家以外の牛丼屋に入るのも、い、良いものね…)」ドキドキ のあ「(こ…、この極度の緊張感と昂ぶる期待感、そして未知とも言える新鮮な店の空気が何とも言えない。は、早く店員さん、こ、来ないかな……?)」ソワソワ のあ「(私がアイドルになってもう一ヶ月経ったけど、やはり牛丼だけは捨てがたいわ)」 のあ「(………)」ソワソワ のあ「(アイドル……。最初は、想像も出来ない世界だった)」 読む →
2015年11月22日 00:20 高峯のあ「牛丼並……あっ大盛りで」 関連SS 高峯のあ「牛丼並……あっ大盛りで」 高峯のあ「和風牛丼並……あっあとから揚げ」 高峯のあ「(プレミアム牛めし……あっあと焼のり)」 高峯のあ「牛丼大盛り……つぇ、つゆだケで……っ!」 高峯のあ「牛丼並……4つでいいかしら?」 高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編②】 高峯のあ「牛丼並……玉子とみそ汁もつけて」 元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/16(月) 18:09:36.36 :8Aa2wZMb0 ●注意● ・オムニバスっぽい形式 ・のあさんの口調・キャラ・クールなイメージが『著しく』崩壊します ・非シリアス ・独自解釈している点が多々ありますので、ご了承ください ●登場人物● 高峯のあ、他 2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/16(月) 18:10:31.64 :8Aa2wZMb0 ━━━━━━━━━━ 【吉野家】 のあ「あっ、あと持ち帰りで」 店員「はい。少々お待ちください」 のあ「あっ、はぃ」 のあ「……」 のあ「…………」ゴクゴク のあ「……」カラン のあ「(今日は嬉しい事があったから、フンパツして大盛りで……ふふっ)」 のあ「(でも……私がアイドルかぁ……)」 読む →
2015年11月08日 06:05 鷺沢文香「事務所での……」森久保乃々「静かな……」高峯のあ「日常……」 関連SS 十時愛梨「私達」水野翠「天然なんかじゃ」水本ゆかり「ありません」 鷺沢文香「事務所での……」森久保乃々「静かな……」高峯のあ「日常……」 元スレ 全てのレス 1: ◆jCuNTsyVe2Xz:2015/11/07(土) 22:47:56.85 :bpgDzFFMO ※キャラ崩壊かも? ─事務所─ 文香「……」ペラッ ←ソファーに座って読書 乃々「……」 ←机の下でじっとしてる のあ「……」 ←ソファーに座ってじっとしてる 文香「……」ペラッ 乃々「……」 のあ「……」 読む →
2015年09月29日 22:45 モバP「ミッドナイト・ランナー」【モバマスSS】 元スレ 全てのレス 1:carP:2015/09/27(日) 21:50:18.87 :/tpXNcaA0 諸注意 ・車を題材にしたモバマスSSです。 ・劇中劇の設定になります。 ・舞台は1992年頃の東京になります。丁度、漫画湾岸ミッドナイトの1~3巻辺りの世界観です。 ・モチーフは、福野礼一郎著『バンザイラン』です。 ・各キャラクターの搭乗する車両は、個人的な主観が多々含まれています。似合っているかどうかは、ちょっと解りません。 ・この作品の演出の様な走行は、絶対に真似しないで下さい。捕まりますし、下手したら死にます。 最後に。 日本全国フェラーリ党のプロデューサーの皆様、及びヘレンさん大好きのプロデューサーの方々。お待たせいたしました。 では、お楽しみください。 2:carP:2015/09/27(日) 21:53:06.85 :/tpXNcaA0 モバP「ついに、試写会ですか。いやー、たのしみだなぁ」 千川ちひろ「制作会社の方から、完成品のDVDが送られてきたんですよ。だから、事務所で見られるんですよね」 今西部長「……懐かしいね。昔、首都高速トライアルというVシネマがあってだね。今の自分と同じ年齢位の車好きなら、皆知ってるんだ」 モバP「へぇ~……」 今西部長「第一作目は、俳優の大鶴義丹や的場浩司のデビュー作でもあったんだ」 千川ちひろ「そんな映画が、合ったんですね」 今西部長「まあ、昔の話だよ。では、見てみますか」 モバP「はい……タイトルは『ミッドナイト・ランナー』か……」 3:carP:2015/09/27(日) 21:54:38.52 :/tpXNcaA0 1. 1992年、夏。まだ、バブル経済の余韻に浮かれていた頃。 深夜の首都高速湾岸線、市川パーキングエリア。長距離輸送の大型トラックと、ドライブ帰りのマイカーが、数えられるほどしか停車していない中。 パーキングの一角は、異様な雰囲気を作っていた。 十数台のスポーツカーに占拠され、真面な神経なら間違いなく近づく気にはならない。丸で戦場の基地かと思う程、殺伐とした空気が漂う。 毎週末の深夜。湾岸高速を舞台に、時速250kmオーバーのバトルが繰り広げられていた。遊び半分に命を賭ける、狂気の公道グランプリ。 自動車雑誌編集部でアルバイトする向井拓海は、毎週の様に取材に訊ねていた。最初の内は、先輩編集部員に言われ渋々着いていくだけだった。 しかし、その走り屋達と触れていく内、その熱狂、その魔力に取り憑かれていった。 元々、地元ではワルだった拓海にしてみれば、反社会行為を犯す事に大した抵抗は無い。むしろ、その反社会行為に命を賭ける走り屋達に、尊敬の念さえも抱くようになっていた。 4:carP:2015/09/27(日) 21:56:10.91 :/tpXNcaA0 毎週の様に、戦場に出向いていれば、自然と顔見知りになって行く人間も多い。 たびたびギャラリーに出向くヘレンと言う女性も、拓海と自然と会話を交わす仲になっていた。海外出身の彼女もまた湾岸に魅せられた一人だ。 仕事兼ギャラリーに来ていた拓海は、スチールカメラのフィルムを交換しながら、ヘレンに言葉を投げた。 「……なあ、ヘレン。今日は、何時に無く楽しそうじゃねぇか」 「フフ……。やはりあなたには解るのね」 もったいぶるヘレンに、拓海は思わず呆れる。 「お前さぁ……。顔に出てるの、自分でわからねぇのか?」 「…………来週なれば解るわ。世界レベルにふさわしいマシンが拝めるわ」 自信有り気にヘレンは断言した。 5:carP:2015/09/27(日) 22:00:10.12 :/tpXNcaA0 その翌週。 今週はプライベートで拓海が市川パーキングに顔を出すと、度肝を抜かれた。 「……お前……マジか?」 「……ええ。この私にふさわしいマシンでしょう」 ピニン・ファリーナがデザインした、深紅に染まるグラマラスなボディ。それほど身長の無いヘレンでも、肘をかけられる低いシルエット。 アイドリングだけでも響く咆哮は、今宵のパーキングで一番目立っていた。そのマシンの周囲を、走り屋達が興味深々で見つめる。無論、拓海もその一人。 フェラーリ・テスタロッサ。これが、ヘレンの言う世界レベルのアンサーだった。 「……どう?」 得意顔のヘレンは、拓海に回答を求める。 「どうもこうも……答えようがねぇぞ」 拓海は、開いた口がふさがらないと言った様子だ。 「拓海。一つだけ相談があるのよ。私の横に乗ってくれないかしら?」 「……別にかまわねぇよ。今日は、仕事じゃねぇし」 二つ返事で了承した。 読む →