- 五条「ククク… ここが学園都市ですか」
とある五条の蹴球闘技
五条「ククク……三沢塾?」
14:五条ファン ◆APKLrJzDFw :2010/12/01(水) 22:37:54.37:awFqAhP6O
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八月三日 夏休み十五日目
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出頭しろとの命を受けた記憶はあるが、わざわざ病院にまで使いの者を寄越してくれるとは、統括理事長も随分と気が効いている。
これでは出頭ではなく、連行じゃないか。
両脇をサングラスをかけた体格の良い男に囲まれながら、高速で流れていく窓の外の風景に目をやる。
退院をしたら挨拶に行きたかった人間が何人か居るのだが、この調子では最悪もう挨拶も出来なくなるのではないだろうか。
五条「……ククク……オマエは統括理事長の用向きを伺っていますか?」
右隣の席に座る男に声をかける。
『…………』
男は、何も言葉を発そうとはしない。
よく訓練されているのだろうか。
或いは自身の意思など存在していないのだろうか。
懐の携帯電話に手を伸ばし、ディスプレイの表示を確認した。
──────圏外。