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SS 森きのこ!

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タグ:CLANNAD

2 ◆/ZP6hGuc9o:2020/11/30(月) 22:33:57.21 :KlEBZU5C0
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1 ◆0lcgcQtP4I:2014/05/12(月) 01:11:58.99 :BXJzhaQw0
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/05/12(月) 01:13:21.21 :zLsxZo4AO
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ハルヒ「東中出身、涼み―――」渚「古河渚です!!」
ハルヒ「暇ねぇ……」渚「そうですか?」


1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/15(月) 06:50:29.46:gngBjijo0

担任「あ……いや、古河はまだだから」

渚「あ、す、すいません!!」

クスクス……

渚「うぅ……」

ハルヒ「あ……えと」

担任「あ、じゃあ、続きを」

ハルヒ「す、涼宮ハルヒ……です」

担任「じゃあ、次」

渚「……」

担任「おーい、古河ー!次がお前だぞー!」

渚「え?あ、すいません!!」

クスクス……

ハルヒ「……」

 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 10:48:22.74:+UZ/pLeq0

文化祭が終わると、しばらくはまた部室に集まって、だらだらとした日々を送っていた。
あのライブですっきり引退したにも関わらず、だ。
中野は、受験勉強はいいのかと、口をすっぱくして言っていたのだが…
どこか俺たちの訪問を喜んでいる節があった。
楽しかった日常が、まだ続いていくことが嬉しかったのだろう。
それに、唯たちがいなくなれば、残された部員は中野のみになってしまう。
その寂しさもあったんじゃないかと思う。
そんな中野の心情を汲み取ってか、唯たちは足しげく部室に通い続けていた。

―――――――――――――――――――――

10月の末、俺は18歳の誕生日を迎えた。
その日は唯と二人で久しぶりにデートに出かけた。
そして、その最後には、平沢家で憂ちゃんが用意してくれた料理を三人で囲み、祝福してもらった。
プレゼントには、手作りのだんご大家族のぬいぐるみをもらった。
単純な作りだったので量産できたらしく、ふくろいっぱいに詰めて持ち帰った。
唯の誕生日には、俺も何か用意しておこう。
11月の27日らしいので、すぐにその日はやってくる。
金はなかったから、なにか俺も手作りの品を渡すしかなさそうだ。
なにがいいだろう…。
俺はそんなことばかり考えていた。
もうすぐ訪れるであろう別れの予感を胸の奥底に押し込めて。

―――――――――――――――――――――

そして…唯の誕生日も過ぎていき、本格的な冬が来た。
誰もが緊張した面持ちで自分の将来を占っている。
当然、軽音部の面々も、そうなるかと思っていたのだが…
相も変わらず部室に顔を出し続け、いつも通りティータイムに興じていた。
といっても、ただだらけているわけじゃない。受験勉強の場を部室に移したのだ

 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 08:13:31.45:+UZ/pLeq0

―――――――――――――――――――――

律「さてと…」

設備回収もつつがなく終わり、晴れて自由の身となった。
ステージ衣装もその役目を終え、ケースに収納されている。

律「ライブも快調にこなせたし、片付けも終わった…となれば、後は遊ぶだけだなっ」

唯「いぇーいっ」

律「まずはティータイムだっ。ムギ、準備しようぜっ」

紬「うんっ」

梓「あ、すみません、私、これからクラスの仕事しなきゃいけないので…教室に戻りますね」

唯「えぇ~、行かないでよぉ、あずにゃ~ん…」

梓「そういうわけにもいきませんから…」

律「梓のクラスってなにやってんの」

梓「喫茶店です」

律「喫茶店? じゃ、ちょうどいいや。そこでティータイムしようっ」

唯「あ、いいね、それっ」

梓「え…」

 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 06:13:22.83:jpDSDOMkO

5/7 金

唯「おはよぉ~」

憂「おはようございます」

朋也「ああ、おはよ」

今日も笑顔で出迎えてくれる。

唯「はい、朋也」

手を差し出してくる。

唯「手、つないでいこ?」

朋也「ああ、そうだな」

俺はやさしく握った…

憂「あ…」

憂ちゃんの手を。

唯「って、そっちは憂だよっ」

朋也「じゃ、行こうか、憂ちゃん。俺たちの愛の巣に」

憂「は、はい…ぽっ」


 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:33:02.25:+UZ/pLeq0

5/3 月 祝日

春原「なぁ、岡崎…」

朋也「なんだよ」

雑誌を読みながら応答する。

春原「ゴールデンウィークだぞ」

朋也「知ってるよ」

春原「じゃあさ、なんかゴールデンなことしようぜっ」

春原「こんなとこでうだうだやってたらもったいねぇよ」

朋也「そうだな、こんな薄汚い部屋なんか、一刻も早く出て行きたいもんな」

春原「そこまでは言ってないだろっ!」

朋也「で、ゴールデンなことって、なんだよ」

春原「そうだなぁ…やっぱ、黄金にちなんだことがいいよね」

春原「埋蔵金掘りに、町に繰り出したりとかさっ」

朋也「どこ掘るつもりなんだよ…」

春原「そりゃ、やっぱ、金脈がありそうなとこだよ」

 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:52:28.18:jpDSDOMkO

4/29 木 祝日

4月の祝日。
週末からはゴールデンウィークに突入するので、今日はその前座といった感じだ。
俺のような、何も予定がない暇人は、ただ怠惰に過ごして終わるだけなのだが。
今だって、町の中を意味もなくぶらついたりなんかしているわけで…
強いて言うなら、朝食の後の散歩といったところだ。
気が済めば、いつものように春原の部屋に向かうつもりなのだが。

朋也(ん…?)

歩いていると、ひとりの女の子を見つけた。

梓「………」

中野だった。
身をかがめ、停めてある車の下を覗き込んでいた。
その姿に、通行人がじろじろと目をくれていく。
それもそうだろう。スカートがはだけて少し下着が見えてしまっているんだから。

朋也(はぁ…ったく…)

顔を合わせる前に、無視して過ぎ去ろうと思ったのだが…
一応、忠告しておくことにした。

朋也「おい、中野」

声をかける。

梓「え…」

 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 22:09:27.88:1qYNd8dxO

4/24 土

試合当日。ついにこの日がやってきた。
向こうの話によれば、試合は放課後になってからすぐ行われるとのことだった。
昼食を摂ってからでは、バスケ部の練習に差し支えがあるらしい。
だが、試合時間自体は10分と短く、多少腹が減っていても問題なさそうだった。

春原「でも、ちょっと計算外だったよね」

春原「まさか、うちのバスケ部の、ほぼ全体を揃えてくるなんてさ」

朋也「ああ、そうだな」

つまり、その中には当然レギュラー陣も入っているわけで。
そいつらが出てくるなら、俺たちが勝てる可能性は限りなく低いだろう。
本当に、さわ子さんという保険があってよかった。つくづくそう思う。

春原「ま、僕たちが勝つことに変わりはないけどさ」

朋也「そうなりゃいいけどな」

春原「へっ、なるさ」

―――――――――――――――――――――

放課後。
メンバー全員で体育館に集まる。憂ちゃんも、少し遅れて駆けつけてくれた。
ふと、入り口から覗けた館内は、閑散として見えた。
広さに対して、居る人間の数が少ないからだ。
集まったのは、俺たちと、バスケ部、それと、ファンクラブの連中のみだった。

 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 19:59:49.44:cUBlBpOS0

4/19 月

唯「おはよ~」

憂「おはようございます」

朋也「ああ、おはよ」

憂「怪我、どうですか? まだ痛みます?」

朋也「まぁ、まだちょっとな」

顔には青アザ、切り傷、腫れがはっきりと残っていた。
身体には、ところどころ湿布やガーゼが貼ってある。

憂「そうですか…じゃあ、直るまで安静にしてなきゃですね」

朋也「ああ、だな」

憂「それと、もうあんな無茶はしないでくださいね?」

憂「私、岡崎さんにも、春原さんにも、傷ついてほしくありません…」

朋也「わかったよ。ありがとな。心配してくれてるんだよな」

そっと頭を撫でる。

憂「あ…」

唯「私だって、めちゃくちゃ心配してたよっ」


 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 16:56:23.64:cUBlBpOS0

4/15 木

唯「おはよぉ」

朋也「ああ、おはよ」

今日も角を曲がったところで、変わらず待っていた。
そのほがらかな姿を見ると、僅かに心が躍った。
そんな想いを胸中に秘めながら、隣に立ち、並んで歩き始めた。

唯「…はぁ」

隣でため息。

朋也「………」

唯「…はぁっ」

今度はさっきより大きかった。

朋也「………」

唯「…もうっ! どうしたの? って訊いてよっ」

朋也「どうしたの」

唯「…まぁ、いいよ」

唯「えっとね、先週新勧ライブあったでしょ」


 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 14:50:35.32:cUBlBpOS0

4/10 土

朝。用を足し、自分の部屋に戻ってくる。
モヤがかかった意識で、時計を見た。
これも、もう目覚ましとして機能しなくなって久しい。
今朝はその唯一の役割を立派に果たしてくれた。
今から準備して学校に向かえば、四時間目には間に合うだろう時間であることがわかったのだから。

朋也(今日、土曜だよな…)

朋也(行っても、一時間だけか…)

朋也(たるい…サボるか…)

布団にもぐりなおし、目を閉じる。
………。

朋也(ああっ、くそっ…)

頭はぼんやりとしているが、体が落ちつかず、眠れない。

朋也(運動不足かな…)

………。

朋也(学校…いくか)

そう決めて、布団から這い出た。

―――――――――――――――――――――


 
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朋也「軽音部? うんたん?」123456789ラスト

1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/25(土) 10:23:32.35:cUBlBpOS0

4/5 月

春。始まりの季節。
春休みが明けた、その初日。
体に気だるさの残るまま、通いなれた道を進む。
辺りは閑散としていた。
時刻はもう、正午に差し掛かっている。
つまりは、遅刻。
三年に進級しようが、俺の生活態度が改善されることはなかった。
深夜に帰宅し、明け方に眠る。
そうすると、起きるのは昼近くになってくる。
高校に入ってからの俺は、ずっとそんな生活を続けていた。
それも、父親を避けて、なるべく接点を持たないようにするためだ。
親父とは、昔から折り合いが悪かった。
小さい頃、俺の母親が交通事故で亡くなってしまったショックからなのか知らないが…
親父は、日々を酒や賭け事に費やすようになっていった。
そんな風だから、家ではいつも言い争いが絶えなかった。
だが、今ではその関係も変わってしまった。
親父が俺に暴力を振るい、怪我を負わせたことをきっかけに、急に他人行儀を感じさせるようになったのだ。
俺の名前を呼び捨てではなく、『朋也くん』とくん付けで呼ぶようになり…
まるで旧友であるかのように、世間話まで始めるようになった。
それは、俺に怪我を負わせたことへの罪悪感から、俺と向き合うことを拒否した結果なのか…
どういうつもりかわからなかったが、もう、親子じゃなかった。ただの他人だ。
息子に向けるそれでない態度を取る親父をみると、胸が痛くなって、いたたまれなくなって…
俺は家を飛び出すのだ。
だから俺は、顔を合わせないよう、親父の寝入る深夜になるまで家に帰らないようにしていた。

朋也「ふぅ…」

一度立ち止まり、空を仰ぐ。


 
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